2020/03/11スタッフブログ

ロンジンの買取について｜質屋かんてい局つくば店

今回は、ロンジンについてご紹介いたします。

ロンジンは創業から180年以上絶える事なく続いている老舗時計メーカーの一つです。現在、スウォッチグループの傘下にありますが、昔はロレックスと並ぶほどの人気を誇っていました。

今のロンジンの時計といえば、若い世代より年配の方に知名度があるように思えます。そのデザインは”大人”らしいものが多いですが、お手頃な価格で入りやすいのが特徴的です。また、時計愛好家の方からはアンティーク時計が人気です。

そんなロンジンの時計の魅力はどこにあるのでしょうか。

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ロンジンの歴史

ロンジンは1832年、スイスのサンティミエで創業しました。有名な博物学者ルイ・アガシの弟である、オーギュスト・アガシが時計製造販売会社の共同経営者に就任したことによって始まります。

彼は二人の共同経営者とともにスイス製時計に見られた脱進機と類似した、冠型脱進機を備えた懐中時計を製造、商品化します。これがロンジンとして最初の時計となりました。やがて彼は単独で会社の経営に携わるようになります。彼はアメリカの親族を通じてアメリカで成功したのち、スイス国内やパリで成功を収めました。

彼の甥であるアーネスト・フランシロンはアガシから経営を引き継ぎ、1867年にサンティミエにロンジンの自社工場「レ・ロンジン」を開設しました。そして同年に開発された初のムーブメントが”キャリバー20A”になります。このキャリバーにはアンクル脱進機、およびリューズによる巻き上げと時刻合わせのシステムが搭載されており、パリで開催された万国博覧会で賞を受賞しました。ロンジンの懐中時計はこの近代的な製造方法が高く評価され、のちに万国博覧会で「最も受賞数の多いブランド」として当時はロレックスにも匹敵するほどの人気がありました。

大きな転機となったのは1919年のことです。ロンジンは、国際航空連盟に公式認定され、パイロットウォッチの製造に取り掛かりました。1927年には初の単独大西洋無着陸横断飛行を成功させたチャールズ・リンドバーグをアドバイザーとしてナビゲーション・ウォッチの構想をロンジンに託しました。そして1931年にロンジンの時計として最も有名な「アワーアングル・ウォッチ」を製造します。この時計の特徴は六分儀と航海歴を同時に使用していることです。六分儀とは現在位置の経緯度がわかる仕組みのことで、針の位置とベゼルの目盛りから時角を読み取ることで、地理的な位置を正確に測定することが可能です。この画期的な時計はたちまち当時のパイロットのマストアイテムになり、ロンジンの人気と名声をさらに高いものとしました。

クォーツテクノロジーへ抵抗

20世紀後半、ロンジンはますます拡大していくエレクトロニクスとクォーツテクノロジーに対抗するため、新たなムーブメントを発表しました。このムーブメントの開発に合わせてデザインされたのはウルトラ・クロンという時計です。この時計は高性能ムーブメント、キャリバーL430のモデルが使用されており、これまでより格段に高精度な機械式時計として発売されました。これはエレクトロニクスとクォーツテクノロジーに対抗するため、優れた機械式時計を作りたいというロンジンの意思の表れでした。

近代のロンジン

高級時計のブランドとして高い知名度と人気を誇っていたロンジンですが、現在ではロレックスや、オメガ、タグホイヤーといった他のブランドに圧されているというのが現状です。原因は1969年にセイコーが開発したクォーツムーブメントでしょう。セイコーは水晶の振動によって正確な時を刻むムーブメントを開発したことでそれまでの機械式時計の価値観を覆しました。その影響を受けたロンジンは1983年にスウォッチグループの前身となるSMHに合併されます。

現在、スウォッチグループ内部でのロンジンは高級時計でありながらもお手頃な価格の時計を販売しています。これはロンジンの技術的な面の問題ではなく、スウォッチグループの戦略に寄るところが大きいと言われています。

