・本鼈甲(眼鏡）とは

鼈甲はタイマイ(ウミガメ)の甲羅の背甲･腹甲･爪甲から作られ、その部位によって様々な模様や色合いを見せます。

一つとして同じ柄は無く、古くから眼鏡や様々な細工品に鼈甲が使われており、今でも人気や需要の多い素材です。

日本における鼈甲の歴史はかなり古く、飛鳥・奈良時代(6世紀頃～)にまでさかのぼります。

聖徳太子が小野妹子を隋に遣わし、日本にタイマイをもたらしましたのが始まりだと言われています。

その際もたらされた鼈甲細工のひとつが「螺鈿紫檀五絃琵琶（らでんしたんのごげんびわ）」です。

輸入によってのみ日本に入ってきていた鼈甲細工が、日本で製作されるようになったのは江戸時代半ば(17世紀以降)。

唐船やオランダ船によって、鼈甲細工の材料と加工技術が長崎に伝来したことにより、今のべっ甲文化が誕生しました。

現在に至るまで、三味線の撥や簪、眼鏡、扇子、アクセサリー、時計など様々な細工品が作られてきました。

・鼈甲の今

古くから世界中で重用されてきたタイマイ(鼈甲)は、今、絶滅の危機にあります。

乱獲による絶滅を防ぐべく、象牙などと同じくワシントン条約で原材料の国際取引が禁止されています。

尚、べっ甲でできた眼鏡やアクセサリーなど、すでに製品となっている完成品の国内取引は規制の対象外です。

その為、希少価値が上がり、グレードの高い鼈甲を使用した装飾品などが高値で取引されることもあります。

状態

今回のご査定のポイントは、金の重さと鼈甲のグレードです。

ダイヤモンドにグレード（ランク）があるように、鼈甲もグレードによって価値が大きく変わります。

こちらのメガネはその中でもグレードの高い鼈甲(白甲)と18金がフレーム素材に使われている本鼈甲眼鏡になります。

また、すべて本鼈甲で作られている眼鏡はオール甲とも呼ばれ、鼈甲×金のフレームに負けない人気を持っています。

今回お持ち込み頂いた鼈甲眼鏡は腐食等が見られずとてもきれいな状態でした。

鼈甲は天然素材で有機物の為、寒暖の差や乾燥、虫食いなどに注意が必要です。

また汗や皮脂など酸性に弱く、使用した後は乾いた布などで拭くことが大切です。

傷みや曇りなどが進行すると元に戻せなくなってしまうため、査定時の重要ポイントになります。

質預かりでは保管している間の金相場の変動などを加味して、通常のお買取りより、何割か低い金額になります。

手放したくはないけどお金が必要で…という方は是非質預かりをご利用くださいませ！

ご提示金額以下であれば1,000円単位でお客様にて自由に決めていただくことができますので、借りすぎる心配もなく､取立てや督促を受けることもありません。

今回の「本鼈甲眼鏡(K18刻印あり)」であればMAX60,000円までご融資可能になります。

※詳しい質預かりのご説明はこちら

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回は本鼈甲眼鏡(K18刻印あり)についてご説明させて頂きました。

眼鏡のパーツに金が使われている場合、ブリッジやテンプルに刻印が彫られます。

18金が使われている物や14金が使われている物など様々なので、金の品位によってご査定も変わります。

また、鼈甲もぱっと見では天然か人口か見分けるのが難しいので、これって鼈甲かな？と疑問になったお品物や金かどうか分からないアクセサリー・メガネ等がありましたら、是非お気軽にかんてい局新潟東店へお持ちくださいませ♪

スタッフ一同心より、お待ちしております。

（※お品物によってはお預かり、又はお時間を頂く場合がございます。）