ZX135US プラモデルの魅力

「建機が“カッコいい”なんて思ったのは初めてかもしれない」。そんな声が飛び交うのが、日立建機の後方超小旋回ショベル「ZX135US」をモチーフにしたプラモデルです。重機ファンはもちろん、スケールモデラーや模型好きの心をも惹きつける存在感。今回はそのディテール、設計思想、そして模型ならではの楽しみ方についてご紹介します。

名前に込められた意味 – ZX135USとは？

実機と同様、このプラモデルの「ZX135US」も13トンクラスの超小旋回ショベルを正確に再現しています。「ZX」は日立建機の油圧ショベルシリーズの頭文字、「135」は13.5トンを示し、「US」はUltra Short（後方超小旋回型）を意味します。その名の通り、狭所作業に特化した独自の設計が、この模型にも息づいています。

2000年代初頭 – 都市型建機のアイコンが模型に

このプラモデルの原型である実機ZX135USは、都市部の工事需要を背景に誕生した一台。狭小地でも高いパフォーマンスを発揮するという革新性は、当時の建機業界にとって衝撃でした。そんな「働く機械」を、1/35や1/50といったスケールで精密に再現したのが本モデル。今や“建機＝プラモデル”という新たなジャンルを切り拓いた存在とも言えます。

📘【“スケールモデル建機”とは？】
実物の建設機械を忠実に縮小した模型。スケールは1/50、1/35、1/20などが一般的で、精巧なパーツや関節可動、リアルな塗装が魅力。国内外でコレクター人気も高く、展示用・ギミック観賞用としても注目されている分野。

ポストY2Kモデリング – 作る楽しみと飾る満足

「動く・掘れる・映える」。ZX135USプラモデルは、実機の魅力を“組んで味わう”喜びへと変換しています。以下は、その魅力の一端です。

✅ リアルな可動ギミック
ブーム・アーム・バケットはもちろん、旋回台も回転。履帯（キャタピラ）も可動式のモデルが多く、建機ならではの“機械の躍動”を机上で体感できます。

✅ 高精度なモールドと塗装
エンジングリルの開口や、キャビン内のレバー・シートに至るまで、精緻に再現。ウェザリングや塗装を施せば、まさに“実機そのもの”の迫力に。

✅ ミニチュアならではの演出
1/50スケールではジオラマ制作にも最適。ダンプカーとの組み合わせや、工事現場風の演出で、建設現場の一場面を自由に再現できます。

✅ 実機に忠実なマーキングとロゴ
「HITACHI」ロゴや機番プレートなども、デカールやプリントで忠実に再現。製品によっては可動式のブレードやアタッチメント交換ギミック付きのものもあります。

現在の立ち位置 – コレクションモデルとしての評価

かつては“重機＝男の子のおもちゃ”というイメージもありましたが、今や建機プラモデルは“大人の趣味”として確立しています。中でもZX135USは、その使い勝手とスタイリッシュさから、ミニカーや航空機模型を集めるユーザーにも受け入れられており、再販や限定カラーの登場時には争奪戦になるほど。中古市場でもプレミア価格が付くケースも少なくありません。

まとめ – 小さくても、働く姿がカッコいい

建設機械の魅力。それは「ただの道具」を超えた“目的に応じた機能美”にあります。ZX135USは、狭い現場で働くための設計が隅々まで貫かれた存在。そして、それを忠実に再現し、誰でもその美しさを手元で体感できるのが、このプラモデルです。
―作って楽しい。飾って嬉しい。そして見るたびに、“働く美しさ”を感じられる。
ZX135USのプラモデルは、そんな“建機愛”をかたちにする一台です。