意外と分かりづらい!ウイスキーの年数表記の意味について
ウイスキーのラベルには【響17年】や【山崎18年】などのように、年数表記されているものが沢山あります。
この【17年】や【18年】といった年数表記の意味について、ご存知でしょうか?
単純に、年数熟成させたウイスキーの事なのでは?と思われがちですが、それは少し違います。
本日は、そんなウイスキーの年数表記についてお話していきたいと思います。
ウイスキーの工程について
ウイスキーの年数表記の意味を分かりやすくお伝えする為にも、まずは、出来るまでの製造工程について押さえておかなければなりません。
ウイスキーが出来るまでの工程について、簡易的ではありますが以下の通りになります。
モルト(原料)から発酵
ウィスキーの原料は大麦で、発芽させたものをモルト(麦芽)と呼びます。
この発芽したモルトを乾燥させて、粉々に水と混ぜ合わせてでんぷんを糖類に変化させます。
糖類ができたら数時間かけて発酵して、アルコール度数7~9%の【もろみ】へと変化していきます。
※発酵時間はメーカーにもよりますが、およそ60時間~だと思われます。
蒸留
もろみの段階で、ひとまずお酒にはなっていると言えますが、アルコール度数は7%程ではとてもウイスキーと呼べません。
更にアルコール度数を高めるため、ポットスチルと呼ばれる蒸留器にもろみを入れて、アルコールや香気成分を取り出します。
また、蒸留させる回数によっても完成品の味や香りが異なり、この工程によって、アルコール濃度は約65%まで濃縮されます。
これを加水し約63%にしたものが、未貯蔵もモルト原酒です。
この時点ではまだウイスキーの色味の特徴である琥珀色ではなく、無色透明らしいですよ!
熟成
蒸留によってできあがったモルト原酒を樽の中に詰めて寝かせることを貯蔵・熟成と言います。
完成品の色や味わいに深く関わってくる工程で、長期間じっくりと寝かせます。
熟成に使う樽はそれほど大きいものではありません。大きさにして大まかではありますが、だいたい幅1メートルぐらいの大きさの樽を使用されています。(容量180〜500ℓ程度)
天使の分け前
ウイスキー原酒は樽に詰められ時間をかけて熟成させます。その期間は様々ですが約5年~長いもので17年以上になります。
樽の中で熟成のときを重ねる間に、樽のすき間から少しずつ蒸散し、だんだんとその量を減らしていきます。
その割合は年間2%~4%とも言われ、樽の中には長い間に大半がなくなってしまうものもあります。
昔のウイスキー職人たちは
「これはきっと天使がこっそり飲んでいるに違いない。でも、天使に分け前を与えているからこそ、天使の助けもあって美味なるウイスキーが出来上がるのだ」
と考え、減ったウイスキーのことを【天使の分け前】と呼んできました。おとぎ話のようなロマンチックな呼び名ですよね。
ブレンド
熟成させた原酒は、すべてが同じ味や香りではありません。たとえ、まったく同じ樽、同じ条件で熟成させたとしても、微妙に味が異なります。
これだと、商品として販売できないため、味や香りを均一化する工程が必要となり、それがブレンドです。
そのため、さまざまな樽の原酒をブレンダーと呼ばれる職人が慎重に混ぜ合わせ、ようやく商品が仕上がります。
こうして仕上がったものがボトルに詰められ、商品として出荷されていきます。。
ウイスキーの年数表記とは
タイトルの疑問から、長くなりましたが工程をお伝えしたところでいよいよスタート地点にもどります。
ウイスキーは上記でお話した通り複数の樽の原酒をブレンドさせて完成させます。そして毎年ウイスキーは製造されているので、当然各年の原酒が存在します。
つまり、【12年】のウイスキーは【12年の原酒だけで作られている】と思られがちですが、それは間違いです。
実は、この原酒のブレンドはいろいろな熟成年数の原酒を混ぜてつくられています!
年数表記の実態は?
年数表記は、各年の原酒をブレンドした中で最も若い原酒の熟成年数を表記しているのです。
【山崎12年】なら12年以上の原酒をブレンドしており、12年以上の原酒も混ざっているということになります。
ウイスキーの年数表記の意味が、最も若い原酒の熟成年数を表しているなら、何十年もの熟成を経た原酒が入っていてもおかしくありません。
それはつまり【12年】のウイスキーに【30年物の原酒】が入っていることもありえるのです。
年数表記のないノンエイジは?
ウイスキーにおけるノンエイジとは、Non Age Statement (NAS) のことを指します。
熟成年数を表記しないタイプのウイスキーで、「ノンヴィンテージウイスキー」や「ノンエイジウイスキー」、または「ナス」と呼ばれています。
年数が表記されているウイスキーは、その年数以上の熟成期間を経た原酒同士がブレンドされて造られています。
一方ノンエイジに使われる原酒の熟成年数はバラバラであり、熟成が短いものから長いものまで、多くの原酒がブレンドされています。
熟成表記がないからといって熟成させてないわけではありませんので、ご安心下さい。
年数による価値の違い
年代物のウイスキーは現行で販売されているウイスキーよりも、美味しいから高いというわけではありません。
同じ蒸溜所でつくったモルト原酒でも熟成10年でピークを迎える原酒もあれば、もっと寝かせないといけないものもあります。
一般的には12年以上の長期に及ぶほどピークを迎える原酒は少なくなり、管理の手間もかかり、高価なものになります。
ちなみに、樽が呼吸することで原酒から失われていく「天使の分け前」が年間で2%とすると、単純計算では樽詰めされたウィスキーは50年で空っぽになってしまうことに。
しかし年数が長ければ管理コストがかかり、希少性が高くなることから高価になる傾向があります。
最後に
いかがでしたでしょうか。
本日はウイスキーの年数表記についてお話させて頂きました。
ウイスキーの年数は、最も若い原酒の熟成年数を表しているため知らずと、熟年数の長い貴重な原酒を口にしているかと思うと、また飲み方の味わいが変わってきますね。
また、当店では未開封のウイスキーに限りますが、買取り・質預かりもしております。
年数による価値の違いでもお話した通り、年数が長ければ長いほど希少性が高くなります。
ご自宅に気になるウイスキーがある時は、気兼ねなくご相談下さい。
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