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HERMÈSの歴史【エルメスの転換と黄金期(1920〜1970年代)】

こんにちはかんてい局南高江店です。

今回は第2回目!HERMÈSの歴史についてまとめていきます。

前回の記事はこちら

 

バッグブランドへの変身

1920年代、3代目のエミール=モーリス・エルメスが経営を引き継ぎます。

彼は視野を広げ、バッグ・財布・ベルトなどを次々と開発。

中でも1930年代に発表された「サック・オータクロア」(のちのバーキンの原型)は、
旅行用バッグとして大ヒットします。

また、エミール=モーリスはアメリカ旅行の際、当時最新だったファスナーをフランスに持ち帰り、エルメスの製品に初めて採用。

この発想が「機能性と美しさの融合」という新しいブランドイメージを生み出しました。

名作「ケリー」の誕生

1950年代、モナコ公妃となったグレース・ケリーが、映画の撮影中に愛用していたエルメスのバッグでお腹を隠す姿が報道されました。

このバッグは「ケリー・バッグ」と呼ばれるようになり、一躍有名になりました。

上品でタイムレスなそのデザインは、今もエルメスを代表するアイコンとして愛されています。ちなみに正式に「ケリー」と名付けられたのは1977年。

まさにエルメスの永遠の象徴です。

スカーフとシルクの世界へ

1937年、エルメスは初めてのシルクスカーフを発表します。

馬や自然をモチーフにした鮮やかなデザインが人気を集め、「エルメスといえばスカーフ」と言われるほどの定番に。

1枚1枚が職人による手染めで作られ、そのデザイン数はなんと数千種類以上。

芸術品のようにコレクションするファンも多く、スカーフはエルメスの“遊び心と文化”を象徴する存在になりました。

新たな挑戦、アクセサリーとライフスタイル

1950〜70年代には、腕時計、香水、インテリアなどへも展開。

エルメスは「革製品のブランド」から「ライフスタイルブランド」へと成長していきます。

それでも一貫しているのは、手仕事へのこだわり。

どんなアイテムも大量生産ではなく、熟練職人の手で丁寧に作られていました。