デイトジャストの派生モデル【ターノグラフ】の特徴や魅力｜そして人気の理由とは
高級時計の中で、最も知名度が高い人気のメーカーと言えば迷わずROLEX（ロレックス）の名を挙げる事ができます。
ロレックスには惜しまれながらも廃盤となったモデルが多く存在しており、その中には今なお高い人気を誇っているモデルも多いです。
今回はその中の1つである
というモデルについてご紹介致します。
生産期間が短かった事から、ターノグラフについてはあまり詳しくないという方も多いため、まさに知る人ぞ知る名作ウォッチなのです。
廃番モデルですので、中古を扱うショップでしか購入する事ができません。
そのため実物を見た事がないという方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では
・ターノグラフの特徴と魅力
・ターノグラフに備わった機能
・ターノグラフの中古相場
について解説致します。
興味がある方は是非参考にして下さい。
目次
ターノグラフの特徴や魅力について
まず、ターノグラフを一見するとどのような印象を受けるでしょうか？
「これがターノグラフ？」
「デイトジャストじゃないの？」
という印象を受けた方も多いと思います。
そう、ターノグラフはデイトジャストの派生モデルとして2004年に登場したモデルのため、全体的な印象はデイトジャストにそっくりです。
それならデイトジャストがあれば十分という方もいらっしゃるかと思いますが、ターノグラフにはデイトジャストと違う魅力があります。
デイトジャストとの違いやターノグラフがどのようなモデルなのかご紹介致します。
①赤い秒針
ターノグラフには、ロレックスの中でも数少ない赤い秒針が採用されています
同時期に登場したRef.116509のデイトナにも赤い針が採用されており、ターノグラフはデイトジャストの派生モデルでありながら、スポーツウォッチファンの心も動かす存在となりました。
他にも赤色の針が印象的なモデルに「エクスプローラーⅡ」もあります。
■写真：Ref.16570 エクスプローラーⅡ■
基本的にスポーツウォッチに採用されている赤い針がターノグラフには採用されています。
しかも、ターノグラフにおいては赤色が使われているのは針だけではありません。
文字盤の「TURN-O-GRAPH」という文字と、日付表示まで赤色でカラーリングされている事も特徴的です。
②回転式のフルーテッドベゼル
フルーテッドベゼルはロレックスのドレスモデルに採用されるベゼルです
フルーテッドは「縦縞（たてじま）」を意味しており、綺麗な山型のカットが縦縞に見える事から名付けられています。
ギザギザにカットされたそのベゼルは、光の反射によりキラキラと輝いて高級感を演出してくれるため、デイトジャストはもちろん、フラッグシップモデルであるデイデイトにも多く採用されています。
しかし、ターノグラフに装着されているベゼルは通常のフルーテッドベゼルではありません。
経過時間が測定できるよう数字が記されており、最大の特徴は回転式ベゼルになっている事です。
ただし、サブマリーナなどのスポーツウォッチとは違い、ベゼルを回転させる際のカチカチというクリック感はなく、潜水を目的としていないので逆回転防止にはなっていません。
ドレッシーなモデルでありながら、時間計測が可能なベゼルを有している事で、デイトジャストとの差別化が図られています。
③2種類のブレスレット
ターノグラフは文字盤に「DATE JUST」と刻印されているように、あくまでもデイトジャストの派生モデルであるため、デイトジャストと同様に文字盤の種類やブレスレットの種類が豊富に用意されています。
ブレスレットは写真左側の「オイスターブレス」右側の「ジュビリーブレス」から選ぶ事ができます。
よりスポーツ感を楽しみたい方はオイスターを、ドレスモデルとして楽しみたい方はジュビリーブレスを選ばれています。
④製造期間が短い
ターノグラフはロレックスの中では製造期間が短いモデルです
2004年に登場するも2013年には廃盤となっているため、およそ10年も製造されなかったモデルとなります。
