正規店で購入できない！？ロレックスはなぜ「品薄」なのか、本当の理由について解説します
2016年頃から徐々に店頭から姿を消していったロレックス、今ではお目当ての時計に出会える確立はほんの僅かです。
それだけロレックスは深刻な品薄状況にあるのです。
そこで今回の記事では
について解説致します。
ロレックスが品薄となった理由、高騰している原因、陰謀論、購入制限など全てお教えしますので興味がある方は是非参考にして下さい。
目次
ロレックスはなぜ品薄なの？
ロレックスがここまで深刻な品薄となっている理由は需要の拡大とそれに伴う供給不足です。
需要は増す一方ですが生産数には限りがあるため、欲しい方全員に行き届く状況ではありません。
また、コロナ禍により一時的に工場の閉鎖を余儀なくされた事も原因の1つです。
それではなぜ生産数に限りがあるのか、コロナ禍に何があったのか、需要が増す理由は何かそれぞれ詳しく解説します。
①生産数に限りがある
ロレックスは時計業界でも数少ないマニュファクチュールであるため、簡単に生産数を増やす事ができません。
マニュファクチュールとは自社で一貫して時計を生産するメーカーの事を言います。
高い技術を持った職人が手作業で時計を作り上げるため、高品質で高精度な商品を生み出す事ができる一方、高いコストや時間が必要です。
もちろん生産するだけではなく修理やメンテナンス依頼もあります。
そんな中でこれ以上の数を生産する事は不可能でだと言えます。
余談ですがロレックス以外にマニュファクチュールを導入しているメーカーは、
・ゼニス
・バシュロン・コンスタンタン
・ランゲ&ゾーネ
・オーデマピゲ
などの高級時計メーカーがあり、日本ではSEIKO（セイコー）が有名です。
②コロナ禍の影響
ロレックスの品薄理由は新型コロナウィルスによる影響も少なくありません。
コロナウィルス感染拡大にストップをかけるため、緊急事態宣言またはロックダウンという措置がとられ、これによりスイスの時計工場も一時閉鎖を余儀なくされました。
コロナウィルスの影響は生産だけではなく販売数も減少する事が予想されていました。
実際に社会全体の経済活動の停止から、高級品の買い控えが起きていた事も事実で、腕時計やブランド品の中には売上が減少していたメーカーも多かったようです。
ところがロレックスにおいては買い控えは起こりませんでした。
コロナ禍においてもロレックスの需要は留まる事を知らず、この状況で工場の生産だけがストップしたとなると品薄に拍車がかかる事は当然と言えます。
③需要の増加
ロレックスの需要が急激に拡大しているのは「資産価値」としての側面が非常に強くなったからです。
入手困難なモデルが増え始め、正規店で購入した物を買取店で売却すると利益が出るのです。
これにより転売ヤーはもちろん、ロレックスを購入するために毎日のようにお店に足を運ぶ人もあらわれ「ロレックス マラソン」という言葉が誕生したほどです。
例えばこちらのRef.116500LN 「デイトナ」を一例としてご紹介します。
最も人気があるモデルですが定価は1,720,400円に対して、市場価格はなんと3,000,000円～4,000,000円です。
定価の2倍以上の価格で取引されています。
デイトナは特に高値で取引されるモデルではありますが、このように定価超えの価格で取引されるモデルは少なくありません。
そのため正規店では主要なモデルのほとんどが争奪戦となっています。
品薄になった原因（まとめ）
ロレックスが品薄なのは、資産価値としての側面が非常に強くなり、急激に需要が増加した事による供給不足が原因です。
しかしながら熟練の職人が製造するため生産数を増やす事は難しく、更にはコロナ禍による工場の一時閉鎖など様々な原因が重なったため品薄状態が加速しました。
デイトナはもちろん、サブマリーナ、GMT、エクスプローラーなど主要なスポーツモデルを正規店を購入するのは困難を極めており、中古市場ではプレミア価格で取引されています。
陰謀論とは？
ロレックスの品薄状況に対して陰謀論が唱えられています。
その内容は「あえて品薄にしている」「本当はもっと生産できるはずだ」「富裕層にしか販売しない」などといったものです。
全く根拠のない陰謀論ではありますが、確かに気になるところではあります。
というのも、実際にどれだけ生産できるのかはロレックス自身にしかわからないため、私達は想像する事しかできません。
品薄商法はありえないだろうと思っていても、それを否定する事もまた難しいのです。
しかし、今回ばかりは違いました。
なぜなら驚くべき事にロレックス自身がこの陰謀論に対して公式声明を発表したのです。
ちなみにロレックスは基本的に寡黙を貫くメーカーであるため、普段はコメントを発表する事は滅多にないのです。
ロレックスが公式声明を発表!?
