お品物の詳細

ブランド：LOUIS VUITTON(ルイヴィトン)

品名：マヒナL

型番：M93979

サイズ：W 41cm × H 31cm × D 16cm

ライン：マヒナ

カラー：サーブルブラウン

付属品：布袋

マヒナはルイヴィトンでは初めてのソフトレザーをメインに使用したラインとして、2007年に初登場しました。

使用されているソフトレザーのほとんどが仔牛の革であるカーフレザーで、アイテム全体に施されたモノグラムのパーフォレーション(穴あけ加工)が特徴です。航空機やロケットの製造のために開発された技術が使われており、非常に精密で繊細な加工です。

ソフトレザーの柔らかな質感と高級感、パーフォレーションによる主張しすぎないモノグラムモチーフで、大人の女性を中心に人気のラインです。

今回お買取りさせていただいたのは、ラインの名前をそのまま取ったマヒナの中でも大きめサイズのマヒナLです。A4サイズのクリアファイルもはみ出さずに入るサイズで、資料やPCを持ち歩きたい方、たっぷり荷物の入るバッグがお好きな方におすすめのアイテムです。

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査定ポイント

今回お買取りさせていただいたマヒナLですが、ご購入されてから数えるほどしか使っていない、というお話でした。

傷や汚れといった状態面の良し悪しは大切なポイントになります。特に、マヒナに使用されているソフトレザーは非常に繊細な素材です。

今回は使用感の浅いアイテムですので状態面には期待ができますが、未使用の保管品や、使用回数の少ないものであっても、思わぬところに傷や汚れがある場合もありますので、しっかり確認させていただかなければなりません。

また、あまりご使用されなかった理由を伺ってみたところ、「仕事用にと思ったんですけど、思ったより大きくて使うのをやめてしまったんです」とのことでした。

バッグのサイズ感は用途や使う方の好みにもよりますが、確かに最近人気のものと比べると少し大きいように思います。この点もお査定に影響しそうです。

では実際のお品物を見ていきましょう！

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①革全体の状態

最初の方でご紹介した通り、マヒナ本体はカーフレザーという素材が使われています。カーフレザーというのは、生後六か月以内の仔牛の革のことを言います。牛革の中でも最も希少かつ最も上質とされ、成牛の革と比べると肌理が細かく、薄くて柔らかいという特徴があります。

ですが、薄くやわらかな分クセやシワ、傷が付きやすく、型崩れしやすいという難点もあります。また、これは本革に共通して言えることですが、水濡れや湿気に弱く、保管している環境によってはベタつきや色落ち、色移りが発生することもあります。

今回のお品物ですが、外側に目立つ傷や汚れの類は見られません。底部の角擦れもほとんどなく、かなり良い状態ということでプラスになります。保管中についてしまった、たたんだ時のクセも、中身が入るとわからなくなる程度の軽いものでした。

コバの塗装も、状態が悪くなるとひび割れて裂けてしまったり、革と長時間触れていると色移りしたり、くっついたりしてしまうこともあります。今回はひび割れもなく非常にきれいですので、こちらもプラスになるポイントです。

ステッチ糸のほつれやはみだしもなく、両サイドのベルトが少し丸まってはいるものの、十分許容範囲内です。

ただ一か所、非常に残念なのが、留め具のベルト裏側に赤いインク跡が残っている点です。写真では光や画質の都合でうっすら見える程度ですが、肉眼ではしっかりとインクの跡が見えてしまいます。

こちらは残念ながら、お査定ではマイナスになってしまうポイントです。ただし、あまり大きく広範囲のものではなく、裏側の見えにくい部分だったことは、不幸中の幸いでした。

もちろん、汚れがあるものでもお買取りさせていただいております。ですが、汚れの範囲や種類にもよりますが、きれいなものと比べるとお査定結果はダウンになってしまいます。

革製品の汚れは一度ついてしまうとご家庭では落とせず、専門のクリーニングが必要になることがほとんどです。心がけの話になってしまいますが、ご売却の予定の有る無しに関わらず、革製品は「丁寧に、気を付けて使う」ことが重要です。

