ヌメ革ってどんな素材？

ヌメ革のヌメとは、ヌメという動物の革という訳ではなく革の加工方法のことを表す言葉です。

植物の渋の成分「タンニン」を用いてなめした皮革のことをヌメ革といいます。

 

動物の皮はそのまま使用するとすぐに腐敗したり、乾燥すると板のように硬くなり柔軟性がなくなってしまいます。

この大きな欠点を樹液や種々の薬品を使ってこの欠点を取り除く方法が「なめし(鞣し)」です。

 

特別な表記がない限り牛革が使用されていることがほとんどなんだそう。

一般的にはなめす前の状態を「皮」、なめしたあとの状態を「革」と呼び分けて区別されているそうですよ。

 

 

ちなみにヌメ革は別名「ナチュラルレザー」とも呼ばれています。

ひと目で本革と判断できる上質な風合いが人気の理由のひとつ。

素材からなめしまで化学薬品などを使わず着色も行われない為、革の自然な魅力が楽しめるのが特徴となっています。

 

また、ヌメ革は革自体は丈夫ですが表面加工を施していないので擦りキズや水に弱いと言う一面も。

万が一水に濡れてしまった時にはシミになってしまう前に乾いた布で拭き取りましょう。

使用後に全体を乾拭きするもきれいな状態を保つのにオススメです。

 

査定ポイント

①状態

今回お持ちいただいたヴィバシテMMは、一部にダメージが集中している状態でした。

その箇所はどこだったかと言うと…。先程お話したヌメ革が使用されているショルダーの部分です。

 

写真で詳しく見てみましょう。

 

 

全体的に色焼けが進み、表面に擦れのようなものもありますね。

金具が触れていたところは黒っぽくなっています。

 

デリケートな素材な分、モノグラムキャンバスよりもヌメ革のダメージが目立ちやすくなってしまいます。

ヌメ革がショルダーに使われていたので、より手が触れることもあり汚れやすかったというのもあるかもしれません。

 

 

こういったダメージは見た目の印象にも繋がってきます。

パッと見て分かるようなキズや汚れが少ないほうが、はやり買取金額も上がりやすいです。

 

ショルダーにはダメージがありましたが、バッグの内部は全体的に状態が良かったです。

 

 

大きな汚れやキズもほとんど無く、物を入れる上でも安心ですよね。

外側からは見えなくても、査定では大切なポイントになってきます。

 

今回はショルダーにダメージはありましたが、そこを除いた部分は状態が良かったことが高評価に繋がりました。

 

②需要

ヴィバシテはサイズが3種類あるのですが、現在は全て廃盤となっています。

その為、ヴィバシテは中古市場で探さないとなかなか手に入らないバッグになっているんですね。

 

人と被りたくないと言う理由で、あえて中古で廃盤となった昔のデザインのバッグを探している人も一定数いらっしゃいます。

ちょっと使い込んだ感じが出ているほうが、味があって好みだと言う人もいるんだとか。

 

廃盤品であることに加えて、サイズもヴィバシテの中では真ん中のMMだったこともあり、その使いやすいサイズ感も中古市場では需要があったようです。

大きすぎず、でもお出掛けに必要な荷物は入れられるサイズが良かったのだと思います。

 

10年以上前の廃番品でも、ものによっては中古市場で需要が高くなっているものもあります。

「もうかなり昔のバッグだし値段が付かないかな…」と思わずに、まずはお気軽にお持ちください。

 

ちなみにこのバッグを質預かりした場合には54,000円前後までご融資が可能です。

 

今は製造していないデザインのバッグは、一度手離すとまた同じものを手にするのは難しいです。そんな時に質を使うのもオススメですよ。ぜひご検討ください。

 

※買取り金額はお品物の状態、付属品、相場、在庫状況により日々変動します。上記はあくまで目安としてお考え下さい※