その昔、黄金の国ジパングはマルコ・ポーロの話にも出てくる程世界的なもので、日本は世界有数の金の産出国でした。河原の砂金を集める事から始まり、奥州藤原氏を経て、金鉱脈が発見されると戦国武将の財源となりました。有名なのは佐渡金山で、武田信玄の隠し金山なども知られています。

時代は変わって、今世界中で金が求められ、金相場がかつてないほどの盛り上がりを見せています。黄金の国が続いていたら資源の無い国とは言われなかったかも知れませんね。

今回はジュエリー・貴金属としての金のあれこれをご紹介致します。

ゴールドヒストリー

金の採掘

人類によって「金」が発見されたのは約7000年前で、現在は中国・オーストラリア・ロシア・アメリカ・カナダなどが主だった発掘国です。

金の鉱石が1トン採掘されたとして、そこからとれる「金」は3～5gほどのほんの僅かな量です。これ迄採掘された金の量はおよそ12万トンと言われ、オリンピックで使用する50ⅿプールの2杯分に相当するとのことです。

そして金の残存量は約5万トン。無限にある訳ではないのです。

金の特徴

◆純粋の金はとても軟らかで伸びが非常に良く、1gを約3,000ⅿ程まで伸ばせるという事です。この特徴を生かして工芸品の金箔などにも利用されています。そして最大の特徴は加工のしやすさ・長い月日が過ぎても腐食しにくく、輝きが失われない事です。

◆金の持つ融解性と不変性により、熱で溶解するとまた別の金として利用出来る永久リサイクルが可能です。

◆純粋の金は化学物質や酸素に対して反応することが無いため空気中・水中では変化することが無いため錆びません。しかし水銀に触れると「金アマルガム」になってしまいます。

アマルガムと言うのは、水銀と他金属により造られる合金の相称の事で、金と水銀なので金アマルガムとなります。アマルガムは加熱によって水銀が蒸発し、金だけが残るので東大寺の大仏像の金メッキに使われたというエピソードも残っています。

※水銀を蒸発させると有毒ガスが発生するので通常行われる事はありません。

※金は化学変化しませんが、合金の場合使われる割金によっては温泉の成分によってすすけた金色などに変色する事もあり得ます。特にホワイトゴールドは注意して下さい。

装飾品としての金

金が装飾に使われ始めた理由は、その永遠性と普遍性によって人々を悪魔から守ってくれるという魔除けの意味合いからで、首・耳・手首・指など身体の重要部に付けられ始め、それがネックレス・リング・イヤリング・ピアス・ブレスレットへと変化していったのです。

現代では金の75％ほどがジュエリーに使われ、その他に金貨・地金製品にも使われているそうです。

また、半導体・医療分野さらには宇宙船などの先端工業技術にも利用されています。

合金

金に他物質を加える事で合金が造り出されます。主なものとしては銀・銅。パラジウムなどが使われています。

合金する事で硬度・強度や研磨性・耐摩耗性が高められ、細かなデザインが可能となる他、カラーも豊富になります。さらには軽い金属と合金する事で軽量化も実現出来ました。

金の純度

純度は世界共通の単位でK・KT（カラット）などと表示されています。

K24（純金）・K22・K20・K18・K14・K10・K9ということです。

例えばK18なら18/24ですので金の含有率は75％になるので、残りの25％は銀・銅・パラジウムなどの他の金属が含まれているわけです。

その他に1000分率で表示される事も多くあり、K18ならば750という表示もあります。

◆前Kと後K

日本、で造られる金製品はK○○（K24、K18など）と表示されますが、国外品は○○K（24K,18Kなど）と表示されている事が多くあります。

◆日本、イタリアで造られるゴールドジュエリーは18金（K18）が中心ですが、K14が中心のアメリカや、K9が中心のイギリスもあります。

カラーゴールド

合金の目的として前項目でお話しした以外に「色を変えてしまう」と言う事も有ります。プラチナなどと異なり金は加える金属（割金）とその量によって変色するという特徴があります。それにより金の合金はカラーゴールドと言われます。

詳しくはコチラをご覧下さい。

買取実例

金が使われているジュエリー・喜平などの地金製品・インゴットに金貨など、以前購入されていたお品物をもう使う事が無くなったとお売り頂く事が昨秋急に増えました。

金の買取り相場の高騰が話題となることが多く、皆さんの関心の高さが伺えます。

ここでは2024.7月中旬の買取り相場で当店の買取例をいくつかご紹介致します。

K20 印台リング 　買取価格 ￥140,000-前後

※買取相場は日々変動致します。またK24やK18といった金種によっても異なり、お品物の状態やデザイン、宝石があればその宝石の種類・グレードなどもプラス査定の要素とさせて頂きます。

K18 キリコネックレス 　買取価格 ￥40,000-前後

※買取相場は日々変動致します。またK24やK18といった金種によっても異なり、お品物の状態やデザイン、宝石があればその宝石の種類・グレードなどもプラス査定の要素とさせて頂きます。

K24コイン/K18枠/K18チェーン　買取価格 ￥110,000-前後

※買取相場は日々変動致します。またK24やK18といった金種によっても異なり、お品物の状態やデザイン、宝石があればその宝石の種類・グレードなどもプラス査定の要素とさせて頂きます。

K18 イヤリング 　買取価格 ￥30,000-前後

※買取相場は日々変動致します。またK24やK18といった金種によっても異なり、お品物の状態やデザイン、宝石があればその宝石の種類・グレードなどもプラス査定の要素とさせて頂きます。

K18 ブレスレット 　買取価格 ￥28,000-前後

※買取相場は日々変動致します。またK24やK18といった金種によっても異なり、お品物の状態やデザイン、宝石があればその宝石の種類・グレードなどもプラス査定の要素とさせて頂きます。

最後に

いかがでしたでしょうか。

今回は金とはいったい何？かを紐解いてご案内しましたが、そもそも世界中でこれほど注目される事はこれまでなかったかのではないでしょうか。

その要因としてはこれまでも何度かブログでアップしておりますのでご覧頂ければと思います。

詳しくはコチラをご覧下さい。

かんてい局会津若松店では金製品のお買取りだけではなく、質預かり（金製品を元手にお金をお貸しします）、販売も営んでおります。

お客様のご事情に応じたご提案も致しますのでお気軽にお立ち寄り下さい。

 

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