ところどころ作りが違う? LOUIS VUITTON 新旧ポシェットダムPMを比較!【かんてい局 新潟上越店】
【 かんてい局 新潟上越店 】
世界中にあるハイブランドの中でも特に有名な『LOUIS VUITTON(ルイヴィトン)』。
1854年の創業以来、たくさんの人達に愛されてきた歴史あるルイヴィトンの製品ですが、その中には販売している途中で仕様が変わったものがあります。
例えばモノグラムのハンドバッグ『パピヨン』は、1966年の発売開始当初は持ち手であるハンドルに型押しされた濃い茶色のレザー素材を使用していましたが、2002年頃にはあの見慣れたクリーム色のヌメ革に変更されました。このパピヨンの仕様変更はパッと見でも分かりやすい変化ですね。
ですが仕様変更された製品、その全てがパピヨンのように分かりやすいものばかりではありません…今回はお買取りの際、実際にスタッフが混乱してしまった製品の仕様の違いについてご紹介します。
何かの縁で同じように「これは本物なのか?」と困っている方の助けになれば嬉しいです。
※買取金額はお品物の状態・付属品・市場相場などにより日々変動いたします。目安としてお考えください。
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お品物の詳細
ブランド:LOUIS VUITTON(ルイヴィトン)
型番:M51812
品名:ポシェットダムPM
ライン:モノグラム
サイズ:H15cm×W26cm×D3cm
付属品:なし
今回お買取りさせていただいた製品『LOUIS VUITTON M51812 ポシェットダムPM』。
デザインはフラップ付きの長方形型のセカンドバッグで、キャッシュレスが当たり前となって持ち物を少なくする人が増えた現代でも重宝されそうなアイテムです。
こちらは元が所謂「3桁品番」と呼ばれる、1960年以降から5桁品番の製品が登場する1970~80年までに存在していたヴィンテージアイテムで、のちに横幅が29cmある方を「M51810 ポシェットダムGM」に、26cmの方を「M51812 ポシェットダムPM」に品番を変更して展開されていました。そして現在は廃番となっています。
今、中古市場で同じものを探す際は「M51810」か「M51812」を入力して検索するとそれぞれ同じものがヒットします。
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画像で見る仕様の違い
私たちはお査定などで製品について調べる際、持っている資料のほかにネット市場で実際に出品されている製品の写真や情報も参考にしています。
なので今回もネットで検索して情報を集めていたのですが…ここで困ったことがありました。手元にある製品と同じ仕様のものがなかなか見つからなかったんです。
最終的には“本物”であると判定することができたものの、ルイヴィトンは世界的に有名な分、偽物も世界中に散在しているブランドですから、査定中は「間違っても偽物を買ってはけない」というプレッシャーは他のブランドよりも圧倒的に大きいです。
だからこそ、一つのアイテムで発売開始から現在までにデザインのマイナーチェンジが実施されていると、それが“ひっかけ”となって査定員を襲います。
今回お持ちいただいたポシェットダムの場合は、外見はネットでも検索して出てくるものとほとんど同じに見えますが、前面のフラップを開けてみると他のものと違う点がいくつか見つかりました。
一体どんなところが他と違うのか。幸運にもたまたま新潟市内のかんてい局にあった同じポシェットダムPMの写真と比較しながら確認してみます。
①内生地の違い
まず1つ目は内生地の種類が違う点です。
他店にあった方のポシェットダムは、内生地が今の現行アイテムでも使われているクロスグレイン・レザーのようですが、対する当店のものは今ではなかなか見かけないもっとさらさらとしたレザーが使われているようです。
調べてみたところ、このレザーは1980年代まで使われていたピグスキン(豚革)であることが分かりました。
たまたま当店で保管していた他のヴィンテージのルイヴィトンアイテムを持ってきて、質感や色味を比較してみましたしたが、ほぼ同じものに感じました。
②内ポケットのファスナー金具の違い
2つ目は内ポケットのファスナー金具が違う点。
