2024/01/08スタッフブログ

オリスビッグクラウンポインターデイト自動巻き

こんにちは、かんてい局横浜港南店でございます。

本日はスイスの時計、メーカー【オリス】の腕時計をご紹介致します。

【オリスビッグクラウンポインターデイト自動巻き】

オリスはどんな時計メーカーなのか？

1904年に創業で120年の歴史がある老舗の時計メーカーです。

1960年には世界10大時計メーカーとしても【オリス】は名を連ねました。

スイスの北西部ヘルシュタインに流れるオリス川の畔にあった廃工場を買取り、時計工場を設立したことが名前の由来です。

創業者は二人の時計職人【ポール・カッティン】と【ジョージ・クリスチャン】で高品質で実用性のある時計作りを目標にした【オリス】は1920年代には世界中に時計を輸出する大躍進を遂げています。

工場を拡大し、従業員も300人を超え躍進を続ける【オリス】ですが、順風満帆とはいかず、いくつもの障害を乗り越えて成長しています。

1927年に創立者の一人【ジョージ・クリスチャン】が他界してしまい、彼の義理の兄である【オスカー・エルゾック】が1928年から43年間引き受けることになるジェネラルマネージャーに就任しました。

商品のクォリティを向上させようとしていた【オリス】は1934年3月12日にできた法律【スイス時計法】に苦しめられます。この法律は時計メーカーが政府の許可なしに新しい技術を発表や取入れを出来ないという物でした。

時計業界の進化を妨げる危機となってしまったこの法案を廃止させる為に、【オリス】は若手弁護士【ロルフ・ポルトマン】と画策します。

そして長い闘いの結果1966年に【スイス時計法】は撤廃される事になり、スイスの時計産業全体を救ったのでした。

【オリス】がスイスの時計産業を救ったのは【スイス時計法】の時だけではありません。

1969年に【セイコー】が世界初のクォーツ式腕時計【セイコー・アストロン】を発表し特許を公開したことで世界中で安くて正確な腕時計が大量生産できるクォーツ時計が作られるようになり、元々の時計産業は大打撃を受けました。有名な【クォーツショック】です。

多くの時計職人や時計メーカーが廃業に追い込まれてしまった【クォーツショック】の時にスウォッチグループに入りましたが、自由な時計作りが出来なくなってしまいます。1982年にジェネラルマネージャーの【ロルフ・ポートマン】とマーケティング部長だった【ウーリック・W・エルゾック】（現会長）が経営陣買収を行いスウォッチグループから独立します。時計製造のプランを見直し、クオーツ台頭の時代にあえて機械式中心の経営方針を打ち出して、再び熱気を帯びつつあった機械式ウォッチのみを生産することにし成功を掴みました。

【オリス】が機械式時計で成功した事実は、【クォーツショック】によって疲弊していた多くのスイス時計メーカー達を鼓舞し、やがて伝統的な機械式時計の時代の再到来のきっかけとなりました。