2020/05/12スタッフブログ

ラドーの買取について | かんてい局つくば店

ラドーの買取について｜質屋かんてい局つくば店

こんにちは、かんてい局つくば店です。

今回は、100年の歴史を持つ時計ブランド、ラドーについてお話してまいります。

時計ブランドとしてのラドー、そしてラドーが製作する魅力的な時計を伝えられれば幸いです。

その魅力あるラドーの時計を、かんてい局つくば店では積極的に買取を行っております！

ラドーの時計を買取してもらおうか悩んでいるお客様がいらっしゃれば、是非かんてい局つくば店までご来店下さい！

高価買取させていただきます！

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ラドーの歴史

ではまず始めに、今回取り上げるラドーの歴史についてお話してまいります。

ラドーは、1917年にスイスのレングナウにフリップ・シュラップ、エルンスト・シュラップ、ウェルナー・シュラップの3兄弟が両親の家の一部を作業工房に変え、腕時計製造工房「シュルップ・アンド・カンパニー」を設立したことからスタートしました。

ラドーは始まりから数十年の間はオリジナルの時計は作っておらず、主にムーブメント制作を行っていました。草創期の活動は非常に地味ではありましたが、技術はしっかりと磨いており、第二次世界大戦が終わろうかという時期には、世界でも有数のムーブメント製作メーカーになっておりました。

第二次世界大戦後の1947年に転機が訪れました。経済学者であるポール・ルーテー博士が経営に参加するようになりました。これがきっかけとなり、シュルップ・アンド・カンパニーはオリジナルの腕時計の開発に着手するようになりました。

1956年には初のオリジナルウォッチである「イグザクト」を発表し、翌1957年には社名を現在のラドー（Rado Watch CO.LTD）に変更しました。

そして同年に、ラドーの伝説的なコレクションとなる「ゴールデンホース」を発表しました。この時計は、当時では画期的な12気圧の防水性を備えていました。加えて、現在でも使われている自動巻きムーブメント搭載のロゴを付けて、デザイン面でも改良が図られていました。

続いて1958年には耐水性に特化した「グリーンホース」コレクションを発表しました。ラドーは、この2つのコレクションを武器に日本を始めとする東アジアや南米、北米を中心に販売を強め、1950年代末までに世界で61か国以上で販売する国際的なブランドへと成長を遂げました。

そして、1962年にラドーを代表する時計が登場します。その名前は「ダイヤスター」。当時は、ゴールドをはじめとしたケース素材は傷つきやすいものばかりでした。ラドーはこの問題を解決するために、工作器具で使用されている硬質合金ハードメタルを用いて時計のケースを作成しました。

こちらのコレクションは、世界初の耐傷性に特化した時計で、「傷とは無縁な世界初の時計」と銘打たれて売り出されました。日本でも、高度成長期を支えたビジネスマンにとっても魅力的な海外時計であり、個性的な外見と共にラドーを象徴する時計になっていきました。

また同年の1962年に、同様にラドーの代表作となる「キャプテンクック」も発表されました。グリーンのスーパールミノバを塗布した文字盤に、矢型の針が付いているダイバーズウォッチで、この後もデザイン変更を経ながらラドーのスポーツモデルの代表格となっていきます。

1980年代になると、ラドーの素材に対するこだわりから、またも堅牢性に優れた時計が生み出されます。1986年に発表された「インテグラル」は、それまで航空宇宙業界や医療分野でしか使われていなかったハイテク素材の一つであるセラミックを腕時計のブレスレットに初採用し、またも時計業界に衝撃を与えます。

更に1990年には、時計ケースやブレスレットをセラミック素材で統一し、完全に一体化したデザインで設計された「セラミカ」が発表されました。

こちらの時計は、同年のグッドデザイン賞を受賞するほどデザインも評価されました。この時計の発表により、ラドーはセラミック素材を外装素材として扱うパイオニアとして認識されるようになりました。

これ以降もラドーは新素材や技術の探求に邁進し、2004年には「V10K」という時計を発表します。この時計にはハイテクダイヤモンドコーティングを施しており、軽量で着けやすく、入念な研究と最先端のナノテクノロジーで、ハードメタルの上に100％均質化されたダイヤモンド層を重ね合わせてあります。これにより天然ダイヤモンドに匹敵する硬度を実現させており、ラドーの技術力を世に知らしめる時計となりました。

そして、歩みを止めることなく2016年のバーゼルワールドで発表された「ハイパークローム　ウルトラライト」は、「シリコンナイトライド」という新素材を採用いたしました。

この新素材は、これまでのハイセラミックスよりも高い高度を持ちつつアルミニウムより軽いといういいとこどりの素材になっています。この「ハイパークローム」シリーズには、ラドーの代表的なモデルである「ゴールデンホース」の復刻版も存在しており、往年のファンを喜ばせております。

以上、簡単ではございますが、ラドーの時計の歴史についてお話してまいりました。ラドーがいかに時計の素材の面で業界をリードしてきたかがお分かりしていただけると幸いです。