♦目次♦

 

•  お買取り品の紹介

•  査定ポイント

•  気になる買取価格は…

•  今月のキャンペーン情報

•  かんてい局 仙台卸町店について

 

お買取り品

皇太子殿下御成婚記念

五万円金貨

（純金）

 

お買取りさせていただきました。

 

査定ポイント

お品物の状態

お持ちいただくお品物の状態は、買取価格を決める中で最も重要な判断材料となります。

 

これはすべての商品に共通することですが、

• 付属品の有無(箱・冊子)
• 使用状況
• 生産時期
• 刻印の記載内容

などがあげられます。

今回のお品物は記念金貨ですので、ケースの有無やプルーフ加工(＝鏡面仕上げ)か否かでも変動する場合がございます。ケースについては元々付属している、シリアルナンバー入りのものを指します。

未使用でない記念金貨はあまり見る機会がありませんが、もちろん未使用か否かでも査定額に影響を及ぼしますのでご留意ください。というか「支払」で記念金貨を使えるお店ってあるのでしょうか？

なお、「皇太子殿下御成婚記念五万円金貨」は、以下「御成婚記念金貨」と略させて頂きますのでご了承ください。文字数がえらいことになりますし。

 

目次

 

• 御成婚記念金貨について
• 日本の金貨(硬貨)のお買取について
• 2023年3月頃のお買取価格と比較

 

 

御成婚記念金貨について

こちらの金貨は1993年(平成3年)当時皇太子であらせられた徳仁殿下と、小和田家の長女である雅子様のご成婚を祝して造幣局より発行された純金金貨です。

データとしては以下の通りです。

• 発行：日本
• 鋳造：造幣局
• 品位：24金（純金・K24）
• 重量：18.0g
• 直径：27mm
• 額面：50,000円
• 発行枚数（通常）：1,900,000枚
• 発行枚数(プルーフ)：100,000枚

なお、記念金貨の他に記念銀貨(五千円)、記念白銅貨(五百円)、記念切手(70円と62円)なども発行されました。

 

日本の金貨(硬貨)のお買取について

さて、純金で18.0gというと、ブログ掲載日時点でのK24お買取価格(15,444円/g)で計算した場合、

18g×15,444円＝277,992円

と、なりますね。でもお買取価格はこの金額ではありません。なぜなのか？

これについて事情は幾つかありますが、一番の理由は「日本の硬貨は鋳潰せない」ということが挙げられます。

その理由……の前に、そもそも「鋳潰す」とは何なのかについて。簡単に言いますと、「貴金属を溶かしてインゴットなどに作り直すこと」です。言い換えればリユース・リサイクルみたいなもの。厳密にはリサイクルとはまた違いますが。

で、日本の法律では硬貨を意図的に損傷させたり、鋳潰したりすると「貨幣損傷等取締法[1]」違反により罰せられます。具体的に言うと「1年以下の懲役または20万円以下の罰金」が科せられます。硬貨に穴を開けてはいけません。[2][3・長文注意]

そんなワケで、記念硬貨は鋳潰せないため、「地金での買取」は出来ないのです。

なお、貨幣(中略)法はあくまでも「日本政府発行の貨幣(日本円)」に対しての法律ですので、外国の硬貨は関係ありません。つまり鋳潰せますので当日のお買取金額での計算になります。

 

2023年3月頃との比較

この店舗ではありませんが、以前私が作成した買取実績の記事がありました。[4]

ということで、比較です。

1. お買取金額
   • 2023年3月：120,000円
   • 2025年5月：235,000円
2. 額面(50,000円)に対して
   • 2023年3月：2.4倍
   • 2025年5月：4.7倍
3.  双方を比較して
   • 2025年5月は2023年3月の約1.96倍
4.  金価格の推移・月次最高値（田中貴金属より[5]）
   • 1993年9月：1,303円/g
   • 2023年3月：8,532円/g
   • 2025年5月：15,600円/g

改めてこうして見ると、金価格の上がり幅がとんでもないことになっておりますね。

 

気になる買取価格は…

 

今回お持ちいただいたお品物は、

235,000円

にてお買取をさせていただきました

 

この度はありがとうございました。

 

 

注釈

[1]^　昭和22年12月4日法律第148号　この時点では「補助貨幣損傷等取締法」でしたが、1988年に補助を取り払うカタチに改題されました。

[2]^　財務省・よくあるご質問「硬貨に穴を開けても良いですか」（https://www.mof.go.jp/faq/currency/07ag.htm）

[3]^　しつこい程度に硬貨を強調しておりますが、実際のところ紙幣は含まれておりません。というのも、硬貨は国(財務省造幣局)が製造しておりますが紙幣については正式名称「日本銀行券」……つまり、日本銀行が発行している「額面分の金額として扱う券」であるため。ちなみに、硬貨の所有権自体は政府に帰属するため、「硬貨の(意図的な)汚損＝政府の所有物を(意図的に)汚損」という構図になります。日本銀行は(一応)政府内組織ではありませんので紙幣は貨幣損傷等取締法で言及されないというわけ。

長いので3行で

• 硬貨を意図的に曲げたり穴開けたり溶かしたりしたら罰せられるよ
• 紙幣は意図的に破ったりラミネートしたり穴開けたりしても問題ないよ
• どっちにしてもメリットないし、やめようね

なお、国によって穴開けの可否は異なります。

アメリカの例

[4]^　質屋かんてい局利府店・買取実績（https://kanteikyoku.jp/store/rifu/purchase_result/173153/）　内容は薄っぺらいどころか写真と金額しか書いてありませんので見る価値は無いです。

[5]^　田中貴金属・金価格推移（https://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/m-gold.php）　なお、こちらは当店のお買取金額ではございませんのでご了承ください。

当店の貴金属当日お買取金額はコチラから

 

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