ロレックスが発表した貴重な公式声明を集約したものがコチラです。
・ロレックス製品の品薄状態は戦略ではない
・現在の生産体制ではカスタマー需要を完全に満たす事ができない
・品質を落とさずにこれ以上供給するのは不可能
・全ての製品がロレックスの基準を満たしカスタマーの期待に応えるには時間がかかる
・今後も優れた時計を作るために必要な事には一切妥協する気がない
普段は寡黙を貫くロレックスが、品薄状態は戦略ではない事を公式声明として発表しました。
考えてみればロレックスはただひたすら素晴らしい時計を作り続け、それを定価で販売しているだけです。
その時計を転売すれば利益が出るという仕組みは転売ヤーや購入者が作り上げている訳なので、ロレックスの戦略であるはずがありません。
それに時計を製造するだけが仕事なのではなく、過去に販売した時計の修理やメンテナンスもするため、生産体制に限界があるのは当然ではないでしょうか。
また、これ以上の供給をする事は品質を落とす事に繋がるという言葉にはプロ意識を感じます。
私自身、ロレックスの技術は素晴らしく、最高の時計を作っているメーカーだと思っているので、この公式声明を読んで今後のロレックスにはより一層の期待感が持てました。
厳しい購入制限
購入した時計を転売するだけで儲かってしまうため「転売ヤー」が後を絶ちません。
そこでロレックスは転売ヤーに待ったをかけるべく国内正規店で購入制限を設けています。
ただし全モデルを対象としている訳ではありません。
デイトナ、サブマリーナ、GMTマスター、エクスプローラーなど、ステンレス素材のスポーツモデルが中心となっています。
対象となる時計を購入した場合は、
・同じ時計を5年以内に再購入する事はできません
・別の対象となるモデルでも1年以内には購入はできません
・対象モデルを購入する際は顔写真入りのご本人確認証が必要
このような厳しい購入制限がかかっています。
購入時に必要な持ち物
購入制限がかかっているモデルを購入するためには「運転免許証」「マイナンバーカード」「在留カード」などが必要になります。
顔写真入りで、尚且つ現住所が確認できるものが必要となるため、どちらかが欠けている場合は複数の証明書を求められる可能性があります。
品薄状況はいつまで続くのか
今のところロレックスの品薄が解消される見込みはありません。
ロレックスの生産ラインが整い、需要と供給のバランスが整えば落ち着きますが、需要の拡大は留まる事を知りません。
職人が手作業で作り上げているため、簡単に生産数を増やせるものではなく、一流の職人として働く事ができる人材を育てるのにも長い時間を要します。
しかしながら高品質な時計だからこそ価値があり、趣味やステータスまたは目標としている以上ロレックスの品薄は解消されないでしょう。
入手困難モデルの買い方
正規店で入手困難モデルを購入できる確率を上げるためには、様々な事に気を配る必要があります。
なぜなら、お店が時計の在庫を持っていたとしても、出してくれるかどうかは店員さんによるからです。
転売ヤーであろうがなかろうが、そうだと思われた時点で購入できる確率が低くなってしまいます。
まずは来店時の服装に注意が必要です。
できるだけ紳士に見える服装がオススメです。
他のメーカーの高級時計を付けていく事は全く問題がなく、むしろ時計好きという印象を与える事ができます。
また、一度の来店や購入だけで希望のモデルを入手できる確率は低いため、何度も来店して店員さんと世間話しをしながら関係を築いていく、または入手しやすいモデルを一度購入して大切に使用している事を伝えていくのも効果的です。
スポーツモデルは基本的に入手困難のため、デイトジャストなどのドレスモデルを先に購入したほうが良いかもしれません。
おそらく購入履歴は残っているでしょうから、以前購入した物を着用しているのであれば自ずと希望モデルを出してもらえる確率は上がるでしょう。
また、スポーツモデルなら何でも欲しいというのではなく、できる限り欲しいモデルを絞って、ベゼルや文字盤の種類なども明確に伝えると良いでしょう。
まとめ
最後までご覧頂き誠に有難うございます。
今回の記事ではロレックスが品薄となった理由について解説させて頂きました。
購入するのは大変ですが、売却されたい方は以前よりも高く売る事ができます。
この機会にご自身のロレックスを査定に出してみてはいかがでしょうか。
最後になりましたが金沢バイパス店では腕時計を高価買取致します。
高級時計からカジュアルな時計まで喜んで査定しますので是非お越しください。
それでは本日も皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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