本日ご紹介するのは、東芝(TOSHIBA)のRP-2000F BCLラジオという商品です。

BCLラジオとはBCL（Broadcast Listening）の略称で、広義では「放送を聴取して楽しむ趣味自体」を、狭義では「主に短波を使って行われる海外からの放送を受信すること」を意味しています。

1970年代～1980年代の日本では、小学生・中学生・高校生などの青少年層の間で、海外の短波放送を受信（聴取）する趣味である「BCLブーム」が起こっていたそうです。

こちらのRP-2000Fは1976年8月に発売されており、当時ナショナルVSソニーのBCL戦争がピークに達していた頃、全くの第三局として、当時人気だったナショナルのクーガー発売の約2ヶ月後に発売されました。まさにBCLブームの最盛期です。

周波数直読機はSONYのスカイセンサーが先駆だと考えられている傾向にありますが、実は周波数の直読技術に最も早く取り組み、実際一番早く読み取りを可能にしたのは東芝でした。

短波放送を受信できるラジオはいくつもありますが、このラジオはメインのダイヤルとは別に、拡大したスケールを動かす2つ目のダイヤルがあります。 マーカー(Cal)によってダイヤルを微調整し、10khz前後まで周波数を読む事ができるのです。 このシステムこそ、のちのスカイセンサー590やクーガー2200の、マーカー発信による周波数直読受信システムの元となる発想です。 アンテナは2段式で、角度や方向を自由自在に変える事ができるのも魅力の一つです。

今回のお品物は経年品であるためか裏側に割れがあり、残念ながら良い状態とは言えないランクでしたが、中古市場で今も根強いファンが多くいて人気があることを評価してこちらの金額でのお買取りとなりました！

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