その歴史はヴィトンより古い！？

日本でも知名度が上がってきてはいますが、「誰もが知っているブランド」と言う訳では無いゴヤール。

実は160年以上の歴史あるブランドなのはご存知ですか？

 

そんなゴヤールの始まりは1853年。ちなみにルイヴィトンの始まりは1854年。

なんとルイヴィトンより1年早く創業しているんです。

 

ヴィトンもゴヤールも「トランク職人が作ったのが始まりのブランド」「モノグラム柄やヘリンボーン柄のトレードマークがある」など、似ている点がいくつかあります。

 

ですが、ゴヤールはあえて有名にならなかったんです。

 

これは経営者であるエドモンの考え方で、ゴヤールを安売りしたくない、富裕層に特化したブランドにしたかったという思いがあり「ゴヤールを持っていることがセレブの証」という図式をセレブの方たちに定着させる考えがありました。

そんなブランド価値を高めると言う戦略により「限られた人のみが手にすることができるブランド」として定着していったんですね。

 

有名な話では顧客管理も徹底しており、なんと100年以上前のオーダーシートも保管してあるんだそうですよ！

 

そしてゴヤールと言えばヘリンボーンと呼ばれる特徴的な柄。

 

 

このモチーフは1892年に展開され始めました。

 

なんとこれは全て熟練の職人がハンドペイントでひとつひとつ仕上げているんです。

下地を塗り、そこから3回も手作業で色を塗り重ねて出来上がるんだそうですよ。

ですので、プリント技術は一切使っていません。その為、同じ商品でも点の大きさや形などは個体差があります。

ひとつひとつのアイテムに深みがあるゴヤールならではのこだわりが感じられますね。

 

査定ポイント

①状態

今回お持ちいただいたサンルイPMは全体的に使用感のあるお品物でした。

 

表面のメインであるゴヤールディン・キャンバスは耐久性、耐水性に優れているのでそこまで大きなキズや汚れは見受けられませんでした。

では、どの部分に使用感が出てしまっていたかと言うと…。

 

まずはバッグの内側です。

 

 

よく見てみると…。

 

 

数ヶ所にシミのような汚れがあります。

荷物を入れてしまえばあまり気にならないかもしれませんが、内側にはややダメージがある印象です。

 

そしてフチやハンドルの部分にダメージもありました。

 

 

色が剥がれている箇所が多いです。

こういった色の変化も「見た目の印象」の良し悪しに繋がるので、査定では大事なポイントのひとつでなんですね。

 

使用感のあるバッグですが、プラスのポイントももちろんありました。

それは付属のポーチを一緒にお持ちいただけたことです。

 

 

バッグが大きい分、細かなものを収納するのにも便利なポーチ。

これも立派な付属品の一部。あるのと無いのとでは買取金額に影響が出ることも十分考えられます。

 

今回はバッグの使用感はありましたが、付属品をしっかりお持ちいただけたことがプラスの評価に繋がりました。

 

②在庫状況

ゴヤールは知る人ぞ知る高級ブランド。

未だにオンラインでの販売を一切しておらず、ブティックでしか購入することができません。

直営店は世界で31店舗。日本国内は東京や大阪など8店舗となっています。

 

国内の場合、東北からはいちばん近くても東京の直営店に行かないとゴヤールのアイテムは買えないということになりますね。

 

そんな状況もあってか、サンルイPMを含めゴヤールの商品はお持ちいただく機会が決して多い訳でありません。

お持ちいただいた当時もサンルイPMは在庫がゼロの状態だった為、ご縁があればぜひ店頭に並べたい商品でもありました。

 

目を惹くバッグが店頭にあれば、きっとたくさんのお客様に見ていただけること間違いなしです。

当店としても積極的に買取したいモデルであったこともプラスのポイントとなりました。

 

ちなみにこのサンルイPMを質預かりした場合には54,000円前後までご融資が可能です。

 

使い込んだ状態のバッグでも、ものによっては質に預けられるものもあります。

最近使っていないバッグがいざと言う時にお金を借りることがきるアイテムになるかもしれませんよ。ぜひご検討ください。

 

※買取り金額はお品物の状態、付属品、相場、在庫状況により日々変動します。上記はあくまで目安としてお考え下さい※