【 かんてい局 新潟上越店 】

本日ご紹介するのはPt100刻印のネックレスです！

こちらのネックレス、金具を見ると「Pt100」の刻印がされています。

リーズナブルなプラチナ製品として売られているものに時折見られるPt100刻印、一見すると「プラチナ100％」のようにも思える表記です。

ですが、この「Pt100」という刻印はプラチナ100％という意味ではないんです！

Pt100についてお話する前に、まずはプラチナの品位と刻印についてお話したいと思います。

「品位」というのは簡単に言うとそのお品物の金やプラチナの含有率のことで、その含有率をお品物本体に表示したものが「刻印」です。

品位を表示する場合、国際的には1000を最大値とする千分率で表示するのが一般的です。例外的に日本では金の品位をK24やK18と24分率で表示しますが、プラチナの場合は日本の製品でもPt1000やPt900と表示します。

千分率は1000＝100％とだけ覚えておけば、どの程度金やプラチナが含まれているのかすぐにわかります。例えば、アクセサリーでよく見かけるPt900であれば使われている金属のうち90％がプラチナとなります。

さて、ここまでの説明を踏まえてPt100の刻印に話を戻しましょう。

今ご説明した通り、プラチナの品位は千分率で表示されます。これをPt100に当てはめてみると、こちらのネックレスは「1000分の100＝プラチナ10％」ということが分かります。

つまり、90％は別の金属が使われているということです！

実はこういったPt100刻印のアイテムはリーズナブルなプラチナアクセサリーとして時折見られるもので、今回のように「Pt100」のみのものこともあれば、「Pt100/SILVER」のように他の金属と併記されている場合もあります。

いずれにしても、プラチナが少量使われてはいるものの、貴金属としての価値は決して高いものではありません。また、大抵の場合はシルバーがベースとなっているため、残念ながらお買取りではプラチナ製品としては扱われないことも多いものになります。

もちろんPt100のお品物すべてが誤解を誘う目的で刻印されているものではないはずです。プラチナが入ることでシルバーにつきものの黒ずみを軽減したり、独特の質感を生み出したりと、デザイン性やアクセサリーとしてのメリットもあります。

ですが、見落としや勘違いを生みやすい刻印であることもまた事実ですので、あまりにリーズナブルすぎるプラチナ製品を見かけたときは、冷静にしっかり確認するのがオススメです。

今回は非常に紛らわしいPt100刻印についてご紹介させていただきました。

このほかにも「Pm」や「PM」のみの刻印、Kが数字の後ろに来るいわゆる「あとK」など、注意の必要な刻印や変わった表示の刻印はまだまだあります。

ここまで読んでくださった方の中にも、「刻印はあるけれどちょっと違和感がある……」「金やプラチナだとともっていたけれど、どこを見ても刻印がない」というお品物をお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。

かんてい局上越店では、金色や銀色をしているけれど、貴金属かどうかわからない……というものや、刻印がないもの、あっても不鮮明で読めないもの、あまり見かけない刻印のあるものなど、どんなものでも一点ずつ確認させていただきます！

実際に、大量にお持ちくださったアクセサリーの中に本物の金が混じっていた、ということもありますので、捨ててしまったりしまい込んでしまう前に、ぜひ一度かんてい局上越店にお持ちください！

皆様のご来店、お待ちしております！

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