K18や750の刻印じゃなくても金の可能性がある！？

金の刻印といえば「K18」や「K10」などKの後ろに数字が記載されているものや、海外製品だと「750」が今は主流です。

ですが、昔に製造されたジュエリーの中には上記のような刻印ではないものも存在するんですよ。

 

例えば、日本製のジュエリーだと「純金」の刻印が入っているものがあります。

 

 

現在は「K24」や「999」の刻印が入っていることが多いですが、この刻印は1929年に造幣局の貴金属製品品位証明規則が定められたことにより取り入れられました。

ですので、それ以前に製造された金製品には「純金」などの刻印が入っている可能性が高いです。

 

また、東南アジアでも昔は漢字を用いて金の純度を表していたことがあります。

刻印の違いによって、どの地域で製造されたものかが分かるのもちょっと面白いですよね。

 

「見たことない刻印だからこれはダメかな…」と思わずに、まずはお気軽にお持ちいただければと思います。

また、年代物のジュエリーは汚れで刻印が埋もれてしまっていたり、摩耗して薄くなってしまっているものも多いです。

そういった場合でも、比重計などを使用してしっかり確認しますのでご安心ください。

 

純金刻印リング・千足金刻印リング 2点の査定ポイント

①金の純度

今回お持ちいただいた指輪にはそれぞれ「純金」と「千足金」の刻印が入っていました。

 

純金はその名前の通りほとんど金でできた製品のことを指します。

K18と比べると金を含んでいる量が多いため、1gあたりの相場も高くなっています。

ちなみに今日の相場で、純金（K24）とK18の1gあたりの差は2,000円ほど。

同じくらいの重さでも、金の純度が違うだけでここまで差がつくのは大きいですよね。

 

もうひとつの指輪に入っていたのは「千足金」の刻印。

 

 

もしかすると初めて見たという人もいらっしゃるかもしれません。

 

この刻印は通称「シナ金」と呼ばれており、中国をはじめとする東南アジアの金製品のことを指します。

他には「足金」と「万足金」の刻印があり、それぞれ金を含んでいる量が違っています。

今回の千足金は「K22相当の金が含まれている」という意味の刻印なんだそう。

 

ただ、この刻印で注意していただきたいのはこの刻印は明確な金の含有量を表したものではないということです。

あくまでおおよその量を表しているので、実際に比重計で調べた結果が刻印どおりの純度ではないこともあるようです。

シナ金は純度に幅があるということはひとつの知識として頭に入れておいたほうがいいかもしれませんね。

 

今回はどちらの指輪もより金の純度が高いものをお持ちいただけたことが大きな評価のポイントになりました。

 

②状態

今回お持ちいただいた指輪のひとつは修理跡のような部分が目立っていました。

 

 

サイズ調整のために一度切ってしまったんでしょうか。

指輪の両端が重なり合ってしまっています。

こうなってしまうと、販売は難しいので店頭に並ぶことはありません。

 

指輪が歪んでいたり、今回のような目立つ修理跡があったりしても買取することは可能です。

ですが、状態の良いものや今流行りのデザインのものは通常の買取金額からさらにプラスになることもあります。

ジュエリーに関しても、状態の良し悪しというのは買取金額を左右する大きなポイントになるんですね。

 

壊れた部分を直すのは難しくても、汚れを落としたりするだけでも見た目が変わります。

少しでも高く買取してもらいたい！という時には簡単でもいいのでジュエリーのクリーニングをしてからお持ちいただくのもオススメです。

 

ちなみにこの純金刻印リング・千足金刻印リング 2点を質預かりにした場合には75,000円前後までご融資が可能です。

 

金相場が高い今の時期に売るのもいいですが、今後さらに上がることを期待してあえて売らずに質に預けて様子を見ている人もいます。ぜひご検討ください。

 

※買取り金額はお品物の状態、付属品、相場、在庫状況により日々変動します。上記はあくまで目安としてお考え下さい※