こんにちは
質屋かんてい局仙台泉店の安達です✨
皆さんはエルメスのバッグと言えば何を思いつきますか??
まずは「バーキン」や「ケリー」といった2代巨頭でしょうか??
この2つのバッグは当然人気で、エルメスの代名詞と言えるバッグです。
今回の記事はそんな「エルメス」の人気バッグを、ブランドの背景と一緒にご紹介していきたいと思います!!
1.ブランド背景
エルメスは、パリのマドレーヌ寺院界隈で馬具工房として創業をスタートしました。
その後自動車の発展による馬車の衰退を予見し、鞄や財布などの皮革製品に事業の軸足を移して今のブランドに至りました。
現在でも馬具工房に由来するデュック(四輪馬車)とタイガー(従者)がロゴに描かれており、主人が描かれていないのは「エルメスは最高の品質の馬車を用意しますが、それを御すのはお客様ご自身です」という意味が込められているためです。
2.ブランドの特徴
冒頭でもご紹介した通り、エルメス社は馬具工房として始まり、その後靴や財布等の革製品の産業に進出した経緯がある事から、現在でも革には強いこだわりを持っており、その確かな品質からブランドとしての確固たる地位を築いています。
3.人気の理由
エルメスはバッグ類では珍しく、資産価値が高く一生ものになるという特質を持っています。
資産価値が高いとは、需要が供給を上回ることを指し、エルメスではバーキンの値上がりや資産価値について話題になることが多いです。
ロレックス等の時計ではこの原理が良く働き「投資」として売買されることがありますが、これがバッグで起きるのは非常に稀です。
このことから、エルメスはハイブランドの中でもさらに別次元であることが分かりますね。
他の追随を許さない、ハイブランドの頂点と言っても過言は無いと思います!!
以上がエルメスの人気の理由です。
では、エルメスの人気のバッグにはどういったものがあるのでしょうか??
次はそちらをご紹介していきますね!!
ケリー
参考定価:¥1,140,000~¥5,830,000
特徴:ケリーバッグの名前の由来は、モナコ公国の王妃となったグレース・ケリーからとられています。
グレース・ケリーというのは22歳でデビューした後、一躍ハリウッドスターにまで登りつめ、その後モナコ公国の王妃になった現代版シンデレラともいうべき憧れの女性です。
ではなぜこのグレース・ケリーの名前がつけられたのでしょう。
これだけ注目を浴びる人物だと当然パパラッチに毎日のように追い掛け回されます。
当時妊娠中だったグレース・ケリーはパパラッチに写真を取られる瞬間とっさにお腹をかばったのですが、このときにお腹をかばったのがエルメスの「サック・ア・クロア」というバッグでした。
この写真が「ライフ」誌に掲載されると大反響を呼び、そこに写ったエルメスのサック・ア・クロアも大きく注目をあびることになったのです。
この時のエルメスのトップは4代目のロベール・デュマ・エルメスだったのですが、直接モナコ王室に掛けあい、このサック・ア・クロアに王妃の名前を使わせてもらえないかというのを交渉したのです。
交渉の結果、なんとかケリーという王妃の姓をバッグに使わせてもらうことが出来るようになりました。
バーキン
参考定価:¥1,254,000~ ¥6,413,000
特徴:イギリス出身の女優であり歌手のジェーン・バーキンとエルメスの5代目社長ジャン・ルイ・デュマ・エルメスとの有名なエピソードから生まれたバッグ、それがバーキンです。
偶然にも飛行機の中でデュマ・エルメスがジェーン・バーキンと隣合わせになり、デュマはジェーンのバッグを見た時に驚きました。今にも中身がこぼれ落ちそうなほどパンパンに膨れ上がったボロボロのバッグはとても有名なセレブ女優が持っているものとは思えなかったのです。
デュマはジェーンに提案しました。「今その中身に入っている荷物が全て入るバッグを作らせて欲しい」と。
こうしてエルメスからジェーン・バーキンに対して贈られたバッグが今の「バーキン」になったのです。
