ジャパニーズウイスキーは何故人気？

 

「ワールド・ウイスキー・アワード2023(WWA)」の「ブレンデッドモルトウイスキー部門」にてニッカの「竹鶴 ピュアモルト」が世界最高賞を受賞したこともあり、未だに話題が尽きることが無いジャパニーズウイスキー。

何故ここまで人気が出て、そして世界中で愛されているのか。ジャパニーズウイスキーがブームとなったきっかけとは一体何だったんでしょうか？

 

その始まりは2010年頃。サントリーは国産ウイスキーの消費量を増やすためにウイスキーと炭酸水を混ぜる飲み方である「ハイボール」を軸にマーケティングを開始します。

ハイボールという飲み方は日本人に受け入れられ、現在でもウイスキーの代表的な飲み方としてハイボールが広く認知されることとなりました。

当時CMをよく見かけた方も多いのではないかと思います。

 

しかし、ハイボールはストレートやロックよりもウイスキーを消費する飲み方であるため、想定以上にウイスキーの消費が増加し始めます。

2014年にはニッカウイスキー創設者の竹鶴政孝とその妻リタをモデルにした連続テレビ小説「マッサン」が大ヒットし、日本にウイスキーブームが到来したことで消費はより加速しました。

国内でのウイスキー消費の増加の理由を分析すると、ハイボールの流行とマッサンの大ヒットが大きな原因と考えられています。

 

そしてジャパニーズウイスキーの流行は日本のみに止まらず、日本でウイスキーブームが始まった同時期から世界的にジャパニーズウイスキーが評価されはじめていきました。

日本特有のオークであるミズナラ樽で熟成させたジャパニーズウイスキーは、ウイスキーの本場スコッチウイスキーにもない香りと風味があり、その香りが世界中のウイスキー愛好家の心を掴んだんですね。

自分たちの国にはない新たなウイスキーを手に入れるために、世界中の人々がジャパニーズウイスキーを求めはじめます。

 

国内でも需要が高まっている状態で、海外でも需要が高まれば供給が全く足りない状況となってしまいます。

加えて、過去に生産量を落としていることから蒸留所に熟成させた原酒のストックがほとんどありません。

そうなると国内でも出回る数が減少し、原酒不足のウイスキーは店頭から消えてしまったものも多いです。現在でも中古市場では定価を超える値段がついているものも少なくありません。

 

ちなみに2021年の輸出国1位は中国で170億。2位のアメリカでは104億、フランスでは46億、オランダでは30億となっています。

中でも中国はウイスキーの輸入だけではなく「蒸溜所を建設したい」「蒸溜所を販売してほしい」といった高い問い合わせも非常に多くなっているそう。

まだまだジャパニーズウイスキーは世界で話題になりそうですね。

 

査定ポイント

①状態

お酒は買取した後ほとんどが店頭に並びます。

お客様に安心して手に取っていただく為にも、状態はしっかりチェックしなくてはいけません。

 

では、主にどこをチェックしているのか。

まずは「栓やフィルムの部分」です。

 

 

一部がペリペリと剥がれてきていたり、小さいシールが無かったりするのも査定額が下がってしまう原因に繋がってしまうことも。

未開封であっても、このフィルム部分や中のコルクの状態が悪いと買取できない場合もあります。

 

今回お持ちいただいた山崎はフィルムもシールもとてもキレイな状態でした。

これなら、中のウイスキーの状態も大きな問題が無さそうだということが分かります。

 

栓やフィルムの部分は自分でもチェックできる箇所です。

長く保管されていたものは、一度状態をチェックしてからお持ちいただくのもオススメですよ。

 

加えて、ラベルもとてもキレイだったこともプラスのポイントでした。

 

 

この「ラベルの状態」も見た目の印象に関わるのでチェックするポイントです。

カビや汚れがあったり、粘着性が無くなって剥がれてしまったりすると買取金額にも影響が出てくることもありますのでご注意ください。

 

100周年記念ラベルと言うことでしたが、ラベルの違いによっての相場の変動はそこまで大きくはありませんでした。

 

今回は全体的に状態が良かったことを最大限に評価させていただきました。

 

②在庫状況

店頭販売でもお酒は人気商品のひとつ。

時期によってはウイスキーが品薄になってしまうことも。

 

お持ちいただいた当時、山崎12年は在庫無しの状況でした。

国産ウイスキーの人気はまだまだ続いていますし、最近は海外の方がウイスキーを見に来店されることも増えてきたように思います。

そんな状況もあり、きっと店頭に置いてもたくさんのお客様に見ていただけると判断しました。

 

最近買ったものや貰ったものをお持ちいただくのはもちろん、ウイスキーは明確な賞味期限が無い為、長期保管していたものでも飲める状態のものもあります。

古いやつだしこれはダメだよな…と思わずに、まずはお気軽にご相談ください！

 

※買取り金額はお品物の状態、付属品、相場、在庫状況により日々変動します。上記はあくまで目安としてお考え下さい※