お品物の詳細

品物：K24 金糸まとめ

素材：ご来店時 不明

形状：かなり細かい糸状

色：金色

お査定に出されたお客様もどういうものなのか分からないそうです。ただご実家が工業系のお仕事をされていたそうで、これは何なのか知りたい…もしお金になるなら…とご来店頂きました。

見させて頂くとかなり細かい糸です。繊維という表現の方が合っているかもしれません。

だたお査定しようにも糸状なので、通常の貴金属製品のような品位を示す刻印がありません！

こういった場合、どのようにしてお査定を進めていくのか、内容もご一緒にご紹介したいと思います。

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査定ポイント

今回、お査定するうえで重要となるのが「素材が何か？」ということ。

例えば指輪でしたらリングの内側に『K24』『K18』などの刻印があり、目視でその品位を確認できるものもあります。私たちはその印されている品位の情報をもとにお査定の価格を出させて頂いております。

普段リングなどのお査定では難なく刻印を確認できるのですが…今回お持ち頂いたものは糸なので刻印が無く、見た目だけでは金なのか違うものなのか分からない状態です。

本物の素材をきちんと見分けるためにはどうしたら良いのでしょうか。

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①素材を見極める

一見金と見えるものでも実は『金メッキ』だったということもあります。

『金メッキ』とは普通の金属の表面に薄～く金の膜を貼り付けてあるもののことを指します。つまり製品全体が金でできているというわけではないんです。

こういったものには「K○○GP」という刻印が印され、それぞれ「K」は金を「GP」はメッキであることを意味しています。お査定でよく見かけるのはメッキでできている金杯で、こちらには裏側の底の部分に「K24GP」と刻印されていますが、金製品としてのお買取りは残念ながらできません。

今回の場合あまりにも細い糸でしたので、メッキとは疑わなかったのですが、金色をした【ただの糸】なのか？【金糸】かを見極めます。

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②金は磁石にくっつかない⁉

重さで簡単に見分けられるものも中にはありますが、金メッキの中には、中に使われている材料などによって純金に近い重さになるものもあるんです。

重さで判断できない場合何をするかというと磁石をくっつけて反応するのかを見ます。

金は磁石に反応しませんが、金メッキで中に鉄などが使われている場合は磁石にくっつきます。

お持ち頂いた金色の繊維を近づけてみましたが、磁石に反応はありませんでした。『金』である可能性が強くなりました。

ただ、金メッキの中に磁石に反応しない材料が使われる時もあるため、「磁石に反応しないからと言ってイコール金製品」と直ぐに答えを出すわけにはいきません。

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③比重計での検査は…

通常ですとお調べする次の工程は比重計を使いお品物の空気中と水中の重さの違いを見ます。重さの差により、その素材がなんであるか調べることが出来るんです。

しかし今回の金糸の場合、空気中の重さは測れるのですが、水中に入れるとお品物が一気に広がってしまう可能性があるので、水中での店内検査ができません。

ではこんな時はどうしているか…というと専門の検査機関に依頼し、特定してもらいます。

少々お時間を頂きますが、確実な検査結果がでるので、おススメです。この検査で【金】と特定されれば、お買取りの金額が跳ね上がります！

お客様にはお待ち頂きましたが、2週間後確実な検査結果が出ました‼

結果は…【K24金糸】でした。私もこの結果に嬉しくなり、早速お客様にご報告しました。買い取った場合の金額もお伝えすると…

「うそーホントですか？」と大変喜んで頂き、＼1,105,000円／でご納得のお買取りとなりました。

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