ROLEX シードゥエラーの歴史
こんにちはかんてい局南高江店です。
今回はロレックスのシードゥエラーの歴史についてまとめていきます。
プロダイバーのための時計
ロレックス「シードゥエラー(Sea-Dweller)」が誕生したのは、1967年。
そのルーツは、1953年に登場した初代「サブマリーナ」にあります。
当時、サブマリーナは水深100mから300mまで耐えられる防水性能を誇り、一般ダイバーに絶大な信頼を得ていました。
しかし、より過酷な環境で作業するプロフェッショナルダイバーたちは、さらに高い耐圧性能を必要としていました。
そこでロレックスは、深海作業に挑む彼らのために開発を開始。
その結果生まれたのが、サブマリーナをベースにしながらも、水深610m(2,000フィート)防水を実現した「シードゥエラー」です。
このモデルこそ、“深海のためのロレックス”という新たなカテゴリーを築いた記念すべき存在となりました。
ヘリウムエスケープバルブ
シードゥエラー最大の特徴は、ロレックスが独自に開発したヘリウムエスケープバルブ。
これは、飽和潜水中に時計内部に侵入するヘリウムガスを自動的に排出し、
浮上時の気圧差で風防が吹き飛ぶのを防ぐという画期的な仕組みです。
この発明により、シードゥエラーは過酷な深海環境でも耐えられる真の“プロツール”となりました。
1978年には、防水性能をさらに高めた「シードゥエラー 4000(Ref.16600)」が登場し、
1,220m防水という圧倒的なスペックを誇りました。
また、ケースサイズもサブマリーナよりやや大型化し、視認性や堅牢性が一段と強化。
まさに“海の底のプロフェッショナルモデル”として、潜水業界から高く評価されました。
ディープシーとの共演、そして復活
2008年には、シードゥエラーのさらに上位モデルとして「ディープシー(Deepsea)」が登場。
水深3,900m防水という驚異の性能を実現し、“究極のダイバーズ”として注目を集めました。
一方で、シードゥエラー自体はいったんラインナップから姿を消しますが、
2014年、満を持して「シードゥエラー 4000(Ref.116600)」として復活。
セラクロムベゼルや新世代ムーブメントを搭載し、伝統と最新技術を融合したモデルとして再び脚光を浴びます。
さらに2017年には、誕生50周年を記念して登場した「シードゥエラー 126600」が話題に。
ロレックスのダイバーズモデルとしては初めてサイクロップレンズを採用し、
現代のユーザーニーズに合わせた進化を遂げました。