金の買取相場が高騰している今、金はジュエリーとして楽しむだけではなく、資産・投資対象として人気の商品です。

本日は、インゴットについての基礎知識をご紹介します。

インゴットとは？

インゴットとは、金属の不純物を取り除き、型に流し込んで固めたものです。

・鋳塊（ちゅうかい）
・延べ棒
・バー

とも呼ばれています。

資産として保有することを目的とし、保有しやすいようグラムごとにバー状に固められています。

表面には、メーカー・重量・品位表示・シリアルナンバーなどの重要な情報が刻印で記されています。

また、インゴットと似たものに「地金」がありますが、こちらはアクセサリーや置物、金杯、小判などの「素材」のことを指します。

 

インゴットの種類

インゴットには、金以外にも銀（シルバー）・プラチナ・パラジウムがあります。

【金】
金はインゴットとして最も一般的です。金は量が限られており、希少性が高いので無価値になる心配がありません。
資産運用に向いている理由は、金は資源の一つであり、価値が株や債券とは異なり世界共通です。急激に暴落することは考えにくいということで、安定した資産として資産家に人気となっています。

【銀（シルバー）】
シルバーは金と比較すると安価で、初めてでも気軽に購入できる商品です。主な需要は半導体・太陽光パネルなどの工業分野です。

シルバーは、金やプラチナと比べると変色しやすい特徴があります。

【プラチナ】
プラチナは金よりも採掘量が少ないのため希少価値の高い金属です。
希少価値でいえば金よりも高いはずですが、金より安く取引されているのは、世界情勢の影響を受けやすい点にあります。

ジュエリー用としても人気ですが、工業用としての利用されることが最も多く、自動車の部品として使われています。そのため、景気の低迷・自動車の売れ行き・世界の経済情勢にあわせて値段が変動する傾向があるのが特徴です。

 

【パラジウム】
パラジウムは自動車の部品やジュエリーの割り金、銀歯として幅広く用いられている金属です。金と比較すると産出量が少ないため、あまり馴染みがないかもしれませんが、希少性が高く、取引量も少ないのが特徴です。
希少性が高いのは、産出地が南アフリカとロシアのみであり埋蔵量が少ないことがあげられます。

インゴットの重量

インゴットの重量

販売している大きさはブランドによって異なりますが、インゴットには様々な大きさがあります。
・1g
・2ｇ
・5g
・10g
・20g
・50g
・100g
・200g
・300g
・500g
・1Kg

20ｇ以下のインゴットは、ペンダント用などに需要があります。

インゴットの刻印

インゴットには保証書がなく、必ずそのインゴットの情報を示す刻印が刻まれています。

・金塊番号

 

・精錬業者・検定分析業者マーク

 

・重さ
販売している大きさはブランドによっても異なりますが、1ｇ・5g・10g・20g・100g・500g・1Kgがあります。

・素材表示
金のインゴットは、純金を意味する『FINE GOLD』、もしくは、金を表す『GOLD』と刻まれています。

 

・ブランド
インゴットを製造したブランドの表示です。ブランド表示を確認することで、製造元のブランドがわかります。

・純度
純度は最も重要な要素です。「999.9」と刻まれている場合は、純度が99.99％以上のインゴットであることを示しています。

プラチナの場合は、99.95％以上が最高品位であるなど、同じインゴットでも素材によって刻印される純度は異なります。

 

・シリアルナンバー
本物のインゴットとして証明するための表示です。

シリアルナンバーを刻印することで、同じシリアルナンバーのものがあった場合や、製造管理されていないシリアルナンバーが使われていた場合は、偽物と判断できます。
メーカーによっても刻印の種類は異なりますが、一般的に国際ブランドのインゴットには記載されています。

長期保有によってキズがついたり、刻印が擦れてしまったりと判別できないと買取に影響することもあるので、インゴットの保管は慎重に行ってください。

インゴットを売る際の注意点

純金でできている金インゴットは価値が高く、また金の価格相場はここ数年ほどで大幅に上がっています。

金のインゴットを買ったり売ったりする際には、「税金」に注意する必要もあります。

インゴットを売却する際には「譲渡」とみなされ、譲渡所得として課税されてしまいます。

金やインゴットの売却時は、買取金額が200万円までは申告が不要なため税負担がありません。 買取金額が200万円を超える場合、買取店は税務署へ売却記録と金額の資料を提出する必要があるため、所得税が課せられます。

高額なインゴットを一度に大量に売却しようとしますと、驚くほど高額の納税を求められるケースもありますので、重量の大きなインゴットを小分けして、少しずつ売却するなどの工夫もありでしょう。

純金でできている金インゴットは価値が高く、また金の価格相場はここ10年ほどで大幅に上がっています。

インゴットは通常の金の買取より高く買取しておりますので、売却をお考えの方、質預かりをお考えの方はお気軽にお問い合わせください。

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