ロレックス サブマリーナ 5513不動品 の買取金額と査定のポイントをお教えします!
店舗名 | 質屋かんてい局 松本店 |
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商品名 | 5513 サブマリーナ |
ブランド名 | ロレックス |
買取価格 | ¥1100000 |
ロレックス 5513 について
ダイバーズウォッチといえばカチカチと、半時計回りに回転する”回転ベゼル”が定番ですね。
その中でも、ロレックスのベゼルはコリコリと上質な回し心地で、回したときの音や感触だけでもで本物、偽物の真贋判定ができるくらい心地よいので、いつも多めに回してしまいます。
さて、そんなロレックス、サブマリーナですが、今回お持ちいただいたこちらの品物はなんだか様子が違います。
音がなくスーっと回る、そして、半時計回りだけでなく、時計回りにも回転!?
でも、故障ではないんです。
実は今では逆回転防止の回転ベゼルが当たり前のロレックス サブマリーナですが、1980年頃、モデルでいうと2代目サブマリーナデイト(Ref.16800)が登場する以前の4桁型番までは、ベゼルが両方向に回転したんです。
また、この頃までは、風防がプラスチック製だったり、防水性能も200mまでだったりと、まだまだ進化の途中であることが伺えます。
1953年に登場したサブマリーナ、約70年の系譜を経て、性能は格段に進化しました。それでも当時からほとんど変わらない、当時から洗練されたデザインも、サブマリーナの魅力の一つですね。
左:Ref5513(1970年代) 右:16610(2000年代)
不動品でも高額買取!5513の買取価格
今回お持ちいただいたこちらのお品物は、残念ながら長期間にわたりメンテナンスを受けておらず、不動品となってしまっておりました。リューズを巻いてもムーブメント自体が動いておらず、振動音も拾わないため、メンテナンス前提のお買取りとなりました。それでも、非常に貴重なモデルですので、今回は110万円にてお買取りをさせていただきました。査定額の理由については、この後お伝えいたします。
査定額の明暗を分ける?品物の希少性
・両回転ベゼル/逆回転防止ベゼル
今回、お買取りをさせていただいた、5513は1963年の発売から、1989年まで、25年以上にわたって生産されたロングセラー商品です。先述の通り、同じ5513の中でも、逆回転防止ベゼルが導入された1980年頃以前の個体と、以降の個体が存在し、それぞれ相場が異なります。これは、マイナーチェンジ前(後)のモデルの生産数が極端に少ない場合があり、希少価値(プレミアム)がつくためです。
・フチなしインデックス/フチありインデックス
5513のダイヤル(文字盤)の中でも前期型のフチなしインデックス。
インデックスの夜光塗料周囲に銀色のフチがなく、直接ダイヤルに塗られていることからフチなしと呼ばれています。この年代のサブマリーナは個体数も徐々に減ってきてしまっており、コレクション性の高いフチなしダイヤルは、アンティークロレックスファンや投資家に絶大な人気を誇ります。
5513の査定額において、一番金額が変動するのは、このフチなし、フチありの違いといっても過言ではありません。
ダイヤルの印字
5513は、文字盤の印字もマイナーチェンジを何度か行っています。メートル表記とフィート表記のどちらが左側に書かれているか、防水表記と、サブマリーナのロゴが上下どちらに書かれているかなどの微妙な違いです。すごく小さな違いなので、査定をするお店によってはうやむやにされがちですが、品物の本当の価値を見極めるためには大切な要素です。今回お譲りいただいた個体は、サブマリーナのロゴの下に防水表記がある(上サブ)で、フィート→メートルの順に表記されています。(フィートファースト)
現在需要が高いのは、これらの逆(下サブ・メーターファースト)のため、これらの個体は、今回の査定額以上の金額が見込めます。
その他のレア要素
そのほかにも、ミニッツサークルやミラーダイヤルなど、質感やデザインで大きく金額が変動するものや、文字盤自体を製造、提供していたメーカーによっても異なりますし、スパイダーダイヤルといって、文字盤の経年劣化によって出る個体差によって金額が上昇しているものもございます。こちらもまたの機会にブログにできたらと思います。
アンティークロレックスを売るときの注意点
ここまでお読みいただきありがとうございます。ご覧いただいた通り、アンティークロレックスの世界においては、同じモデルでも些細な違いで非常に大きな金額変動がございます。しかし、一般的な買取店舗や、リサイクルショップ等では、型番ごとに大体の買取金額が決められてしまっている場合も多く、マイナーチェンジによる価格の違いは反映されないことが殆どです。ましてや、スパイダー文字盤など経年変化や色褪せなどの要素は劣化と判断され減額評価されてしまうことすらあります。昔、たまたま購入されたお時計がこういったレアモデルに該当し驚かれるお客様も今まで何度かおられましたのでご売却を検討される際は、是非こういった専門知識のある店舗での査定をお勧めいたします。