お品物の詳細

品物：金色の金属っぽい塊

素材：ご来店時 不明

大きさ：約2cmほど

色：金色

こちらの塊、パッと見た感じは貴金属の金の色をしているな、というのが査定スタッフの第一印象でした。

ただ一般的な貴金属製品と違って『この製品は何金でできています』ということを示す刻印がありません。

では、このようなものをお持ちいただいた場合、当店ではどのような手順でお査定をするのかをご紹介します。

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査定ポイント

今回の場合注目すべきポイントは2つあります。

ひとつは「これがなんの素材でできているのか」ということ。

そしてもうひとつは、「仮に金でできているのだとしたら、何金でできているのか」ということです。

それぞれを一つずつ確認していきましょう！

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①店頭でお品物を確認

素材が何なのかを示す刻印が無いので、お査定の際はお客様にご了承いただいたうえでまずはこの塊が鉄などでできていないかを確かめるために、塊に磁石をくっつけてみました。

表面だけ金色に塗ってあって中身はただの鉄、というアクセサリーや置物は意外とあります。そういったものは貴金属としてお買取りができませんので、確実に選別しなくてはなりません。

金やプラチナは磁石にはくっつきません。試してみた結果、こちらの塊は磁石にくっつかなかったので、鉄などでできている可能性はぐっと低くなりました。

ですがこれだけでは素材を確定することはできません。

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②比重計にかけてみる

続けて査定スタッフは店頭に常備している専用の機材、比重計にかけてみることにしました。

比重計とは対象の物質がどのような成分でできているのかを検査することができる機材です。長年着用されてもともとあった刻印が擦れて無くなってしまったリングなどのお査定の際にも使用しています。

早速比重計にかけて結果を待ってみると…なんと、こちらの塊は金でできているという結果が表示されました！金として買い取れる可能性が上がったということです！

…なのですが、この比重計の結果も不安定だったため、金は金でも何金でできているのかはまだ確定できません。

そのため比重計の結果を見て、査定スタッフは検査の“最終手段”のご案内をすることにいたしました。

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③それでも素材が分からない場合は…

店頭にある機材で確認しても素材が確定できない、でも貴金属でできている可能性がある。という場合、当店では専門の業者に本格的な成分分析検査を依頼することができます。

この検査はお預かりした品物がどんな素材でできているのかというのが、その品位まで調べることができます！

ただ結果が分かるまでに数週間ほどお時間と、場合によっては検査料をいただくことになりますので、この点をお客様に説明させていただきました。

成分分析についてお客様からの質問に一つひとつお答えし、ご納得いただいたうえで、今回は専門業者へ成分分析を依頼することになりました。

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④専門業者での詳しい検査結果

成分分析の結果が分かったのは、お品物をお預かりしてから約2週間後。

結果は金でできているということに間違いないということ。ですが、どうやらこちらの塊はいくつかの種類の金を合わせて固めたもののようで「K14からK18くらいの品位の部分が混ざっている」とのことでした。

比重計にかけた時に結果が不安定だったのは、このためだったんですね。

とはいえ素材が金でできていることが無事判明しましたし、せっかく当店にご来店してくださったお客様に決して短くはないお時間をいただきましたので、今回はこちらをK18の塊としてお査定させていただきました！

その後、早速お客様に結果とその日のお査定金額をお伝えしたところ「すぐお店に行きます！」とおっしゃって、そのままその日のうちに再来店してくださいました！

もちろん、お買取りは無事成立となりました！

お帰りの際には、

「口では金かも～とは言いつつ、でもほどんど期待なんかしていなかったんです」

「でもちゃんと調べてもらって、なにでできているのかも分かって、ちゃんと金として売ることができて嬉しいです」

と仰っていただけて、私たちもとっても嬉しかったです！

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