他店のものはルイヴィトンアイテムではよく見かける、取っ手に「LV」のロゴがデザインされた四角い金色のファスナーが使用されていますが、対する当店のものは薄い茶色の細長い取っ手のものが使用されています。
(他店のものの写真は都合により他アイテムのものになっていますが、金具の形状は同じものです)
…なんだか金色のものと比べて高級感が低いようなイメージを受けてしまいました。
紐は内生地と同じピグスキンが使われているようですが…他のアイテムで同じ金具を使用しているものを見たことがないため、急に不安感が強くなってきました。
③内ポケット生地の違い
3つ目は内ポケット内部の生地が違う点です。
他店のものはレザーの内生地と色味が同じで柔らかい生地が使用されています。
一方の当店のものはナイロン感が強く感じられる明るいクリーム色の生地が使用されています。
触った感じはかなり軽くサラサラとしていて、こちらもファスナー金具に続いてこれまで見たことがない素材だったために、さらに不安が募っていきます…
④レザーのロゴの違い
4つ目はレザーのロゴの種類が違う点です。
他店のものは黒いインクで「LOUIS VUITTON」のロゴが書かれています。このロゴの書かれ方も他のアイテムでよく見かけるものですね。
対して当店のもののロゴは型押しで印されています。生地にスタンプを押したかのような凹凸で「LOUIS VUITTON」などの文字が見えるようになっているのですが、場所がちょうどフラップの曲がる部分の近くなせいか、一部の文字が凹凸が浅くなって読みにくくなってしまっています。
特に一番上の「Ⓡ」のマークはただの丸にしか見えません…フォントも現行のロゴよりもカクカクとしたもので、アルファベットの「O」は特に角がしっかりと見える形となっているので不安です。
まとめ
以上4点が査定させていただいたスタッフが見つけた、他の製品とは違った点でした。
よく似ているけど微妙に色が違うなどではなく、思いっきり仕様が違うというのが頭を悩ませます。
ネットの中古市場の情報も調べてみましたが、同じ仕様のものがヒットしても出品者が業者じゃないものだと「本物の画像である」という確証も保証も得られないため、その情報を鵜呑みにするわけにもいかず、困り果てました。
そこで査定スタッフはこの不安を対処するために、まずは経験豊富なベテランスタッフ数人に声を掛けて全員に実物を手に取って見てもらいました。そして出た結論は「本物の可能性が高い」とのこと。
そして最後にお品物をAI鑑定にかけたところ…無事「本物」と判定されました!
人の目と機械の目の両方でダブルチェックをして、こちらのアイテムは「ヴィンテージ品の本物」と判断できたので、こちらのポシェットダムは無事お買取りすることができました!
スーパーコピーと呼ばれる偽物が世界中の市場に混ざるようになってしまった現在では、パッと見ただけでは本物か偽物かが分からないようなアイテムが市場にたくさんあります。
ですが今回のポシェットダムのように、販売期間中に一部の仕様を変えていったというものもありますので、特にヴィンテージ品はネットに載っている仕様とは違うものでも真贋的に大丈夫なものがあります!
「偽物なんじゃないか」という不安があって買取査定を遠慮しているアイテムをお持ちの方がもしいらっしゃいましたら、お気軽に当店にお持ちください。
もしかしたらダメだと思っていたアイテムが実は本物で、売却することが可能かもしれません!
捨ててしまうその前に、ぜひ当店にお査定させてください!
スタッフコメント
いかがだったでしょうか?
今回は担当したスタッフにとって、とても良い勉強となるお査定内容でした。どこかで同じように他のものとは仕様の違うポシェットダムを手にして困っている方の助けになれば嬉しいです。
なお、かんてい局上越店では、様々なジャンルのお品物を高価買取中!
時計ならROLEX(ロレックス)、OMEGA(オメガ)、TAG Heuer(タグ・ホイヤー)など。
バッグや小物類ならLOUIS VUITTON(ルイヴィトン)をはじめ、CHANEL(シャネル)、Cartier(カルティエ)、Tiffany(ティファニー)など。
そのほかにも骨董品や古銭などの他の中古買取店では対応していないようなお品物もお買取りしていますので、ぜひお気軽にご来店ください!
※当店への真贋判定のみのご利用はご遠慮くださいますようお願いいたします。
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