お品物の詳細

ブランド：LOUIS VUITTON（ルイヴィトン）

品名：キーポル・バンドリエール45

型番：M41418

サイズ：W 45cm × H 26cm × D 20cm

ライン：モノグラム

付属品：ネームタグ

今回お買取りさせていただいたのは旅行用バッグの定番キーポルに、便利なショルダーストラップが付いた「キーポル・バンドリエール」です。

バッグ内部は間仕切りがなく、キーポル（Keep all）=「すべて収納する」という名前通り、どんな荷物にも対応できます。また、柔らかい素材ですので折りたたむことが可能です。

たたむと上の写真の通りかなりコンパクトになるので、旅行の行きはスーツケースにしまっておいて、荷物の増える帰りは取り出して使う、ということもできます。

バンドリエールを含むキーポルについている数字は横幅のサイズを表していて、今回の45なら横幅45㎝となります。

今回お買取りさせていただいた45のサイズは、キーポルの中では最小サイズになります。最小とは言うものの、1～2泊の旅行にぴったりの大きさで、飛行機内にも持ち込めるサイズです。

持ち運びやすいサイズかつ丈夫で耐久性に優れ、収納力も高いため、スポーツバッグとして普段使いされる方も多く、取り回しの良さは抜群です。

サイズも素材も幅広く展開されているキーポル・バンドリエールですが、こちらはブランドを象徴する王道のモノグラムラインということで、これぞルイヴィトン！といったお品物です。

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査定ポイント

今回お持ちいただいたのは年季の入ったお品物の部類になりますが、未使用のものも、年季の入ったものも、基本的にお査定で確認する部分とプラスマイナスが入るポイントというのは共通しています。

今回のようにヌメ革の使われているお品物の場合、ヌメ革の状態確認は必須です。

目を引く部分であるので、見た目の問題という側面もありますし、ハンドルやストラップではそれに加えて使い勝手という側面もあります。

また、バッグ内部の汚れやにおい、付属品の状況など、バッグとしての直接の機能には関わらない部分も、細かいようで重要なポイントです。

では、実際のお品物を見ていきましょう。

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①本体の状態

まずは本体のモノグラム部分の状態確認です。

先ほど「折りたたんでスーツケースに入る」とご紹介しましたが、実際ご自宅でもたたんで保管されている方が多いのではないでしょうか？今回のお品物もたたんだ状態で保管されていたようで、一部折り跡が残ってしまっているところがあります。

ですが、折り跡もヒビになっているような深刻なものではありませんし、何より一番ダメージの出やすい角や底の擦れがあまり見られません。

大きく見た目を損なうようなシミや汚れもありませんし、モノグラム部分に関しては良い状態である、といえます。

続いて金具ですが、金具は手に触れたり擦れる部分を中心に塗装ハゲや変色が見られます。ファスナーに関しても、片方の動きが悪く引っ掛かりがあって若干の使いづらさを感じます。ですが、金具の壊れはありませんし、ファスナーもレール自体は無事ですので、ご使用そのものには問題がありません。

例えば、金具やファスナーのレールが切れてしまっていると、その場合は壊れ物＝ジャンク品、という判定になってしまいます。ジャンク品になると、例えばそのほかの部分が新品同様であっても、お査定は大幅ダウンとなってしまいます。

今回は壊れている、というわけではないのでジャンク品には当たりませんが、金具関係の状態はマイナスというほどではないけれどプラスでもない、といった印象です。

以上を総合すると、本体は大きなダメージや今すぐご使用に関わる問題はないけれど、お査定がブラスになるポイントは残念ながら無し、という判定になります。

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②ヌメ革の状態

ルイヴィトンをお査定に出したことのある方の中には、「ヌメ革について色々言われた……」という経験をお持ちの方もいらっしゃると思います。

実際、ヌメ革の状態はプラスにもマイナスにもなり、お値段を左右することも多い部分になります。

ヌメ革は決して弱い素材ではありませんが繊細な素材ですので、経年変化ではないシミや変色、ひび割れといった状態面のトラブルが出やすい部分です。見た目の問題だけでなく、使われている部分やダメージの箇所によってはその後のご使用の可否にも関わりますので、ここを見ずにお査定はできない重要ポイントです。