流通量が少ないため、実物を見た事がないという方も多いモデルとなっています。
しかし、流通量が少ないモデルはコレクター受けしやすいため、今なお中古市場では需要が高く高値で取引されている人気モデルとなります。
⑤まとめ
ターノグラフはデイトジャストのデザインを踏襲したスポーツウォッチです
一見するとドレスモデルに見えるフルーテッドベゼルを有していますが、ベゼルには数字やメモリが刻まれているため時間の計測が可能。
さらにはスポーツ感が高まる「赤い針」から「日付表示」と「TURN-O-GRAPH」という文字まで赤色にカラーリングされています。
僅か10年にも満たない製造期間だったため、知る人ぞ知るモデルになってしまいましたが、ドレスウォッチとスポーツウォッチの中間という珍しいモデルであり、どちらにも使える最も使い勝手が良い腕時計とも言えるのではないでしょうか。
ターノグラフに備わった三大発明
ロレックスが、最も有名で人気がある腕時計メーカーという地位を築く背景には【三大発明】がありました。
このロレックスの三大発明の全てがデイトャストに備わっており、派生モデルであるターノグラフにも同じく備わっています
この三大発明というのは、
①オイスターケース
②パーペチュアル機構
③デイトジャスト機構
という3つの発明です。
それぞれどのような役割を持っているのかご紹介致します。
①オイスターケース
ロレックスの裏蓋は防水性を高めるためにオイスターケースが採用されています
裏蓋にはギザギザが付いており、特殊な工具でねじ込みながら蓋を閉める仕様になっています。
牡蠣のように強固である事から【オイスターケース】と名付けられました。
オイスターケースの主な役割は防水性を高める事ですが、裏蓋だけではなくリューズもねじ込み式にする事で、更に高い防水性を誇っています。
②パーペチュアル機構
パーペチュアル機構とは、時計を装着して腕を振るだけで自動的にゼンマイが巻き上がる仕組みの事です
時計内部に半円形の「ローター」という部品が装着されており、ローターが回転する事でゼンマイが巻き上がります。
それまでは、自分でゼンマイを巻きあげる事が一般的だった時計業界に、大きな影響を与える事になりました。
実は、パーペチュアル機構が開発される背景には、防水性を高めるためという目的もありました。
当時、手巻式時計のゼンマイを巻いた後、リューズをねじ込み忘れるというミスが頻繁に起こってしまい、これではせっかくの防水性を維持できないという事で、少しでもリューズを触る時間を少なくするために開発されました。
③デイトジャスト機構
今でこそ当たり前の機能と言えますが、0時丁度に日付がパチっと瞬時に切り替わる仕組みがデイトジャスト機構です
多くの時計は日付変更にゆっくり時間をかける中、瞬時に切り替わるデイトジャストは画期的でした。
日付が瞬時に変わるか変わらないか、たったそれだけの機能を向上させる事こそ腕時計のロマンであり、ロレックスが現在の地位を確立できた全てと言っても過言ではありません。
ターノグラフの中古相場について
昨今、ロレックスの中古需要が高まっており、多くのモデルが相場を上げています。
そんな中、ターノグラフには「デイトジャストよりスポーティー」「スポーツウォッチよりドレッシー」という唯一無二の存在感があり、生産数も比較的少ないので希少価値も高く、相場は右肩上がりに上昇しました。
特に保証書や箱など付属品が揃っている物は高値で取引される傾向にありますので、売却をお考えの方は是非一度査定に出してみる事をオススメします。
最後に
今回は、ロレックスの中でも生産数が少ないターノグラフというモデルをご紹介しました。
ドレッシーでありスポーティー、そんな全てを兼ね備えたモデルとなっており、使いやすいサイズ感からも人気を博しています。
中古需要も高まっているため、売却されたいという方は査定額に驚かれる場合もあるでしょう。
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それでは本日も皆様のお越しを心よりお待ちしております。
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