こんにちは！質屋かんてい局名取店です。

 

当店で沢山の方に利用して頂いている【質預かり】のシステム。

買取とは違い、質預かりの最大の魅力は手持ちの品物を手放さずにお金が借りられる事です。

 

しかし、場合によってはその品物が手元に戻ってこない事もあります。

今回は、質預かりを利用する上で知っておきたい【質流れ】の仕組みについてお話ししていきたいと思います！

 

 

質流れとは？

バッグや時計、貴金属など自分の品物を預けて、それに見合った現金を借入する事が出来るのが【質預かり】です。

質預かりに預けた品物は、期間内に借りた現金と質料（利息）を支払えば品物を取り戻す事が出来ます。

 

しかし、万が一その支払いが出来なかった場合にはどうなるかと言うと…。

決められた日を1日でも過ぎてしまった場合は、品物の所有権が完全にお店移ってしまうので取り戻せなくなってしまいます。

 

このように預けた品物が取り戻せなくなる事を【質流れ（しちながれ）】と言います。

 

品物が質流れになった場合には『借りた現金＋質料（利息）』を支払う必要がなくなりますが、一度質流れになってしまった品物は原則として返す事が出来ないので注意が必要です。

※ どうしても品物を取り戻したいという場合には、後日その品物を店頭などで売り出した際に購入するという方法がありますが、『借りた現金＋質料（利息）』よりも高額になってしまうことがほとんどです。

 

大切な品物を手放さずにお金を借りれるシステムは魅力的ですが、こうした仕組みもきちんと理解しておく事が大切です。

 

質流れになる期限は？

質預かりを利用した際の返済期限は借りたその日から満3ヶ月になっており、その期限の事を【流質期限（りゅうしちきげん）】と言います。

 

この期限が過ぎると【質流れ】になってしまうので気を付けなければいけません。

質入れをして、うっかり忘れたままだと大切な品物を手放す事になってしまいます。

 

お店から期日に関しての連絡もしていませんので、自分でしっかりと期限を把握しておきましょう。

また、かんてい局名取店では火曜日・水曜日が定休日となっています。

期限が定休日に当たる場合は、前倒しで月曜日が流質期限となりますので合わせてご確認をお願いいたします。

 

◇期限を忘れない為にも【質札】をしっかりご確認ください！

 

質預かりの際、現金と共にお渡ししているカードを【質札】と言います。

こちらのカードには『ご融資金額』『お預かりした品物』『お名前』『1ヶ月の質料（利息）』『流質期限』と必要な情報がしっかり書いてあります。

 

 

表は赤と黄色の分かりやすい配色のもので、折りたたむとカードと同じサイズ感になります。

財布にも収まる大きさなので、保管しやすいサイズです！

 

返済例

例えば、2月28日に30,000円借りたとします。

１カ月の質料（利息）は8％（～50,000円）なので2,400円です。

お預かりの期限は、質入れした日より満3ヶ月なので流質期限は2024年5月28日となります。

 

ちなみに質料に関しては日割り計算はしておりません。

お預かり日から１カ月の間であれば、3日後でも2週間後でも一か月分の質料（今回の例の場合は2,400円）をいただかないと預けていた品物はお渡しすることができませんのでご注意ください。

 

◇2024年3月28日に品物を取り戻す場合

30,000円+2,400円（質料1カ月分）＝32,400円　

 

◇2024年4月20日に品物を取り戻す場合

30,000円+4,800円（質料2カ月分）＝34,800円

 

◇2024年4月29日に品物を取り戻す場合

30,000円+7,200円（質料3カ月分）＝37,200円

 

◇2024年5月25日に品物を取り戻す場合

30,000円+7,200円（質料3カ月分）＝37,200円

 

質流れにならない為には

預けている品物の流質期限が迫ってきているものの、返済する為の現金が今は足りないという場合もあるかもしれません。

 

そんな時は慌てずに質料（利息）だけ支払う事で流質期限を延ばす事が出来ます。

毎月1ヶ月分ずつ支払うのはもちろんですが、延ばしたい期限分の質料をまとめて支払う事も可能です。

 

延長される際には、質札も忘れずにお持ちください。

質札にも延長した新しい期限日を記載してお返し致します。

ですので、質料だけでもお支払いいただければ【質流れ】になる心配はありません。

 

質流れは決して悪いことではない

ここまで質流れについてお話してきましたが、これも同時にお伝えしておきたいです。

質流れになることは、決して悪いことではありません。

 

お預かりしている期限の中で、うっかり預けていることを忘れてしまって質流れになってしまった方も確かにいらっしゃいます。

ですが、中には預けていた品物の代わりにもう新しいものを手に入れたからもう必要が無くなったと、自分で質流れにすることを選択する方もいらっしゃるんですよ。

質流れになってしまう状況というのは、お客様によって本当に様々だということも知っていただきたいです。

 

そして、よく伺うのは「前に預けていた品物を質流れにしてしまったから、もうここで質預かりを利用しちゃいけないんじゃないかと思って…」という言葉。

そんなことはありません。以前に預けていただいた品物が質流れになっていたとしても、また当店で質預かりをご利用いただくことは可能です。

 

ただ、前に流してしまっている＝お金を返すことが出来なかったと思っているからなのか、質流れになったことを申し訳なく思ってしまう方が思いのほか多く、そのせいもあって足が遠のいてしまうのかな…？という印象です。

 

確かに気まずいと感じてしまう気持ちはちょっと分かります。

ですが、万が一質流れになってしまったとしても当店が損をすることはほとんどありませんし、ご利用いただいたお客様の信用情報に傷が付く訳でもありません。

 

ですので、過去に質流れになってしまたことがある方でもまた気軽に質をご利用いただけると嬉しいです！

 

最後に

いかがでしたでしょうか？本日は質流れについてお話してみました。

 

質預かりは急な出費の時にも使える便利なシステムですが、期限を守らないと預けていた大切な品物を手放すことにもなりかねません。

今現在質を利用している方は再度確認のきっかけに、そして初めて利用しようと考えてる方にはそんな事もあるんだと認識していただければ幸いです。

 

皆さまのご来店をお待ちしております！

 

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