今回のお品物は、ハンドルにつながる革部分に黒いシミがある他、たたんだ時に折れ曲がる部分には細かなヒビも見られます。また、ハンドル本体は全体的にこすれた跡があり、付け根部分はひび割れが起きています。

ショルダーストラップはハンドルなど外に出ている部分ほどの汚れはありませんが、こちらもやはり細かなヒビが見られます。

ハンドル、ストラップともに千切れそうというほど深刻なダメージではないので、今すぐ使用に問題があるものではありませんが、先々の使用を考えると決して良い状態とは言えません。

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③内部の状態

バッグの内部はモデルや素材によっては内張の色あせや剥がれ、べた付きが出やすいものもあり、ヌメ革と並んで思わぬトラブルが出やすい箇所になります。

時には、外側はマイナスのしようがない美品で、期待してファスナーを開けたら……ということもあるので、重要なお査定のポイントになります。

さて、ここで少し話が変わるのですが、今回のキーポルにも使われているモノグラム。こちらが何でできているかご存じでしょうか？

モノグラムは一見すると革のようにも見えますが、こちら実は樹脂コーティングされた綿素材のキャンバス地になります。そのため柔らかく丈夫でありながら外側は汚れに強い、という優れた素材です。

ですが、元々キャンバス地ということでコーティングのされていない内部は、水濡れでシミができやすい、文房具や化粧品などの汚れが付くと落ちにくい、タバコや香水のような強いにおいが移りやすい、といった弱点もあります。

今回のお品物を見ていくと、文房具のインク跡や化粧品による汚れなどは見られませんが、薄く水濡れの跡らしきシミが残ってしまっています。はっきりとした濃いものでないで、写真など光の関係によっては見づらく、肉眼でじっくり確認してわかる程度のものでしたので、大きなマイナス、というほどではありませんが、惜しいポイントです。

そのほかにありがちなマイナスポイントの、におい移りや色あせなどは見られず、全体的には悪い状態ではありませんでしたので、シミだけが残念です。

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④付属品の状況

今現在の時点で、キーポル・バンドリエールを正規のルートから購入した場合、布袋以外に「ネームタグ」、「パドロック(南京錠)」、そしてハンドルを固定する「ポワニエ」の3つが付属品として付くのですが、今回のお品物についていたのは「ネームタグ」のみでした。

さて、ここで「ストラップは付属品じゃないの？」と思う方がいらっしゃるかもしれないのですが、「キーポル・バンドリエールはストラップがついていることが前提」のお品物ですので、ストラップは付属品という扱いにはなりません。

ちなみに、キーポルとキーポル・バンドリエールですと、バンドリエールの方が若干お値段つきやすい傾向になります。ですが、バンドリエールをストラップがない状態でお持ちいただいた場合、ショルダーがついている完品のものよりもお査定金額が低くなってしまう可能性がありますので、ご注意ください。

さて、話を付属品に戻しましょう。

ネームタグは取り外し可能になっており、ハンドル部の金具などお好みの場所に取り付けることができるのですが、今回ついてきたものは革が切れてしまっています。

ネームタグが壊れていてもバッグ本来の機能には直接関係しないので、ジャンク品などには当たりません。ですが、タグがきちんとついているものと壊れてしまったり無くしてしまったものでは、やはりタグが付いているものの方がお査定ではよい判定になります。

今回のお品物は「ネームタグ」が壊れてしまっており、「パドロック」と「ポワニエ」は譲り受けたときからなかった、とのお話でしたので、使用できる状態の付属品がなく、残念ながら付属品によるお査定のプラスはありませんでした。

先ほどもお話しした通り、付属品がないものより、一つでも多く揃っているものの方がお査定ではプラスに働きます。

付け替え用のストラップのような、お品物の機能に関わる付属品ですと、場合によってはお査定にマイナス、ということもあります。

一つ一つは小さな付属品ですが、時にはお値段付けさせていただく最後の決め手になることもありますので、最終的にご売却を検討されている方は、使わない付属品も大切に保管しておきましょう。

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