2023/11/09スタッフブログ

セリーヌマカダム柄ミニボストンバッグ

こんにちは、かんてい局横浜港南店でございます。

本日は入荷したばかりのセリーヌのおカバンをご紹介致します。

【セリーヌ DM00/1　ヴィンテージマカダム柄　2WAY ミニボストンバッグ】

セリーヌの歴史をご紹介

セリーヌはフランス・パリで1945年に誕生したラグジュアリーブランドで、【セリーヌ・ヴィピアナ】と、その夫【リチャード】によって創業しました。創業当時は自分の子供に履かせるため、オーダーメイドの高級子供靴の製造を行うブランドでした。

パリの靴職人、革職人の技術を活かし、丁寧に一つ一つ作り上げていく靴は瞬く間に上流階級を中心に人気を獲得していきます。

上流階級の顧客達が増えていくと、子供の靴をオーダーしていた母親が婦人用の靴も作って欲しいというリクエストも増加していきます。そして1959年に婦人用の靴の製造を展開していきます。

婦人用に馬具であるクツワ型の金具を着けたモカシンシューズ【インカ】を作り、人気を得ます。この【インカ】で軌道に乗り、1965年に香水、スカーフ1966年にハンドバッグの販売を開始します。

バッグを販売開始し、馬車の柄と馬車のバックルの【サルキー】が登場すると大ヒットし、セリーヌは人気ブランドへと昇り詰めました☆

1967年には事業を更に拡大し、【プレタポルテ・コレクション】を発表します。

【プレタポルテ】とはオートクチュールの対比される言葉で既製品の事を言います。当時ヨーロッパでは、オートクチュールから、トータルコーディネートを推奨する【プレタポルテ】がモード界を牽引する流れになっていて、コレクションは好調に評価をあげていきました。

上品で着まわしの効く、実用性の高いセリーヌの服はパリの【B.C.B.G.】【ボンシック・ボンジャンル】の代名詞となりました☆

【B.C.B.G.】とはフランスの上流階級の人たちの良いファッションや良い暮らしを指す言葉でトレンドでしたが、時代とともに【B.C.B.G.】は廃れていき、そのイメージが強いセリーヌはいつしか時代遅れと言われるようになってしまいました。

徐々に売り上げが落ち、勢いを失ってしまったセリーヌはフランスの実業家ベルナール・アルノーのフィナンシエール・アガッシュ社に買収され傘下にはいります。

ベルナール・アルノーが1996年にLVMH【モエヘネシー・ルイヴィトン】グループを買収した事によりセリーヌは正式にLVMHグループの一員となります。

LVMHグループに参入したことにより、セリーヌのブランドを回復させる大きな転機となります。

新しい社長にはナン・ルジェが就任し、チーフデザイナとして【マイケル・コース】を迎え入れました。

これまでのイメージを払拭するにあたり、ターゲットをアメリカのキャリアウーマンに変更し自立した働く女性の為の実用的な物作りをして、これが再び人気を呼び、軌道に乗りました。

セリーヌの再建に大きく貢献した【マイケル・コース】が2003年に発表したのが【マカダム柄】です。【マカダム】とはフランス語で【砕石】と言う意味です。細かく砕いた石を敷き詰める道路舗装の【マカダム式舗装】が由来となっていて、細かく砕いた石が等間隔に並べられている道路にインスパイアされて作られています。元々は1972年にパリの凱旋門を取り巻くチェーンにインスピレーションを受けて作られていました。