測量機器の買取について

今回のお品物は、水平角や高度角といった角度を測定する測量機器。

こういった測量機器はわずかでもズレが生じてはいけないため、正確に測れているのかどうかチェックして調整する「校正」が必要になってきます。

校正の頻度はJSIMA（日本測量機器工業会）によると1年に1回行うことが推奨されていますが、社内規定で2～3年に1回という場合も。

使用頻度が多ければ多いほど、早めに校正を行うことも大切です。

もちろん校正には費用もかかります。

機器によりますが、校正証明書など書類の発行も含めると３～5万ほどはかかる場合が多く、中には10万近くになることも。

それだけ精密性を求められる機器なので、中古の測量機器はなかなか購入に踏み込めない方が多いようです。

買取店では細かいところまで動作確認ができないため、もしかするとちゃんと使えないかもしれないというリスク。

中古品を購入した後、校正に出さなければならないという手間と費用。

そういったことがあっても「買いたい」と思ってもらえるお買い得な価格でないと、中古の測量機器は売れにくくなってしまいます。

もともとが数十万と高額なものなので買取金額との差が大きくなりがちではありますが、不用となった場合はできるだけ早く売ってしまう方が、少しでも値段がつきやすくなりますよ。

査定ポイント

①状態

前述したように、当店では実際に使用してなどの細かい動作確認は行うことができません。

ですが、最低限動くかどうかや性能にも関わるような大きなダメージの形跡がないかはチェックします。

こちらの機器は電池で動くタイプ。

お持ち頂いた段階で電池が入っていましたので、通電確認はスムーズに行うことができました。

電池が入っていなかったり切れていたりすると、この通電確認さえ取れない場合があります。

そうなると査定金額もマイナスになってしまうため、電池が入っていたことが良かったです。

液晶画面もきちんと表示されました。

また、ホコリなどの汚れはありましたが、目立つ傷や凹みといった落としたりぶつけたりしたような形跡は見られなかったため、この点もプラス評価となりました。

②ケース

精密機器のため、本体の保護も兼ねているケースはとても重要な付属品。

販売する際やお客様が持ち運びする時も便利で安心です。

このお品物に限らず、デリケートな物・付属品が多くてバラバラでは持ち運びしにくい物は、ケースや箱があるか無いかでも評価が変わってきます。

例えば、楽器やゲーム機なんかもそうですね。

ダメージがあったとしても無いよりは確実にいいので、どんな状態でもぜひ一緒にお持ちください。

今回はしっかり専用ケースがあったこと、そして本体も外見上大きなダメージがなく通電確認が取れたことを評価して、上記金額となりました。

ちなみにこの電子セオドライトを質預かりにした場合には15,000円程度ご融資可能です。

※買取り金額はお品物の状態、付属品、相場、在庫状況により日々変動します。上記はあくまで目安としてお考え下さい※

かんてい局名取店では測量機をはじめとする電動工具やハンドツールの買取にも力を入れています！