ボリード
参考定価:¥687,500~¥1,672,000
特徴:ボリードは、ケリーやバーキンよりも歴史が深い1923年に発表されたものです。この頃エルメスの3代目社長エミール・モーリス・エルメスは様々な新しい製品を生み出していました。
ボリードはエルメス初のファスナーを使ったバッグとして有名ですが、発表当初は当時の高級車から「ブガッティ」と名付けられました。
ファスナーはエミールがカナダを訪れた際にアメリカ軍が使用していたところを見て、その利便性に感銘を受けて特許を買い取り、エルメス製品に応用をしたものです。その最初がブガッティであり、その後は財布や小物など様々なアイテムに使われました。
この当時はファスナー自体を「エルメス式」と呼ばれるほどファスナーがエルメスの代名詞ともなっており、そもそもファスナーがこれほどまでに普及したきっかけというのはエルメスだったのです。
オータクロア
参考定価:¥450,000~¥1,892,000円
特徴:オータクロアというバッグはエルメスのバッグとして最も古い歴史を持つエルメス初のバッグとして発表されたものです。
時代背景として車という交通手段が台頭してきた時代において馬具製造からの脱却を図るために生み出されたものがエルメス初のバッグであるオータクロアですが、馬具製造からの脱却といっても、この頃はまだまだエルメスの主力製品は馬具であり、
オータクロアは馬鞍を入れるバッグとして馬具製造の技術を応用して作られました。
今日では「エルメスのバッグ=バーキン」という印象が強いほど、バーキンがエルメスの象徴的な立ち位置なっておりますが、このバーキンを生み出す際にベースとしているのがオータクロアなのです。
バーキンのベースとなっているだけに、フォルム、雰囲気というのはとても似たものがありますが、オータクロアの方が縦に長く、正方形に近いフォルムをしています。また、サイズももともと馬具を入れるために作られたバッグということもありバーキンよりもサイズは大きくなっています。
ガーデンパーティー
参考定価:¥267,300~¥576,400
特徴:エルメスのガーデンパーティは、ガーデンという名前が示す通り、ガーデニング用のバッグとして作られた「ガーデン」というシリースになります。
ガーデンパーティはガーデニング用途をいうこともあり、かなり大容量になっています。
コンセプト的に中の仕切りなどはないですが、内ポケットがついていたりと使い勝手はかなりよく、デイリーユースとして使い倒してもいいくらい丈夫でしっかりとした作りになっています。
特にOLや学生など荷物をたくさん入れる必要があって、カジュアルにエルメスを使いたい層から絶大な支持がありますし、小さなお子さんがいる場合のマザーズバッグとしても収納力抜群で人気の高いモデルになっています。
トワル(布)だとエルメスの中でも手頃な価格帯になっているので、お買い求めはしやすいのではないでしょうか。
コンスタンス
参考定価:¥584,000~¥1,277,000
特徴:1969年に発表されたコンスタンスは、第35代アメリカ大統領ジョン・F・ケネディ大統領夫人ジャクリーン・ケネディ・オナシスも愛用していたエルメスの歴史を彩る名作バッグです。
コンスタンスという名前の由来は、1969年のコンスタンスが誕生したと同じ年にデザイナーに娘が生まれたため、最愛の我が子と同じ名前をバッグにもつけたそうです。
コンスタンス誕生以来、40年以上にも渡り確かな人気を保っており、かっちりとしたフォーマルなデザインのバッグは、エルメスの正統派のショルダーバッグとして広く認知されています。
人気の秘密は、ショルダーストラップの調節機能で、2重にすることでフォーマルな印象になり、1重にして伸ばすことでカジュアルな印象にすることができる。この2wayショルダーストラップによるスタイルチェンジが大きな魅力のひとつです。
