なぜ正規店で買えないの?ロレックスが品薄になってしまった原因とは何か解説します
現在、【ロレックス】は品薄状況にあり、正規店で欲しいモデルを購入するという事が困難です。
腕時計は1つのステータスであり、職人の技術やロマンが詰まっているため、多くの方が腕時計に魅了されているのも確かで、「景気が悪い」「高い物が売れない」と言われている時代においても高級時計は売れ続けています。
しかし、昨今のロレックスブームは異常なまでに過熱しています。
中古市場では、新作はもちろん廃番モデルまで定価を大幅に超えた価格で取引されているため、俗にいう「転売ヤー」が正規店で購入した新品をそのまま転売して儲けるという事も相次ぎました。
現在では、転売目的での購入にストップをかけるべく厳しい購入制限がかけられていますが、そもそも主要モデルが店頭に並んでいないため、転売目的であろうがなかろうが購入できない状況です。
以前までは、人気のスポーツモデルであっても金無垢モデルなどは比較的購入できましたが、現在ではそれらも困難となり、もちろんステンレスのスポーツモデルなどは間違っても並んでいないでしょう。
そのようなロレックス事情をふまえて、今回の記事では
【ロレックスが品薄になっている原因とは何か】
【中古価格が高騰している様々な要因とは何か】
について解説したいと思います。
品薄状況が続く事で市場価格が高騰し、ついには「ロレックスの品薄商法」という陰謀論まで唱えられています。
この記事はロレックスに興味がある方はもちろん、時計ビギナーの方にも参考にして頂けると嬉しいです。
記事の最後には「かんてい局公式YouTube」より、デイトナファンにオススメの動画も貼ってありますので、そちらも興味があれば是非ご覧下さい。
ロレックスが品薄になった原因とは何か
ロレックスが品薄になっている原因は【需要の拡大】そしてそれに伴う【供給不足】が挙げられます。
メーカーの人気はもちろんですが、近年では「資産価値」「投資」という観点からもロレックス需要は増す一方です。
しかしながら生産数には限りがあります。
ロレックスは【マニュファクチュール】ですので尚更です。
あらためてマニュファクチュールとは、自社で一貫して腕時計を生産できるメーカーの事です。
最近では、当初はムーブメントを他社から供給していたメーカーも自社生産するようになり、マニュファクチュールとなったメーカーも増えてはいますが、一貫して自社生産するという事は大幅なコストもかかるため、まだまだ限られた一部のメーカーのみと言えます。
マニュファクチュールのメーカーは他に「ゼニス」「バシュロン・コンスタンタン」「ランゲ&ゾーネ」「オーデマピゲ」などが有名です。
日本だと「セイコー」もマニュファクチュールです。
このようなメーカーは、高い技術を持った職人が手作業で腕時計を造りあげるため、1本の腕時計が完成するまでに長い時間がかかります。
更にはコロナ禍により「人員確保」「パーツの供給」などストップせざるを得なくなった影響もあり、供給不足は加速してしまいました。
ロレックスの圧倒的な人気
数ある時計メーカーの中でもロレックスには圧倒的な人気があります。
その理由は【デザイン】【スペック】【リセール率】の全てを兼ね備えているからです。
ロレックスの腕時計は基本的に全シリーズ「シンプル」です。
ドレスウォッチ、スポーツモデル、金無垢モデルのどれをとっても万人受けしやすいサイズ感とデザインのため、多くの方に愛されるメーカーであると言えます。
次にスペックについてですが、ロレックスは一部を除く全モデルに最低でも100m防水を備えています。
ムーブメントも高く評価されており、メンテナンスさえ怠らなければ半永久的に使用できるでしょう。
そして現在の腕時計において、リセール率は気にせざるを得ません。
【高級時計=ロレックス】という印象が根付いており、他の多くのメーカーとは一線を画す存在のため、リセール率が驚くほど高いです。
そのため高級時計を楽しみたいけれど予算には限りある、万が一お金に困った時のために「高く売れる時計」を選びたい方にとってもロレックスはオススメです。
購入時に近い価格またはそれ以上で取引されるモデルが多いので、リセール率でもロレックスに人気が集中しています。
中古価格高騰
需要が加速していき、正規店での購入が困難な事から中古市場で購入する方が増えました。
すると中古市場での価格が高騰するという現象が起きます。
新品定価も中古価格もあまり変わらなくなり、人気モデルは争奪戦です。
正規店で購入したくても予約なども受けていないので毎日のようにロレックスに通う人も現れ、【ロレックスマラソン】という言葉も生まれました。
その結果ついに中古価格が定価よりも高くなってしまいました。
その代表的なモデルがRef.116500LN キングオブロレックスと名高い「デイトナ」です。
定価1,720,400円の腕時計で買取価格は相場の変動がありますが、およそ4,000,000円~5,000,000円程で取引されるモデルです。
正規店でのロレックス争奪戦は更に過熱し、中古価格も高騰して今の品薄状態に至ります。
ロレックスが品薄となった原因にわかりやすく順序を付けると、
1.ロレックスファンが増える
2.生産数が足りなくて購入できない人が増える
3.新品で買えないので中古を購入する
4.中古でも高く売れるので相場が上がる
というように需要が生産数を遥かに超えてしまい、中古価格が高騰する事で更に注目を浴び、ロレックスブームが過熱しすぎた結果として品薄となっています。
ロレックスが生産数を制限している可能性がある!?
