時計のガラス（風防）のダメージは直せる？

時計のガラスには大きく分けて3種類あります。それは、

・一般的な時計に使われる「ミネラルガラス」

・アンティーク時計に多い「プラスチック風防」

・高級時計に使われる「サファイアクリスタル」

ガラスのダメージといえばやはりキズや欠けですが、ミネラルガラスやプラスチック風防は加工がしやすい分、そういったダメージも付きやすくなります。

一方サファイアクリスタルは、ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つサファイアと同じ硬度のため、キズがとても付きにくい素材。

そのため、長く使っていてもキレイなままキープできるメリットがあります。

では、ガラスにダメージ出てしまった場合、直すことはできるのでしょうか？

基本的には、「直す」のではなく「交換」となることが多いと思います。

プラスチック風防は小傷であれば磨いてきれいにすることもできますが、深いキズや欠けは直りません。

サファイアクリスタルは小さなキズでも磨くことはできず、どうしても気になるなら交換になってしまいます。

費用もパーツ代として数万円かかる可能性があるため、できることならやりたくないですよね。

また、キズの心配は少ないですが、表面のコーティングが剥がれてしまったという場合もあります。

以前私が出会ったお客様で、大きくて厚みのある時計をワインディングマシーンに入れていたところ、マシーンの蓋のガラスと時計のガラスが擦れて無反射コーティングが剥がれてしまった方がおりました。

肉眼でハッキリ分かるほど見た目も損なわれてしまったため、この時もガラスごと交換。

大きな出費となってしまいました。

買取りの際も、パーツ交換の可能性がある場合はどうしてもマイナス要素となってしまいます。

身に着けていれば必ずダメージは出るものですが、落とさないようにする・激しく動く時は時計を外すなどして、できる限り防ぎたいですね。

オメガ 3510.50 スピードマスターの査定ポイント

付属品

一般的な時計付いている「箱」「保証書」「説明書」の他に、オメガには「ピクトグラムカード」や「クロノメーター証明書」なども付属しています。

今回は残念ながらどの付属品もなく、時計本体のみのお持ち込みでした。

それでもこの金額になるのは、やはり人気のオメガだから・スピードマスターだから、といった部分が大きいと思います。

保証書だけでもあれば数万円アップも見込めてくるので、時計を査定してもらいたい場合はぜひ探してみてくださいね。

状態

ずっと愛用されていたとのことで、全体的にキズや打痕のダメージが多い状態ではありました。

プラスチック風防にも深いキズが見受けられます。

また、時計の精度も不安定だったため、その点からもメンテナンスは必要な状態と判断いたしました。

ただ、クロノグラフや時刻合わせ等の機能が壊れていなかったのはとても良かったです。

クロノグラフやリューズが動かないとなると、内部に部品交換を伴う修理が必要な可能性もあります。

今回は通常のオーバーホールで対応できる程度のコンディションでしたので、多少のマイナスはありましたが最低限で済むことができました。

ちなみにこのオメガのスピードマスターを質預かりにした場合には162,000円前後までご融資が可能です。

最近使ってないけど、もしかしたらまた使うかもしれない…そんなアイテムは質に預けるのもオススメ。

使うタイミングがきたら取り戻すこともできるので、ぜひ検討してみてくださいね。

※買取り金額はお品物の状態、付属品、相場、在庫状況により日々変動します。上記はあくまで目安としてお考え下さい※