こんにちは！質屋かんてい局名取店の鑑定士・はむたろです。

本日は、宝石の買取査定を経験したことがある方には“あるある”？？

「え！なぜ？」と思うジュエリー買取の疑問について詳しくご紹介させて頂きたいと思います！

 

はじめに

このブログをご覧頂いている方の中に、実際に買取店へジュエリーを持ち込んで査定してもらった経験のある方はいますか？

自分が査定してもらったことがある訳では無くても、持ち込んだことがある人からこんな話を聞いたことはありませんか？

『宝石はちゃんと見てくれないから売らない方がいいよ！』

『鑑定書や鑑別書が無いから買えないといわれたことがある！！』

『宝石なんて買った金額の二束三文にしかならないから売っちゃダメ！』

それって、本当なのでしょうか？

本当だとしたら、なぜ宝石には値段が付かないのでしょうか？

当店は、ジュエリーコーディネーター資格保持者在籍店です！！

宝石に詳しい鑑定士がいるお店として、できる限りそういった疑問を解消したいので今日はなるべく分かりやすくご説明していきます！

 

そして、よりイメージしやすいようにジュエリー部門お持ち込み率ナンバーワンと言っても過言じゃない

こちらのアイテム　アメシスト付きリング　を使って、写真付きで私たちの手の内である査定方法を特別に大公開します！！

そのまえに、まずは皆様の疑問にQ＆A方式でお答えしていきたいと思います！

気になる査定方法はブログの後半にご紹介しますのでお楽しみに！！

 

宝石査定のQ＆A

当店の鑑定士には宝石の知識を持ち、宝飾店で販売を経験したことがあるスタッフが多く在籍しております。

実際、宝飾販売をしていた私（鑑定士・はむたろ）やジュエリーコーディネーター資格保持者（鑑定士・ビビ子）が体感している感覚的には、宝石の買取り金額とは新品販売金額の「1/10～1/100ぐらいだな…」と思います。

でも、それにもきちんとした理由があり、正しく理解すると宝石に詳しい私たちでも納得することが出来ました。

皆様にも正しく理解して頂いて、それを踏まえて手離すか大切に使うか判断する手助けになれば嬉しいです！

 

Q1 なぜ、高額で買った宝石なのに売るときは安くなるの？

A.中古品には作る手間賃がかからないからです。

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宝石というものは、もちろん希少でそれだけで価値のある物です。

しかしながら、採掘して店頭に並ぶまでにとてつもない時間と労力・技術が使われております。

その製作費用は誰が支払っているのでしょうか？

また、ジュエリー販売会社の広告費や店舗維持費、人件費なども含めた言わば手間賃。

実は、こういったもの全てを含めて商品価値としてお客様ご自身が支払ってジュエリーを購入しているんです！！

宝石の希少価値+手間賃＝購入した商品代金　となるわけですね。

では、宝石の希少価値という部分でお話しすると・・・

例えば同じグレードで大粒のダイヤモンドと小粒のダイヤモンドがあったとします。

どちらが希少で高価になるでしょうか？

答えは大粒のダイヤモンドです！！しかし、そこにかかってくる手間賃って変わると思いますか？

残念ながら大粒のダイヤモンドを採掘するのにも小粒のダイヤモンドを採掘するのにも手間賃に違いはないんです。

なぜなら「ここを掘れば大粒なダイヤモンドが出る！」と分かって掘るわけではないからです。

よって、宝石に関係なく手間賃はかかるということが分かりますね！！

 

では、買取査定になったときにこういった手間賃は査定に反映されるでしょうか？

買取査定は中古市場でいくらくらいの金額なら買いたい人がいるのかという需要が価格に繋がります。

いくらで購入したのかももちろん重要ですが「いくらで売れるか」が一番大切なポイントなんですね！！

よって、中古市場でも滅多に出回らない希少性の高い宝石で、かつ、需要が高い宝石は高額査定になります！

逆に、中古であれば簡単に手に入る宝石は安くなってしまうというカラクリです。

 

Q2 宝石に値段がつかないなんてありえるの？

A.ありえます。

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お店ごとの査定基準にはなってしまうので、どのお店もそうかと言ったら違います。

当店の場合には小さい宝石、再加工に向かない宝石、天然ではない宝石など石だけでは買い手がつかないことが予想される石には値段が付かない場合がございます。

ですが、デザインがイマドキで商品状態や石のグレードも良ければ臨機応変に石代をプラスさせて頂いて査定しております。

 

Q3 鑑定書や鑑別書が無いと買い取れないの？

A.ほとんどの場合、付属品がなくても買い取りできます。

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当店では宝石の知識が豊富なスタッフが何人もおりますので、他店で断られた宝石でもキチンと目利きをして良いものは頑張って査定させて頂いております！

しかしながら、全ての宝石をその場で断定することはできません。

例えばですが、宝石鑑定書の作成などには宝石を成分的に判断する機械や専門家が必要です。

お値段を付けてお買取りすることは出来ますが、「この宝石は〇〇です！！」と断定するような鑑定はお店でサービスで行うことは出来ませんので専門機関で鑑定書を作成してもらうことがオススメです。

ハイクラスな宝石になりますと、より精密な鑑定を必要とする場合がございますので数日間お預かりさせて頂く場合がございます。

お時間がかかってしまう代わりに、当日査定ではなかなか出せない高額査定でお買取りをさせて頂いた実績もございます！

 

