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HERMÈSの歴史【馬具工房から始まったエルメス(1837〜1910年代)】

こんにちはかんてい局南高江店です。

今回からブランドの歴史復活でHERMÈSの歴史についてまとめていきます。

パリの小さな馬具工房

エルメスの歴史は、今から180年以上前の1837年に始まります。

創業者はドイツ生まれの職人、ティエリー・エルメス(Thierry Hermès)。

彼はフランス・パリで、馬車社会に欠かせない高品質な馬具を作る工房を開きました。

その仕上がりは、当時の貴族たちから「芸術品のように美しい」と評されるほど。

「丈夫で機能的、そして美しいものを作る」

この理念は、今もエルメスのすべての製品に受け継がれています。

ナポレオン三世の御用達へ

エルメスの馬具はその品質の高さから、やがて王侯貴族の間で評判となります。

特にナポレオン3世やヨーロッパの貴族たちに愛用され、王室御用達の馬具職人としての地位を確立。

ブランドの象徴である馬と馬車のロゴも、この時代の伝統を表しています。

つまり、エルメスの始まりは“馬とともにあるラグジュアリー”だったのです。

馬車から自動車の時代へ

20世紀初頭、自動車が登場し、馬車文化が衰退。

馬具職人としての需要が減っていく中で、エルメスは「時代に合わせて変わる」決断をします。

馬具作りで培った革の技術を生かし、バッグや革小物、トランクの製作をスタート。

これが、今日のエルメスの基盤となる“革製品ブランド”への第一歩でした。