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②金具の状態

続いて金具の確認です。他の金具と擦れたりぶつかったりすることが多く、通常の使用の範囲であっても傷や汚れができやすい部分になります。

特に底鋲は地面と直接触れるため傷つきやすい部分です。もともと鞄の底面をダメージから守るためのものですので、傷や汚れが付いて当然のパーツではありますが、きれいであればあるほどプラスになりやすい部分です。

構造上綺麗に保つことが難しい部位ですが、地面、特にコンクリートなど硬いところに置かない、電車に乗る方は網棚など他のものと擦れ合う場所には置かないなど、できる限り他の物と触れないようにすると、きれいな状態を長持ちさせられます。

さて、今回のバッグですが、底鋲を見てみるとやはり細かい傷がついています。ですが、傷の程度としてはかなり浅いものと言えます。塗装のハゲや変色など、他のトラブルがない分どうしても傷が目立って見えますが、大きな減点になるほどではありません。

そのほか、留め具や各部の金具に関してはほとんど傷や塗装の落ち、変色もなく、内ポケットのファスナーの動作もスムーズでした。

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③内部の状態

次に内側の状態です。

バッグの内部はどうしても湿気がこもりやすく、トラブルの起こりやすい部分です。よくあるものだとベタ付きや剥がれ、ひび割れが挙げられますが、さらに状態の悪いものになると内部がカビだらけ、ということもあります。

しばらく使う予定のないバッグでも、定期的に中まで風を通してあげると、湿気だけでなくにおいの予防にもなるのでおすすめです。

また、しまうときに一緒に乾燥剤を入れるのも一つの手段です。ただし、乾燥材が多すぎて革にとって必要な水分まで奪ってしまったり、直接乾燥剤と革が触れることで変色が起きたりと、入れ方によっては別の状態トラブルにつながるので、乾燥材の取り扱いにはご注意ください。

今回のマヒナの内側ですが、外側同様きれいな状態です。湿気の影響を特に受けやすい内ポケットも問題ありません。

内張の色あせや剥がれもありませんし、荷物の跡がついている、といったこともありません。気にされる方の多いにおい移りもなく、素晴らしい状態です。

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④流行にあっているか

状態面の確認は終わりましたが、最後にお査定の額を出すにあたって考慮したい部分があります。

それはお品物が「流行にあっているか」です。

ここまで見てきたポイントとは全く違う観点ではありますが、お値段を付けさせていただくときに、そのアイテムを欲しい人がどれくらいいるか、つまり需要があるかの目安になる大切なポイントです。

今回のマヒナLですが、最初にご紹介した通り少し大きめのアイテムとなります。入れるものの形に融通の利く柔らかい素材ということもあって、1泊分の着替えと小物程度であれば充分入りそうな容量があります。

以前は大容量の大きなバッグの人気が高く、普段使いでも大型のバッグが流行ってていました。ですが、最近はコンパクトな小型のバッグが人気を集めており、中古市場でも同じ傾向にあります。この流行を考えると、マヒナLは残念ながら少し流行りを過ぎてしまったお品物、となってしまいます。

ルイヴィトンが非常に人気のあるブランドであることに加え、お品物も状態面に関してはとても良いものですので、流行を過ぎてしまっているからと言って大幅マイナス、ということはありませんが、残念ながら状態分に加えてのプラスとはなりませんでした。

ブランドアイテムを高く売るコツの一つに、「使わないと思ったらすぐに売る」が挙げられます。もちろん、近年注目度の高いヴィンテージアイテムや、惜しまれつつ廃盤になったアイテムなど、古くてもお値段の付きやすいアイテムもありますが、基本的にはアイテムが発表されてから間もない時期の方がお買取りの額も高くなる可能性が高いです。

特にウィメンズアイテムは、色や形、サイズ、細部のデザインなど、流行の移り変わりが早く、シーズンごとに次々と新作が発表されます。少し前に買ったものでも、次のシーズンの新作が出てしまったらもうお値段がいかなかったり、今回のようにせっかく使用感が薄く状態も良好なものなのに、流行が過ぎてしまってお査定にプラスすることが難しい、ということも少なくありません。

「プレゼントされたけど好みじゃなかった」「実際持ってみたら思っていたのと違った」「自分で買ったらプレゼントと被ってしまった」など、理由は様々でしょうが、「持っていてもこの先使わないな……」と思ったらできる限り早いうちにお持ちいただくことをお勧めします。

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