世界に名をとどろかす超高級ブランド「LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン）」ともなると、その人気ゆえにコピー製品が出回ることは少なくありません。

そのため、本物か偽物かを確認するためのポイントがいくつかあるのですが、もっとも認知されたものと言えば「シリアルナンバーをチェックする」ことでした。

ネットでルイヴィトンの「本物・偽物の見分け方」などと検索すると1番にポイントとしてあげられたことからもご存じの方は多いのではないでしょうか。

ところがなんの公式発表もなくいきなりシリアルナンバーが無い製品が現れたのです！？

2021年頃から、そういったものを見かけるようになったと、よく言われているのですが・・・。

今回はルイ・ヴィトンの現状についてお話してまいります。

ICチップ

実はシリアルナンバーに代わって現在は、「RFID＝ICチップ」が製品の中に埋め込まれているんです。

そもそも何故そのように変わったのか？

公式発表がないのでわかりませんが、それはやはりコピー品の増加が最大理由ではないかと推察します。

コピー品による被害・損失はブランドにとって非常に大きな問題だという事は容易に想像出来るため、その対抗手段ではないでしょうか。

RFID＝ICチップ

RFIDは「RADIO FREQUENCY IDENTIFICATION」を略したものです。

これは、ID情報が埋め込まれたタグ（ICチップ）から、電波による無線通信で情報を取得するという高度なシステムです。

これまでのシリアルナンバーでは生産国や製造時期を知る事が出来たのですが、今後そういった情報はRFIDに記録されていくのだろうと思われます。

ちなみに、RFIDがいつから始まったか・どの商品に埋め込まれているのかといったことは分かっていません。

メリット

RFIDの最大の目的と言えるのが、コピー商品の対策だと思います。

先ほど記したように、コピー品による利益の減少はブランド自身にとって少なくはありません。

このような犯罪行為から利益だけではなく、ブランドのイメージを守るための努力を日夜続けているわけです。

逆にコピー業者からすると、偽物をつくるのに、その見た目をコピーするのは比較的容易なようですが、ICチップまでつくるとなると、コスト的にも時間的にも膨らんでしまうはずなので、そこまで手の込んだことをすることはかなり少なくなるはずです。

なにしろコピー品は費用を抑えて利益を高く取るのが目的なのでしょうから。

確認方法

実はスマホがあればどなたでも確認する事が出来ます。

下記の「NFC Tools」というアプリをダウンロードすれば「RFID（ICチップ）」の有無を感知することが出来ます。

このアプリを起動したスマホで商品全体をなでるようにスキャンすると、商品に内蔵されたチップを感知出来るといったシステムになります。

※商品情報などは出てきません。

最後に

大切なアニバーサリーや自分へのご褒美にと頑張って購入したお品物がコピー商品だったなんて絶対に許せない事です。

お金は勿論、「思い」という純粋な気持ちまで踏みにじられたようで哀しくなります。

しかし、そんな気持ちとは反対にコピー商品はどんどん巧妙化しており、私たちのような買取店でさえ全く気が抜けず大変な思いで偽造品と格闘しています。

ブランド側の時間と費用は大変な損失ではありますが、コピー商品と対峙するため絶対に真似の出来ない技術で頑張って欲しいです。

そしてもう一方には、コピー商品を作る情熱を他に生かせよ！と思う今日この頃です。

さて、これからまた数多のブランド品を日々査定していきますが、皆様のためになる話題をご紹介してまいりますので楽しみにしていて下さいね。

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