高級時計と言えば「ロレックス」「オメガ」そして「タグ・ホイヤー」を思い浮かべる方が多いと思います。実はロレックスより創業が早く160年以上の歴史を持つ「タグ・ホイヤー」の歴史を紐解きながら人気の理由に迫ります。

タグ・ホイヤーの歴史

1860年にスイスのサンティミエ村に時計工房をエドワード・ホイヤーが創業したところから始まります。

1964年に、クロノグラフ製造メーカーのレオニダス社と合併し正式な社名が「ホイヤー＝レオニダス」となります。

1982年に4代目のジャック・W．ホイヤーが社長から退任し、創業者一族による経営は終焉を迎えます。そして1985年、TAGグループからの資金援助を受け、「タグホイヤー」へ社名を変更。

1999年にラグジュアリーブランドグループLVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンがタグ・ホイヤーを傘下に収めました。

この様に160年以上続くタグ・ホイヤーの歴史のなかに、特に知っておきたいポイントを紹介します。

振動ピニオンの開発

1887年に「振動ピニオン」を開発し特許を取得。「振動ピニオン」は車で言うところの「クラッチ」の様な仕組みです。

クロノグラフのスタート・ストップボタンを押したときに、時間を刻んでいる歯車と時間を計測する機構の歯車を繋ぐ・外すという事を行う重要な機構なんです。

これにより、製造・組み立て・調整・メンテナンスがしやすくなり130年以上経った今でもクロノグラフの時計に使われていると考えると凄いことですよね。

マイクロクロノグラフの発表

1916年に「マイクロクロノグラフ」を発表。これは1/100秒まで計測できるストップウォッチです。時間を計測する事に力を注いでいたタグ・ホイヤーだからこそですね。

そしてこのマイクロクロノグラフはスポーツ界でも高い評価を得て1920年のオリンピック以降3大会連続でオリンピックの公式時計に選ばれています。また、カーレースでも引く手数多となりフェラーリやマクラーレン、アウディなどとレーシングチームと契約しています。

またアイルトン・セナをサポートしF1公式タイムキーパーも務めています。

世界初自動巻きクロノグラフ

手巻き式腕時計から自動巻き腕時計の需要が高くなり、自動巻きクロノグラフの開発が激化した中、1969年タグ・ホイヤーは「ブライトリング」「ハミルトン」「デュポア・デプラ」の3社で世界初自動巻きクロノグラフ「クロマノティック・キャリバー11」を発表。

このクロノマティック・キャリバー11を搭載した人気モデルがモナコです。映画「栄光のル・マン」でスティーブ・マックイーンが着けたことで注目度も高く人気になりました。

タグ・ホイヤー人気の理由

豊富なラインナップ

タグ・ホイヤーと言えば「モータースポーツ」とのかかわりが強い分、スポーティーなモデルが多いイメージを持つ方も多いと思いますが、スポーテ―さと高級感を兼ね揃えたブランドですので、カジュアルやプライベートだけではなくビジネスシーンにもピッタリのモデルも豊富に揃っています。

また、低価格からハイエンドまでの価格帯としてのラインナップも豊富なので腕時計の初心者や新社会人や結納返しなどプレゼントとしても人気です。

シリーズ・価格帯ともに幅広くラインナップがある事により、比較して選ぶことが出来るので自分にピッタリの1本を選ぶことが出来るでしょう。

技術革新

タグ・ホイヤーは常に革新的な技術を取り入れており、独自のスケルトン文字盤やケース素材にセラミックやチタン、カーバイトコーティングなどこだわっています。

また、創立150周年記念に発表されたキャリバー1887やそこから進化し現在の自社ムーブメントホイヤー02は高い評価を受けています。

ですがやはり業界に衝撃を与えたのが「タグ・ホイヤーカレラ トゥールビヨン」です。通常はトゥールビヨンを搭載したモデルは500万～が当たり前でしたが、2016年の発表時は100万台で登場。さらにクロノメーター認定を受け誕生したので驚きでした。

ステータスの高さ

タグ・ホイヤーはクリスティアーノ・ロナウドなど世界のトッププレイヤーのブランドアンバサダーの影響によりブランドイメージも上がりっています。

現在のアンバサダーは8月に公開された大ヒット映画「バービー」に出演したライアン・ゴズリングや日本から大阪なおみなど名だたる方々です。

ロレックスなどステータスが高く、高価という時計は沢山ありますが、タグ・ホイヤーのように手が届きやすく、有名人や成功者が着ける時計と言うイメージがさらにステータス性を上げているのでしょう。

人気モデル

カレラ

タグ・ホイヤー　カレラ　ホイヤー０２　CBN2011.BA0642

タグ・ホイヤーのフラッグシップモデル「カレラ」

「カレラ」はカレラはロードレース「カレラ パンアメリカーナ・メキシコ」へのオマージュとして1963年に誕生したコレクション。

シンプルな3針の時計から近年ではホイヤー０２搭載のツーカウンタークロノグラフでラグジュアリーなクロノグラフとして、プライベートやビジネスシーンでも人気を得ています。

アクアレーサー

アクアレーサー　プロフェッショナル200　WBP1110.BA0627

タグ・ホイヤーのダイバーズウオッチ「アクアレーサー」

ダイバーズウォッチというとスポーティーなイメージが多いですが、近年では文字盤のカラーリングも増えたり、防水機能を200ｍに抑え「日常のダイバーズウォッチ」としてケースサイズも抑えて使いやすくなっています。ＧＭＴ機能を備えたモデルや、ソーラー機能のアクアレーサーも登場しています。

フォーミュラ１

フォーミュラ１　クロノグラフ　クオーツ　CAZ101K.BA0842

モータースポーツとのかかわりが深いタグ・ホイヤー。フォーミュラ１シリーズはスポーティーなモデルが数多くあります。

また比較的手の届きやすい価格の為、ファースト時計にも人気があります。自動巻きだけでなくクオーツモデルのラインナップも豊富です。

最後に

いかがでしたでしょうか。タグ・ホイヤーは長い歴史と技術革新があり愛され続けてきたブランドです。質屋かんてい局会津若松店でも買取・質預かりを強化していますので、査定額が知りたいという方も大歓迎です！

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