アルコール度数は、お酒を飲まない方でも聞いたことがあると思います。

日本酒には、アルコール度数とは別に『日本酒度』という日本酒の甘さ・辛さの目安となる数値があります。

日本酒に興味はあるけど、どんなものを選んでいいのか分からないという方も、『日本酒度』を知ることで自分好みの日本酒が見つかるかもしれません！

 

日本酒度とは

日本酒度とは日本酒に含まれる糖分を数値化したものです。

酒造りの工程で発酵度合いを見るために本来は使われているものですが、日本酒の甘さ・辛さを知るための基準にもなっています。

日本酒の中の糖分が多ければ「マイナス（甘口）」少なけれは「プラス（辛口）」なり数値が大きくなればなるほど、甘口・辛口の度合いも大きくなります。

ただし、日本酒の味わいは香りや酸味など複雑な要素から成り立っているので、飲む人によっても感じ方が違うため、あくまでも一つの基準値です。

日本酒度プラスとマイナスの違い

日本酒度は±0を基準に、～±1.4を普通、-1.5～-3.4をやや甘口、-3.5～5.9を甘口、6以上を大甘口と記載されます。

辛口を表すプラスの数値と甘口を表すマイナスの数値は変わらないので、+1.5～+3.4をやや辛口、+3.5～5.9を辛口、6以上を大辛口になります。

なぜ、糖分が多い方（甘口）をプラスと表さないのか不思議ですよね。

その理由は、日本酒度の測り方にあります。

日本酒を入れた容器の中に日本酒度計を浮かべ、日本酒が水よりも重いか軽いかを測定します。

日本酒に含まれる糖分は重いので、沈めばマイナス、浮けばプラスとなり水と同じ重さであれば±0となります。

酸度・アミノ酸度とは

日本酒度以外にも、日本酒の味わいを表す「酸度」と「アミノ酸度」があります。

酸は日本酒の味の濃淡の目安になります。

酸は味を引き締める効果があるため、一般的に酸度の高い日本酒は「辛口」酸度の低い日本酒は「甘口」と言われています。

酸度・・・酸味や旨味を引き出す有機酸の度合い

アミノ酸度・・・コクや旨味を引き出すアミノ酸の度合い

酸度が高ければ濃厚でピリッとした辛口、酸度が低ければ端麗でスッキリとした甘口になります。

日本酒の楽しみ方

アルコール度数だけではなく、日本酒度や酸度などを知るとより日本酒選びもより楽しくなります。

その日の気分や体調によっても、味わい方が変わってくるので、色々飲み比べてみるのもいいかもしれません。

 

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