2023/05/30スタッフブログ

真珠はなぜ買取額が安いのか? その理由をご説明します!

今年の3月以降、金相場の急激な上昇で貴金属のお持ち込みが多くなり、様々な宝石のついた指輪やネックレスをお持ちいただく機会も増えました。
それと一緒にお持ち込みいただくのがパールのネックレスやリング、ブローチ、イヤリング等の真珠製品です。

女性でしたら冠婚葬祭に欠かせないアイテムなので1つはお持ちだと思います。
買うときはものすごく高価だったのに、実際売ってみたら思っていたよりも値段が付かなかった、そもそも買取を断られた、という経験をした方も多いのではないでしょうか？
検索エンジンのサジェストでも、『真珠買取安い』や『真珠買取できない』等のワードが上がってきます。

今回は、
・なぜ真珠は安いのか
・値段の付きやすい真珠はどんなものか

等について解説していきます。

真珠の買取が安い理由
値段が付きやすい真珠とは
- ブランド品
- マベパール
少しでも高く売るには
最後に…

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真珠の買取が安い理由

真珠は新品で買うとなると大変高価なものです。
大手百貨店で冠婚葬祭用の3点セットを購入すると、ざっと10万円以上はします。
しかし、中古市場の相場を調べるととても安く、実際査定の際にもお値段が出にくいのが現状です。

養殖真珠の流通量が多い

現在、中国を中心に養殖真珠が大量に流通しています。
今、世の中に出回っている真珠のほとんどが養殖真珠と言っても過言ではありません。
ダイヤ等の宝石と違って資源が枯渇することがなく、次から次へと量産することができるので供給過多が起きてしまい、真珠の価値が下がってしまうのです。

劣化しやすい性質

真珠はダイヤ等の鉱物と違って、キズが付きやすく常に劣化していく有機物です。
特に真珠の連なったネックレスやブレスレットは擦れやすくキズが付きやすくなっています。
また、熱や光、湿気などの水気にも弱く、手入れを怠ると劣化が進んでいきます。

中古市場での需要の少なさ

冠婚葬祭で必ず使うアイテムなので、女性なら1つは持っているかと思います。
流行り廃りもなく、長く使うものだからせっかくなら…と新品を求められる方が多いです。
新品で購入しなくても、母から受け継ぐといった方も少なくないため、中古市場での需要が少ないのが現状です。

使われている地金が少ない

例えばダイヤ等の宝石が付いたジュエリーは金やプラチナが使用されていることが多く、地金部分にそれなりの重量があります。
しかしパールを使用したネックレス等で金やプラチナが使われていることは少なく、
あっても14金ホワイトゴールドやシルバーが多く、留め金部分のみに使用されているため重量も少ないのです。
シルバーは金やプラチナに比べると1グラムあたりの買取金額も低いため、買取を行っていないお店もあります。

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値段が付きやすい真珠とは

ここまで真珠が安くなってしまう理由を説明してきましたが、全ての真珠製品が買取が難しいわけではありません。
値段が付きやすいものをご紹介します。

ブランド品

真珠のブランドでよく挙げられるのは、日本を代表する『TASAKI』『MIKIMOTO』等ありますが、そういったブランドのお品は評価が高くなります。
定番のパールネックレスとイヤリングの3点セットももちろんですが、
特に今だと『TASAKI』のバランスシリーズや、チェンソーマンとコラボしたことでも記憶に新しいデインジャーシリーズ等の普段使いできるジュエリーが人気で、買取金額も高くなっています。
『MIKIMOTO』もコムデギャルソンとのコラボレーションのネックレスを販売する等、
これまでのパール＝冠婚葬祭等のフォーマルな場所に身に着けるジュエリーというイメージから、少しずつ在り方が変わってきているように感じます。

(引用：https://www.tasaki.co.jp/danger-signature-ring-r-4497-18kyg.html)

(引用：https://www.mikimoto.com/jp_jp/wg-1642fz)

マベパール

マベ貝から作られる半円型の真珠で、13～15mmほどの大きさが主流です。
マベパールが生まれる過程は他の真珠と違って、直接貝殻の内側に接着させて養殖するので接着面によって半円形になります。
半円型が主流ですが、ドロップ型など様々な形のものがあります。
オーロラのような輝きで他の真珠とは少し違ったものとなっています。

このマベパールを使用したジュエリー類は比較的お値段をお付けすることが多いです。