2023年に惜しまれながらも生産終了!ロレックス【ミルガウス】ってどんな時計?
ロレックスには様々な腕時計がありますが、その中でも特に注目されているのが「スポーツモデル」です。
そして、そのスポーツモデルの中にも数多くの種類があり、「デイトナ」「サブマリーナ」などは誰もが知っているのではないでしょうか。
しかし、今回ご紹介したいのはロレックスの中でも変わり種とされる
【ミルガウス】
というモデルについてです。
ミルガウスについては詳しくないという方も多いようですので、なぜ変わり種と言われるのかご紹介します。
今回の記事はミルガウスに絞った記事になっていますので、ミルガウスについて知りたい方は是非参考にして下さい。
この記事のポイント |
・ミルガウスとは |
・ミルガウスのスペックや機能 |
・ミルガウスの相場について |
ミルガウス登場
今回ご紹介する【ミルガウス】というモデルが誕生したのは、今から遡る事1956年です。
当時のミルガウスの型番は《6541》ケースやベルトの素材はステンレススチールで、搭載されているムーブメントで代表的なものはCal.1066Mです。
Cal.1066Mの「M」はアンチマグネチック仕様(耐磁性)のムーブメントになっており、なんとロレックスの中でもミルガウスだけに搭載されている特殊なムーブメントなのです
「ミルガウス」という言葉の意味はフランス語で「1,000ガウス」を意味しており、ミルガウスは1,000ガウスまで耐える事ができる腕時計です。
当時、ミルガウスは医者や科学者向けというコンセプトがありましたが、この特殊性能の腕時計は残念ながら一般ユーザーから高い評価を受ける事ができませんでした。
そのためたったの数年でセカンドモデルへと移行してしまいます。
しかしながら、セカンドモデルへ移行したのちもユーザーが限られてしまったため、1991年に残念ながらミルガウスというモデル自体が生産終了となってしまいました。
のちに生産数の少なかった旧モデルは一気にプレミア価格となりますが、現在では幻のモデルと称され滅多に売買される事はありません。
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2007年に復活!そして2023年に生産終了
1991年に一度生産終了となってしまったミルガウスが、なんと2007年に復活する事となりました。
フォルムは2代目ミルガウスを思わせるシンプルにまとめられたフォルムで、初代ミルガウスを彷彿させるイナズマ針の復活です。
ミルガウスでしか味わえないイナズマ針に魅了されるファンも多い事でしょう。
しかしなぜ一般ユーザーに受け入れてもらえなかったミルガウスが復活したのでしょう?
それは当時と生活様式が大きく異なっていたからです。
パソコンやスマートフォン、家電製品など、身の回りで磁気を発生させる物がとても多くなりました。
どれだけ高性能な時計のムーブメントであっても磁気は大敵です。
そんな中で磁気を気にせず使用できるミルガウスにも人気が集まるようになり、おかげでミルガウスは見事一躍人気モデルの仲間入りを果たします。
白文字盤、黒文字盤、そしてZブルー文字盤の3種類が活躍しましたが、残念ながら2023年にまたもや生産終了となってしまいます。
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人気モデル!116400GV ミルガウス
2023年の生産終了まで人気モデルだった116400GVをご紹介します。
まずはそのスペックです。
型番:116400GV
名称:ミルガウス
素材:ステンレススチール
ケース幅:40mm
防水性能:100m
ムーブメント:Cal.3131
パワーリザーブ:48時間
ロレックスの中でもミルガウスでしか見る事ができない最大の特徴が、グリーンカラーをあしらったサファイアクリスタル風防です
1991年に生産終了となったミルガウスが16年の時を経て復活する事となり、その記念という意味を込めてロレックスカラーの緑が採用されたのではないでしょうか。
ムーブメントのCal.3131にはブルーパラクロムヒゲゼンマイが採用され、これまで以上に耐磁性能や耐久性をアップさせ、より正確に時を刻む腕時計となりました。
ちなみにロレックスの風防には2000年頃から王冠の透かしマークが入っているのですが、ミルガウスの風防には入っておりません。
この理由に関しては調べてもわかりませんでした。
こういった謎が残っている事もミルガウスの魅力の1つでしょう。
裏蓋の外周にはROLEX OYSTER MILGAUSSという文字が刻まれており、
このような点でもミルガウスは他のモデルとの差別化を計られている特殊なモデルだと伺えます。
OYSTERとはロレックスの3大発明の1つであるオイスターケースの事を指し、
裏蓋がねじ込み式になっています。
牡蠣のように強固である事からオイスターケースと名付けられました。
ロレックスはこれにより高い防水性能を保っています。
しかしミルガウスは通常のモデルと違い、防水性能だけはありません。
この強固なオイスターケースの中に磁気シールドという蓋がされており、何重にも渡り耐磁性能を高める事に成功しています。
発売当時は医者や科学者のみが使う特殊な腕時計といった位置付けだったミルガウスが、
現代では一般ユーザーからも高い評価を得る人気モデルへと昇り詰めました。
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1,000ガウスとは?
実は、最近ではごく一般的なモデルにも耐磁性能が備わっている場合があります。
しかしそれはミルガウスのような強固なものではありません。
日本工業規格にも磁気に関する項目はありますが、60ガウスと定められています。
つまり60ガウスを超えれば耐磁性能の時計と称する事ができるようになります。
では60ガウスはどの程度なのかというと、男性が良く使う電気シェーバー(髭剃り)が60ガウス近くの磁気を発生させます。
つまり一般的な腕時計だと髭剃りを使用するだけで壊れる可能性があるという事です。
では1,000ガウスに関してですが、磁気付きの健康用品や磁気付き絆創膏などがそれに相当します。
これらはあえて通常よりも強い磁気を発生させているものになるので、これらに耐える事ができればほとんどの磁気には耐える事ができると言えます。
ミルガウスの相場
2021年頃に大きく相場を上げたミルガウスですが、理由としては2022年に新作が出るのではないかという噂や期待からでした。
実際には新作はでておりませんし、2023年に生産終了という結果になりましたが、その期待感だけでも相場が大きく上昇するのがロレックスの面白いところです。
しかし、生産終了してから相場はまた少し上昇しているようで、生産数が比較的少なかったZブルー文字盤は150万円近くの買取相場となっています。
よってミルガウスはモデルや状態にもよりますが1,000,000円~1,500,000円程の買取価格に期待できます。
また今後も相場は変動しますがロレックスの中でも特殊な腕時計だけに、どのような値動きを見せるのか個人的にはかなり期待しています。
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まとめ
ロレックスのミルガウスは一時期の生産終了から見事復活を果たし、一般ユーザーにも受け入れられるどころか、あまりの人気が故に中古相場をかなり上げた人気モデルになりました。
現代では磁気を発生させるものが数多く存在し、気づかないうちに時計は色々なものから磁気を帯びてしまいます。
ヘアドライヤー、パソコン、電子レンジ、スマホなどなど毎日触るものばかりです。
もはやミルガウスは科学者などの特殊な職業の方のためではなく、日常使用としてオススメできるモデルです。
数あるロレックスの中でもメーカーのこだわりを強く感じるモデルとなっておりますので、
是非ミルガウスのご購入を検討してみてはいかがでしょうか。
最後になりましたが質屋かんてい局金沢バイパス店ではロレックスの買取に力を入れています。
今回はミルガウスをご紹介しましたが、全モデルにおいてできる限りのお値段をお付け致します。
また、質預かりもしていますのでそちらも是非気軽にご利用下さい。
それでは本日も皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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