スポーツ界との結びつき

ロンジンにはコレクションやカジュアル向けのクラシカルな時計を製造しているイメージがありますが、スポーティーな時計も製造しています。1982年にはF1コンストラクターのフェラーリや、のちにルノーとの技術パートナー契約を結び、ロンジンは10年間、F1の公式時計を務めました。また、1985年には国際体操連盟が主催する全体曹協議および新体操の公式時計に指定されます。新体操では2017年にエレガント・アンバサダーとして内村航平選手を日本人で初めて迎えました。他にも、ロンジンは世界アーチェリー連盟や国際スキー連盟、国際馬術連盟の大会にて公式時計として認定されています。

ロンジンの時計

前述しましたが、現在のロンジンの時計は大人らしいクラシカルなデザインを持つお手頃な価格が特徴です。ムーブメントはETA製の汎用ムーブメントの汎用ムーブメントを使用しており、メンテナンス性とコストパフォーマンスに優れています。そのため、機械式時計が初心者だという方にはとてもオススメです。

ETA製のムーブメント

ETAと自社のムーブメントではどちらのほうが優れているのか、という疑問は多くの人が持っているかと思います。ETAのムーブメントの特徴は、幅広いモデルに対応できる点や信頼性にあると思います。

ETAのムーブメントは幅広いモデルの時計に対して汎用的に搭載できるのが一番のウリです。それはすなわち、メーカーの好みに合わせつつ、メンテナンス性やパフォーマンス性を損なうことがないということです。また、そのような汎用モデルは様々な時計に搭載されているので、信頼と実績があります。ただ、ロレックスのように唯一無二の性能を持ったムーブメントを開発するのは難しいでしょう。

対して、自社ムーブメントの一番のウリはムーブメントが唯一無二ということでしょう。ムーブメントに合わせた時計を作ることができますし、その性能によっては他と大きな差を作ることが出来ます。しかしながら、メンテナンスやパフォーマンスにはコストがかかりますし、時計の評価がムーブメントの性能に大きく左右されることになります。

結局、ムーブメントの優劣は個人の好みに依るところが大きいと思います。ロンジンに関していえば、ムーブメントに憂慮することなく時計をデザインすることが出来ます。また、ETA製ムーブメントを使用することでお手頃な値段で販売することができるのです。

ロンジンの時計のモデル

ロンジンが得意としているのは復刻をベースとしたヘリテージモデルと言われています。これは創業から変わることなくサンティミエの地に本社を構え、アーカイブを保存しているからできることでしょう。また、「コンクエスト」を主流とするスポーツモデル、女性をターゲットとしたエレガンスモデルなどがあり、それぞれにまったく違ったデザインが採用されています。

ロンジンの買取価格

ロンジンハイドロコンクエスト

こちらはスポーツモデルのハイドロコンクエストになります。スポーティーなスタイルに合わせて使用でき、高い耐久性と防水性を誇ります。

かんてい局つくば店での買取価格：65,000円

※この買取価格は、つくば店の2020年3月11日現在のものです。お品物の状態や、付属品、その日の相場によってお値段は変動しますのでご注意ください

ロンジンハイドロコンクエスト

こちらもスポーツモデルのハイドロコンクエストですが、同じモデルでもまったく別の時計のように思えます。どちらもクラシカルなデザインですが、こちらはより細やかな印象がありますね。

かんてい局つくば店での買取価格：60,000円

ロンジンコンクエストクラシック

こちらはスポーツモデルのコンクエストクラシックになります。ベルトやケースに使用された金色が高級感を出していますね。嫌な高級感ではなく、上品なクラシカルさは、ロンジンに見られるデザインの一つです。

かんてい局つくば店での買取価格：265,,000円

最後に

いかがでしたでしょうか。本日はロンジンについてご紹介いたしました。

ロンジンの時計は価格がお手頃なこともあり、機械式時計が初心者の方にはとてもおススメです。しかし、そのデザインは他のメーカーに劣っているわけではありません。渋さや上品を持ったデザインは同価格帯の中でも優れており、玄人の方にも人気があります。「流行りに流されたくはないけど、上品に彩りたい」という方にはぴったりだと思います。

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