いかがでしたか？

当店は売り場で実際に販売も行っているからこそ出来る査定もあります！

他店の査定に納得が行かなかった宝石も、もしかしたら・・・があるかもしれません！

 

値段が付きやすい5つの宝石

逆にどんな宝石であれば、ちゃんと査定金額が付くのだろう…気になりますよね？

実は、安定して金額を付けさせて頂けるような宝石はたったの5種類なんです…少ないですよね…

ただ、あくまでこれは一般的に流通量が多い宝石の中からのベスト5だと思って下さいね！

では、その5種類の宝石は何かと言いますと・・・

 

ダイヤモンド

宝石界の永遠の絶対王者。天然鉱物の中で最も硬く、最高の輝きが魅力です。

グレードは細かく分かれていて、色とりどりのカラーダイヤモンドも存在します。

※上記の写真は当店でお買取りさせて頂いた約3ctのダイヤモンドです！

 

ルビー

愛や情熱の象徴であり、世の女性すべての守り石です。

深く濃く、まるでハトの血液のような赤さをピジョンブラッドと呼び、最高級品として高値が付きます。

 

サファイア

ブルーサファイアが一般的ですが、実はサファイアも様々なカラーが存在します。

実はルビーも本来はサファイアと同じ鉱物で仲間ですが、赤いカラーはルビー、その他のカラーは

サファイアと呼ばれているというのは有名な話です。

 

エメラルド

エメラルドといえば誰もが思い浮かべられる鮮やかなグリーンカラー。

そして、エメラルドといえば四角い独特なカットも有名です。

エメラルドはその美しさをより引き出すためにあえて、オイル注入などの加工処理を施すことがほとんどです。

 

アレキサンドライト

世界三大稀少石のうちの1つ。最大の特徴は変色性。

白熱灯などの白い光に当ててみると青緑に。

蛍光灯などのオレンジ色の光に当ててみると赤紫に。

まさに一石二鳥で楽しめる宝石です。

 

番外編)パライバトルマリン

世界三大稀少石のうちの1つ。

南国の透き通る海のように鮮やかな水色が特徴的な宝石です。

普通のトルマリンに比べると市場価値は何十倍と高価です。

 

番外編)パパラチアサファイア

世界三大稀少石のうちの1つ。

ピンクとオレンジが混ざり合ったような独特の色味が魅力的です。

色や内包物などの水準が高くなればなるほど大粒なものは少なくなるので

0.5ctほどでも充分高価な値が付きます。

 

結果として、今回は7種類の宝石をご紹介させていただきました。

ですが、これは一例であり色々な買取店さんが色んなランキングを出していると思いますので参考までにお考え下さい！！

とはいえ、お持ちの宝石が上記の7種類に当てはまっていたらラッキーかもしれませんよ！！

 

査定の仕方・鑑定士が見る所

では、具体的に宝石のついたジュエリーが持ち込まれたときどうやって査定をするのか。

そして、鑑定士が注目するポイントをご紹介します！！

 

　※あくまで当店の鑑定士の場合です※

 

①ジュエリーのデザインを見る。

②宝石の種類を推定する。

③ジュエリーの土台の地金を判別する。

④総重量を測る。

⑤金額を割り出す。

 

こちらのリングは、K18で出来ています！

残念ながら、この大粒なアメシストは中古市場に多く出回っているため十分な値段を付けることが出来ません。

そこで、今、買取り金額の高い金の重さを正確に測り査定することでお客様のプラスになると判断し、お客様の許可を得てアメシストを外して計測してみました！

皆さん、このアメシスト　何グラムくらいだと思いますか？

 

答えは…

3.7グラムです！！意外と宝石の重さは軽いんですよ！

でも、宝石の知識のない鑑定士だと、この重さをたっぷり引いてしまうのでお客様が損してしまうこともあります。

 

では、査定においてのポイントを2つご紹介致します！

あくまで鑑定士・はむたろの普段見ているポイントとしてお考え下さいね！

 

①デザイン

・売り場で売れるのか。

・何歳くらいに似合うデザインなのか。

・指輪などのサイズは平均的か。

・店頭在庫にあるデザインと被っていないか。

 

②宝石

・先ほどのベスト5＋αに当てはまる宝石か。

・宝石のグレードは？

・宝石のカラット数は？

・宝石に欠けやキズ、ヒビや劣化は無いか。

 

上記2つのポイントを一目で判断して売り場で販売すると仮定して査定するケースと貴金属業者に引渡すと仮定して査定するケースのどちらにするか方向を定めています！！

どちらに当てはまったとしても条件さえ揃っていれば地金にも宝石にもきちんとした値段がつきます！

Ｑ＆Ａでご紹介したように、石に値段がつかない場合もありますが全ては条件次第になります。

 

最後に

いかがでしたか？

ネットで検索すると納得いかなかった…というお話ももちろん多いですが、当店ではきちんと理由をご説明しながら査定させて頂いているので『安心して査定してもらうことが出来た。』と言って頂ける機会も多いです！

たとえば相続されたもので、本物かイミテーションか分からないものや沢山ありすぎて一つ一つ判別するが大変なアクセサリーたちも当店にまとめてお持ちいただければ、1点1点きちんと見させていただきます。

今までにも予想外のお宝が見つかったこともありますよ！！

「どうせ価値が無い」と言って捨てちゃうのは当店にお持ち頂いてからにして下さい。

相談は無料ですのでお気軽にご相談ください！

 

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今日の筆者

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