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金の検査方法「試金石法」とは?画像付きでご紹介【かんてい局 新潟上越店】

【 かんてい局 新潟上越店 】

貴金属買取店ってどうやって持ち込まれた製品が金でできているのかを確認しているのでしょうか?

一番一般的で分かりやすいのは、製品に刻まれている『刻印』を確認することです。

ここで言う刻印はブランドを示すものではなく、金やプラチナなどの貴金属製のものに刻まれている、素材を示す刻印のことを指します。

金やプラチナを素材にして作られたアクセサリーや製品には、基本的にこの刻印が刻まれているのですが、たまに刻印がないものと出会う時があります。

そんな時、私たちが素材を確認する方法の一つである『試金石法』というものについて今回はご紹介します。

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試金石法とは

金の真贋判定―本物の金であるかどうかを確認する方法として、昔から用いられているものに「試金石法(しきんせきほう)」というものがあります。

この検査は黒くて硬い「那智黒石」に調べたい金をこすり付け、石の表面に残った金の跡(条痕)に硝酸を掛けることで、対象の金が本当に金でできているものなのかを確認できる方法になります。

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なぜこの方法で金か分かるのか

この検査で使用する硝酸とは強い酸化力を持つ薬品で、H(水素)よりもイオン化傾向が小さい金属を溶かすことができます。対する金は金属の中でも特に腐食しにくく、安定した耐性を持っているため、硝酸をかけても溶けません。この関係を利用して真贋判定をするのです。

なお硝酸は劇薬のため一般の方には販売されていません。

業者が扱う場合も、誤って皮膚や目に触れると重度の火傷や失明する危険がありますので、取り扱う際は十二分に気をつけなければなりません。

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実践

では実際に試金石と硝酸を使って検査をするとどんなふうになるのかご紹介します。

 

まず前提として、世の中にある金製品には”品位(ひんい)“というものがあります。

金の品位とは金製品に含まれる純金の割合(含有量)を指す言葉で、日本では主に”K(カラット)”という単位を使って表されます。金製品の純度を示している値と言えばもっとイメージしやすいでしょうか。

実はアクセサリーショップなどで売っている金製の製品は、全体がすべて金でできているわけではありません。

どうして金だけで作られていないのかというと、金はとても柔らかい金属のため、金だけでアクセサリーを作ってしまうと非常に脆い物になってしまうためです。ちょっと力を入れただけで千切れたり、変形してしまうアクセサリーなんて誰でも身に付けるのは嫌ですよね?

そんな事情があって私たちが普段目にしている金製のアクセサリーには、”割り金(わりがね)”という金とは別の金属を混ぜることで製品としての強度を持たせています。

そしてこの割り金を含む量が多ければ多いほど、製品としての強度が増す代わりに金の品位は低くなっていきます。

日本で主に用いられている品位の表記は「K24」や「K18」といった24分率表記のものと、「750」や「585」などの1000分率表記のものがあります。これらはどちらとも数字が大きければ大きいほど金の品位(含有量/純度)が高いです。

 

これを踏まえたうえで、実際に硝酸をかけるとどうなるのか試してみます。

せっかくなので今回はただ金製品とそうでないものの跡を比較するだけではなく、各品位の跡の比較もしてみます。

比較するのは在庫にあった品位の高いものからK24、K18、K14、K10、K9、そしてシルバー(SV)と違う金属の7種です。

まずはこれらをそれぞれ試金石にこすり付けます。※この実験では分かりやすいように普段よりも太めに跡を残しています。

パッと見ではそれぞれの跡に大きな違いはありませんね。

そしてこの跡の下半分に硝酸をかけてみたのが、こちらです。

 

画像ではちょっと分かりづらいかもしれませんが、左側のK24やK18、K14あたりは跡がしっかりと見えます。

続くK10とK9はうっすらと跡が残っている状態です。

そして右端のシルバーと違う金属はキレイに跡が消えてしまっていました。

この結果から、品位の高い金製品は硝酸をかけても消えずに跡が残り、品位が低くなるにつれて跡が薄くなること。そしてシルバーなどの異なる素材の跡は硝酸をかけると完全に消えてしまうことが確認できました。

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純度まで正確に分かるのか

試金石法について調べていると、「熟練の鑑定士であれば、その条痕を見て正確な品位を特定することができる」という紹介文を見かけます。

ですがこれはかなり難しいです。

画像からも分かるように、試金石に残った跡はその製品がどんなもの…例えばリングなのかネックレスなのかなどによっても残り方や見え方が違ってきます。

素材が金でできていることやある程度あたりをつけることはできても、正確に品位まで特定するのは至難の業だと思われます。

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スタッフコメント

今回は試金石法についてご紹介しました。

貴金属製品の素材を検査する方法はこれ以外にも、比重検査や特殊なX線検査などがあります。素材がハッキリとしない製品をお買取りをさせていただく際は、これらの検査を店頭、もしくは一旦お預かりして専門業者でしてから査定金額をご提示させていただきます。

よくご来店されたお客様から「素材が分からないものはお店に持ってきてはダメだと思っていた」とのお声を聞くのですが、そんなことはありません!

かんてい局上越店では素材の分からない製品もお査定しています。

ゆずりもので、金色や銀色をしているけど素材が金やプラチナかは分からない!というお品物がお手元にある方は、ぜひお気軽にお持ちください。

しかしたら、なんでもないガラクタだと思っていたアクセサリーなどにお値段がつくかもしれませんよ♪

特に金は今また高値を更新していて、高く売る絶好のタイミングです!相場が下がってしまう前に、ぜひかんてい局上越店にお持ちください!

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