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ROLEX GMTマスターの歴史

こんにちは かんてい局南高江店です。

今夏はロレックスのGMTマスターについて

まとめていきたいと思います。

 

パイロットのために生まれた時計

1950年代、ジェット旅客機の時代が幕を開け、空の旅がより身近なものとなりました。

その中でも世界を飛び回るパイロットたちは、「複数の時間帯を同時に把握できる時計」を必要としていました。

そこで誕生したのが、1955年に登場した「GMTマスター」です。

このモデルは、パン・アメリカン航空(通称パンナム)との共同開発によって生まれました。

文字盤には通常の時針・分針・秒針に加えて、第4の針「24時間針」を搭載。

さらに、赤と青に分かれた“ツートンベゼル”が特徴的で、昼夜の区別をひと目で分かるよう工夫されていました。

この“赤青ベゼル”は後に「ペプシベゼル」と呼ばれ、GMTマスターの象徴として現在まで受け継がれています。

より実用的な進化へ

1980年代になると、ロレックスはさらなる改良を加えた「GMTマスターII」を発表します。

このモデルは、1983年に登場し「ファットレディ」の愛称で親しまれました。

最大の進化は、24時間針が独立して動かせるようになったこと。

これにより、3つのタイムゾーン(出発地・現地・他国)を瞬時に把握できるようになり、

国際的に活躍するビジネスマンや旅行者からも支持を集めました。

この頃にはベゼルのバリエーションも増え、赤黒の「コークベゼル」、黒一色の「オールブラック」

など、よりシックでスタイリッシュなデザインも登場します。

サファイアクリスタル風防やセラミックベゼルの採用など、耐久性と高級感が一層強化されました。

伝統と革新の融合

2013年、ロレックスは待望の「GMTマスターII Ref.116710BLNR」を発表。

これは、ロレックス初のセラミック製ツートンベゼルを採用したモデルで、

その美しい青黒ベゼルから「バットマン」の愛称で世界的に大ヒットしました。

さらに、2018年にはファン待望の「赤青ベゼルのペプシモデル(Ref.126710BLRO)」がステンレスモデルとして復活。

同年には、ジュビリーブレスレット仕様も追加され、よりクラシックで上品な印象に。

現在のGMTマスターIIは、ペプシ(青赤)バットマン(青黒)ルートビア(茶黒/ゴールドモデル)

など、カラーや素材の違いでさまざまな個性を持ち、

「旅」や「冒険」、「世界」を象徴するロレックスの代表作として確固たる地位を築いています。