需要が高いのであればロレックスが生産する本数を増やせば良いのでは?という素朴で単純な疑問が浮かんできます。
「売れるとわかっているのに何故生産数を増やさないのか」と誰でも一度は思うのではないでしょうか。
それだけではなく「まさかロレックスが生産数を制限しているのでは!?」「品薄商法ではないのか?」という陰謀論まで飛び交ってしまっているようです。
陰謀論というのは何にでも出てきてしまうものではありますが、この陰謀論もなかなかに過熱してしまうため驚きの事態が起こります。
なんとロレックスがこの陰謀論に対して公式声明を発表しました。
※基本的にロレックスはほとんどコメントを発表する事がありません※
その内容を集約すると以下の通りです。
・ロレックス製品の品薄状態は戦略ではない
・現在の生産体制ではカスタマー需要を完全に満たす事ができない
・品質を落とさずにこれ以上供給するのは不可能
・全ての製品がロレックスの基準を満たしカスタマー期待に応えるには時間がかかる
・今後も優れた時計を作るために必要な事には一切妥協する気がない
などが書かれていましたが、ロレックス自身がこのような声明を発表する事には正直驚きです。
そうしなければならないほど過熱しすぎているという事でしょう。
とはいえ私個人的な意見ですが、「今後も一切妥協しない」という言葉が聞けたのは非常に嬉しかったです。
今後もロレックス製品には更に期待できるでしょう。
正規店が設けた厳しい購入制限とは
現在ロレックスには正規店で購入した物を転売するだけで儲かってしまうモデルが多く存在します。
転売目的での購入を阻止するために全ての国内正規店で購入制限を設けています
ただし全モデルを対象としている訳ではありません。
デイトナ、サブマリーナ、GMTマスター、エクスプローラーなど、ステンレス素材のスポーツモデルが中心となっています。
対象となる時計を購入した場合、
・同じ時計を5年以内に再購入する事はできません
・別の対象となるモデルでも1年以内には購入はできません
・対象モデルを購入する際は顔写真入りのご本人確認証が必要
このような購入制限がかかっています。
価格が高騰している様々な要因とは
ロレックスの市場価格が高騰しているのには様々な要因がありますが、最近の大きな出来事といえば新型コロナウィルスの拡大です。
人の行き来が出来なかったのはもちろん、工場やパーツの供給がストップしてしまうなど満足に生産できない状態となってしまいました。
次に、先ほどご説明した購入制限も関わっています。
購入制限がかかった事で正規店購入が難しくなり、中古市場や並行輸入店での需要が増加する事で更に高騰しています。
また、ロレックスが中古市場で高く売れるようになった事で投資目的で購入する富裕層も増えており、資産価値としてもロレックスはかなり注目されています。
もちろん日本だけではなく全世界で同じような動きをしていますので更に購入する事が難しくなっています。
そんな中で定価の値上げも実施されました。
パーツなどの原価が上がっている事や金相場の高騰も要因だと思われますが、たった2年間で20万円程度値上がりしたモデルも少なくありません。
ロレックスの市場価値は様々な要因があり高騰しています。
この状況はいつまで続くの?
ロレックスの生産ラインが整い、欲しい人の元へ確実に商品が行き届くようになれば落ち着くでしょう。
しかしながら需要の拡大は今のところ留まる事を知りません。
そして何より職人が手作業で作り上げているので簡単に生産数を増やせるものではありません。
ロレックスの職人として働く事ができる人材を育てるのにも時間を要します。
いつになったら品薄が解消されるのかと待ち遠しい気持ちもありますが、ロレックスが大量に時計を生産できるようになるか、ロレックスの品質が落ちて人気がなくなるか、今のところそのどちらも可能性はほとんどないでしょう。
高品質なロレックスだからこそ人気があり限られた本数しか生産する事ができず、その腕時計に対して人々が価値を見出し、「趣味」「ステータス」「目標」としている以上ロレックスの品薄は解消されません。
ただし中古相場が上がり続けるかは別の問題です。
新モデルの発表や流行により相場の上がり下がりがありますので、気になるタイミングで信頼している買取店に価格を聞いてみて下さい。
結論
現在ロレックスが高騰していて入手困難なのは、圧倒的な人気で生産数が追い付いていないからです。
それが中古価格を押し上げていき、資産価値の高い時計としても注目を浴び、更に需要が拡大した事でどんどん高騰しています。
そしてこの状態は今後も続くと予想されます。
一人のロレックスファンとして、より良い腕時計を作り続けて欲しいという気持ちもありますが、普通に購入したい複雑な気持ちもあります。
しかしながらロレックスが良い腕時計を作り続ける限り私たち時計ファンは魅了されるでしょう。
中古市場での価格も変動はありますが、今後も高いリセール率である事はほぼ間違いないのではないかと思います。
鑑定士としてこれからのロレックスに大きく期待しています。
最後になりますが質屋かんてい局金沢バイパス店では「買取」「質預かり」をしています。
腕時計の中ではロレックスを取り扱う事が最も多く、買取だけではなく質入れされる方も増えております。
手放したくない方は質預かりで、できるだけ高く売りたいという方は買取をご利用下さい。
それでは本日も皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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