中央に配された大きな「H」の金具がエルメスのバッグとしては珍しく強い主張を感じさせるもので、ある意味エルメスらしくないアピールも人気になりました。
ジプシエール
参考定価:¥990,360~¥1,101,600
特徴:2008-2009年の春夏コレクションで発表されたジプシエールはその見た目から斜めがけバーキンとも呼ばれ、サイドから見た時の3角形のフォルムはバーキンを彷彿とさせ、エルメスの代名詞ともいえるクロアとターンロックキーと上質の革にしっかりとした縫製が格式高い雰囲気を出しています。
エルメスのアイコンともなっており、圧倒的な人気を誇るバーキンと斜めがけができる機能性を融合させたとても秀逸な作品です。
パッと見た感じだとあまり容量が入らないように見えますが、マチ幅がかなり広めにとられているので、見た目以上に物が入ります。内ポケットはファスナー付きの大きなポケットとマチ付きの2つのポケットが付いており、携帯電話やペン、財布などを入れるのにとても便利です。
エブリン
参考定価:¥204,600~¥430,000
特徴:エブリンといえば、大きくパンチングされたHERMES(エルメス)の「H」がとても印象的なバッグです。
歴史はわりと長く、1978年に初めて発表されたのですが、この年はエルメスの5代目で現在のエルメスの基盤を築いたといってもいいジャン・ルイ・デュマ・エルメス就任の年なのです。
エルメスはもともと馬具製造の工房としてスタートしており、現在でも乗馬に関わるアイテムを製造していますが、このエブリンをデザインしたディレクターも当時の馬具部門のディレクター エブリン・ベルトランでした。
エブリンは馬を愛する人のためのバッグとして、機能面での実用性と新しい創造姓にこだわり、馬の手入れをするためのブラシやスポンジ、蹄鉄などの道具を傷まずに収納できるように通気用としてパンチングを施したのです。
トレードマークとなっている頭文字「H」のパンチングというのはこうした意味をもって存在していることになります。
このエブリン・ベルトランのこだわりから現在も「エブリン」として愛されるバッグになっています。
使いやすい斜めがけのショルダーバッグとして、カジュアルでスタイリッシュなスタイルを演出してくれるので身につけたシルエットがとても美しく、スナップ式の口も荷物の出し入れがスムーズに行えるのでとても使いやすいです。
半楕円形になっているフォルムは、シンプルなのにとてもおしゃれで、Hのパンチングがアクセントとなり非常に個性的なバッグになります。
パンチングの反対側には、大きめのポケットも付いており、見た目以上に収納力があります。
定番の資材
エルメスの価格帯はバッグのモデルだけではなく使われている素材によっても大きく異なります!!
定番の素材は以下の通りです!!
トゴ
1997年より登場した素材。
ほどよい柔らかさとほどよい目の大きさが特徴の雄仔牛のレザーです。その扱いやすさから抜群の人気を集める素材の一つで、バッグから小物まで幅広いアイテムで展開されています。
トリヨンクレマンス
かなり柔らかい雌仔牛の革で、しっとりと手に馴染むようなやわらかい質感が質感が印象的です。
大きい型押しで傷が付きにくく女性に人気の素材です。
ヴォー・エプソン
2003年登場で少し粗い目の型押しが特徴です。若干マットな光沢が印象的で、より高級感を演出できる素材として人気を集めています。
ヴォー・スイフト
2006年登場。しっとりと手に吸い付くようなスムースな質感で細かく薄い型押しが施されているのが特徴です。
発色が良いためカラーアイテムが人気の素材です。
いかがでしょうか!!
人気のバッグはまだまだ紹介しきれていないですが、今回の記事でご紹介したバッグを抑えて置けば間違いないと思います!!
エルメスのバッグはハイブランドの中でもけた違いに高いですが、ブランドの背景にある歴史も一緒に楽しむことのできるバッグです!!
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