GUCCIの歴史【グッチオ・グッチの夢から始まった物語(1921〜1950年代)】
こんにちはかんてい局南高江店です。
今回からCUCCIの歴史についてまとめていきたいと思います。
きっかけはロンドンのホテルから
GUCCIの物語は、創業者グッチオ・グッチの経験から始まります。
若い頃、彼はロンドンの高級ホテルでポーターとして働いていました。
そのとき目にしたのは、上流階級の人々が持つ美しいトランクやバッグ。
「こんな上質なものを、イタリアの職人の技で作りたい」
そう感じたことが、ブランド誕生のきっかけでした。
フィレンツェで生まれた革工房
帰国後に自身のブランドを立ち上げることを決意し、1901年にフィレンツェに帰国しましたが、
1914年から1918年にかけてヨーロッパを中心に起こった”第一次世界大戦”の影響により徴兵する事になってしまったのです。
大規模の戦争が終わりを迎えると1921年、グッチオは地元フィレンツェに小さな革製品店をオープンします。
彼が目指したのは、丈夫で美しく、誇りを持てる製品を作ること。
職人たちとともに作り上げたトランクや馬具、バッグは、
イタリアの上流階級の間で評判を呼びました。
大きな試練
第二次世界大戦の影響でイタリアが敗戦国となり、革や金具などの輸入が禁じられたため、
革製品を中心に展開していたGUCCIは必要な素材を入手できず、製品を作れなくなってしまいました。
この出来事は、ブランドにとって大きな試練となりました。
戦争が生んだ名作「バンブーバッグ」
第二次世界大戦中、革の入手が難しくなった時期。
グッチは苦境を乗り越えるために、新しい素材を模索しました。そして見つけたのが、竹(バンブー)。
1947年に発表された「バンブーハンドルバッグ」は、日本製の竹を使い、金属の代わりに取っ手を焼いて曲げた斬新なデザイン。
これが大ヒットし、ブランドのアイコンとなります。
「どんな状況でも、美しいものを生み出す」
そんなグッチオの信念が、このバッグには込められていました。
フィレンツェから世界へ
1950年代、グッチは息子たちとともに店舗を拡大。
ローマ、ミラノへと進出し、上質なイタリアブランドとしての地位を確立します。
創業者グッチオが掲げた“品質第一”の理念は、
この時代のグッチの信頼を支える大切な基盤となりました。