お品物の内容

品物の種類：主にネックレスやリングなどのアクセサリー、ほか和装用の飾りの一部など

量：250gくらい（仕分け前）

査定後 内容内訳：金製品とメッキ製品が混在

付属品：ケースなどは一切なし

お持ちいただいたのはほとんどが金色をしている製品たちでした。

パッと見ではどれが金でできていて、どれがただ金色をしているメッキなのかは分からない状態でした。

またアクセサリーケース類は一切ない状態でしたが、すべてお返しせず一通り拝見させていただきました。

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お急ぎで本日ご来店、なぜ？

ご来店時、少々お急ぎの様子だったお客様。

受け付けの際にお話しを伺うと、人づてに今金の買取相場が高いと聞いて「相場が下がる前に慌ててお店に持ってきた」とのこと。お客様ご自身は金相場のことはよく分からないけれど少しでも高く売れるならと、古いものから新しいものまで、年末のお掃除で見つけたアクセサリーをまとめて持ってきてくださったのです。

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なにが高価買取へと繋がったのか

かんてい局上越店では、ご来店されたお客様によく「もし使っていないアクセサリーなどがありましたら、素材がなにか分からないようなものでも気にせずまとめてお持ちください」とご案内させていただいております。

その理由は、買取店をあまりご利用されないお客様の場合「素材が分からないものを持っていくのはお店に迷惑じゃないか、門前払いされてしまうのではないか」と不安に思っている方が少なからずいらっしゃるからです。特にご自身が買ったものでないと、いつどこで買ったかなどの品物についての情報が少なすぎて、なおのこと気が引けてしまうのはよく分かります。

それでも、もしその中に金やプラチナ製のものがあれば、そのまましまい込んだり金物として捨ててしまうのはとってももったいないです！

だからこそ、私たち査定スタッフは「どんなものでもお持ちください！」とお声がけさせていただいております。

今回ご来店くださったお客様も、最初は悩んだけれど、以前上越店を利用した際にスタッフから声をかけてもらって「まあ、そのまま捨ててしまう前にダメもとで見てもらうか」くらいの気持ちで、素材が分かっているアクセサリーと分からないアクセサリーをまとめてお持ちくださったと教えてくださいました。

結果、素材が分かっていなかった古いアクセサリーの中にも金製のものがあったため、予想を上回る買取金額になりました。

加えて、これまで下がり気味だった金相場が連日大きく回復したタイミングでお持ちくださったことも、高価買取に大きな影響を与えました。

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これから金相場は予想可能なのか？

「金相場が大きく回復したから高く売れた」と聞くと、じゃあこれからもっと回復・上昇してから売った方が得だ！と思いますよね？せっかくの金、少しでも高く売りたいと思うのは当然です。

ですが非常に残念なことに、今後の金相場の動きを正確に予測することは非常に難しいです。これは日本の金相場が日本国内だけで決めているものではないからです。

日本に適用される金の相場は、ロンドン・ニューヨーク市場の取り引き価値とドル円為替相場によって決定します。

金は商品価値と通貨としての価値を併せ持つことや、世界共通の価値で換金できるなどの特性から“安全資産(別名：無リスク資産)”として世界的に人気があり、その需要が高まると金相場も上がっていきます。

ではどんな時に金の需要が高まるのでしょうか？

要因となるものはいくつかあるのですが、代表的なもの且つ分かりやすいものに「世界情勢」があります。

「世界情勢」という言葉だけ聞くとスケールが大きすぎて想像することが難しく思えるかもしれませんが、例えばここ数年以内に世界で起きた大きな出来事にロシアのウクライナ侵攻がありました。

遠く離れた距離にある日本でもこのことが報道された際には、この先世界はどうなってしまうのか？と誰もが不安に思ったはず。そしてその不安は世界中の投資家も同じように持ちます。

世界で戦争やテロ、自然災害といった非常事態が発生し世界情勢が不安定となると、投資家の人達は現金や株式のようなリスクの高いものへの投資を避けて”価値の消えない”金に注目し、求めるようになります。こうして多くの人が求める＝需要が高まることで、金相場が上がるのです。

逆に言えば、世界情勢が安定し不安に思う人が減ると慌てて金を持つ必要がなくなるため需要が減り、金相場も下がるといいます。

実際、金の最高値を記録した2024年10月31日の5日後にあったアメリカの大統領選挙でトランプ氏当選が確定した後、金相場は下落へと転じました。これは大統領が変わることで、現在発生している戦争の状況に変化が起こる可能性があったことも要因のひとつかと思われます。

このように”世界に影響を与える大きななにか”が起こると、金相場はその影響をダイレクトに受け、場合によっては大きく変動します。

しかしその”世界に影響を与える大きななにか”が、いつどこで起きるのかを予測することは非常に難しいです。そのため未来の金相場を予想するのも非常に難しいのです。

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いつ金を売ればいいのか

先の金相場を予想するのが難しいなら、今金を売ろうと思っている人はいつ売ればいいのでしょうか？

たとえば、その金製品を購入したのが10年前であるとします。

10年前の2014年12月の金小売価格が約5000円だったのに対して、2024年12月現在の金小売価格は約14000円となっており、倍以上上昇しています。

小売価格が上がれば同じように買取価格も上がるため、この頃に金を購入された方は今売却を前向きに検討してもよいと思います。

逆に金製品をここ2年以内に購入している場合、相場は上昇してはいますがその差額は10年前と比べるとそれほど大きくはありません。

特に金をインゴットなどの素材としてではなく喜平アクセサリーなどの製品として購入している場合は、素材としての価値に加えて、販売のための加工費やケース代、人件費などが全て乗った売値で購入していることがほとんどのため、今買い値を大きく上回る金額で売るというのはなかなか難しいと思われます。

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