【7月は国産時計を買取強化中！】Grand Seiko(グランドセイコー)のスプリングドライブってどんな時計？その特徴に迫る！
こんにちは！質屋かんてい局名取店です！
さて、本日は7月の買取強化商品のひとつである国産時計から【グランドセイコーのスプリングドライブ】についてお話したいと思います！
日本三大時計メーカーのひとつでもあるセイコー。
そんなセイコーの技術を集結したモデルとも言えるスプリングドライブとは一体どんな時計なんでしょうか？
まずはグランドセイコーの歴史から解説していきますよ。ぜひ最後までご覧ください！
Grand Seiko(グランドセイコー)の歴史
グランドセイコーとは、SEIKO(セイコー)の高級ラインとして「世界に挑戦する国産最高級の実用時計」というコンセプトのもと1960年に誕生したブランドです。
当時は「時計王国」とまで呼ばれていたスイスが高級時計の分野で圧倒的な支持を受けていました。
スイスと言えば、ロレックスやオメガなど世界でも有名な時計メーカーがある国です。
グランドセイコーはそんなスイスの牙城を切り崩し、日本国内で高級時計を造るという志を持って誕生したんですね。
発足からわずか4年でカレンダー機能と高い防水性能を有した時計を世に送り出すなど、高い技術力を発揮します。
そしてグランドセイコーは「マニュファクチュール」に対しても強いこだわりを持っています。
マニュファクチュールとは、外装品や内部パーツなど全てを自社もしくはグループ企業内で一貫製造する時計メーカーを指す言葉です。
ゼンマイ1つ、歯車1つに至るまで徹底的に研究し、客が満足できる品質の製品を提供するためのこだわりです。
マニュファクチュールを名乗るブランドは多くありますが、ムーブメントに留まらず外装部品まで自社で製造するブランドは世界的に見ても少数。
ちなみにグランドセイコーの製造工房は国内2か所にあり、岩手県に1ヶ所と信州(長野県)に1ヶ所あります。
グランドセイコー公式YouTubeにふたつの工場を紹介している動画もありますよ。ぜひご覧になってみてください。
結果として現在では世界でも徐々にグランドセイコーの名前は知れ渡ることとなり、「精度」「機能性」「耐久性」など、腕時計において欠かせない項目でどれもトップクラスを誇り多くの時計ファンから親しまれています。
スプリングドライブとは？
スプリングドライブのお話をする前に、現状のムーブメントは
・機械式
・電池式
上記のふたつに分けることができます。
なんとスプリングドライブはそのふたつの良いとこどりをしたハイブリットムーブメントとなっているんです。
（出典：https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/movement/springdrive）
機械式時計のゼンマイを利用しつつ、クオーツ式時計に使われる水晶振動子によって時計の動きを制御する自己完結型の駆動システムです。
機械式時計ならではの大きなトルクと、高い精度を有するクオーツ時計を融合して両者の弱点を補い合うハイブリッド型のムーブメントです。
そしてその仕組みはと言うと…。
スプリングドライブではゼンマイがほどける力を使って電力を発生させます。
発電された電気によって水晶振動子とIC(集積回路)を可動させるため、クオーツ時計のように電池やモーターを必要としません。
生み出された電気はICを駆動し水晶振動子を発振させます。
水晶振動子に電圧をかけることで規則正しく振動する性質を利用して調速を行うのですが、水晶に電圧をかけると1秒間に32,768回という水晶振動子を発振します。
この振動をIC回路が正確に検知し、1秒に1回の電気信号に変換し一定速度で針を動かす力に変えるんです。
ICは水晶の基準信号とローターの回転数を比較しながら、ローターに磁力でブレーキをかけたり外したりして、基準信号の１秒に合うように調整をしてローターの回転数を一定に保ちます。
（出典：https://museum.seiko.co.jp/knowledge/Quartz06/）
クオーツ時計はどうしても電子回路の劣化があるため、約10年という寿命がありますが、スプリングドライブは定期的なオーバーホールを行えば機械式時計と同じく一生使い続けることができます。
スプリングドライブは水晶振動子やICを使用していますが、電子回路は使用していませんので一般的な機械式時計と変わらないんですね。
メンテナンスは必要なの？
機械式腕時計の場合は、オーバーホールを行えば一生ものの腕時計として長く愛用することが可能です。
電池式腕時計の場合は電池交換をし続けても電子回路の劣化により、10年前後という寿命があります。
ではスプリングドライブの場合はと言うと、寿命はほぼありません。
ですが寿命がほぼないからと言って、メンテナンスをしなくても済む訳ではありません。
機械式腕時計同様にオーバーホールをしっかり行えば、長く使い続けることが可能です。
制御しているICがダメになったとしても、交換すれば直るので使い続けることができますよ。
時計の寿命を延ばして長く愛用するために必要なことは、
①日常的に使用する
②メンテナンスをしっかり行う
シンプルですが、このふたつがいちばん大切です。
たまに「全然使ってないから大丈夫」と思われている方がいますが、実はそれは時計に悪い影響を及ぼすこともあるんですよ。
長い間動かしていないと、歯車などのパーツをスムーズに動かすための油の固着の原因になることも。動かさないよりも動かしていたほうが良いんです。
そのため日常的に使用していただくか、定期的に動かしてあげるとメンテナンスまでの期間を延ばすこともできるかと思います。
また、メンテナンスも3～5年周期で行うのがオススメです。
摩擦による歯車の劣化や油の固着などは早い段階で修理できれば安く済みますが、放置したまま使い続けると劣化が広がって莫大なメンテナンス代がかかることにも繋がりかねません。
特にスプリングドライブともなると、複雑な機構のため基本的なメンテナンス料金も通常の機械式時計よりも高めです。
セイコーの時計修理公式サイトによると、スプリングドライブのコンプリートサービス(オーバーホールとライトポリッシュ)は61,000円～。
以前にスプリングドライブを所有していたお客様から聞いた際には、コンプリートサービスと諸々の修理で10万くらいかかってしまったと言うお話も！
良い時計だからこそ、ここまで修理費用がかかってしまうんですね。大きな修理になってしまう前に、定期的なメンテナンスをオススメします。
最後に
いかがでしたか？本日はグランドセイコーのスプリングドライブについてお話していきました。
日本の細やかな技術は世界にも認められ、多くのファンがついています。
これをきっかけに、国産ブランド時計にも興味を持っていただけたら嬉しいです！
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