【電動工具の豆知識】日本トップシェア!makita(マキタ)の電動工具の型番には法則があった!?その表記ルールを解説します!
こんにちは!質屋かんてい局名取店です!
さて、本日は当店でも買取りさせていただくことが多い【makita(マキタ)の電動工具】についてのお話です!
今月の買取強化商品のひとつにもなっている電動工具。
その中でもマキタは人気が高く、よくお持ちいただくことが多いです。
そんなマキタの工具にはひとつひとつにアルファベットや数字を羅列した型番が付いているのですが、その型番には表記ルールがあることをご存知ですか?
これが分かれば型番だけでどんな工具が見分けることができるかも!?まずはマキタの歴史から解説していきたいと思います。ぜひ最後までご覧ください!
マキタの歴史
1915年(大正4年)、マキタはモーターの販売修理会社として誕生しました。
その後1958年(昭和33年)に国産初の携帯用電気カンナを発売。以来、50年以上にわたり電動工具メーカーとしての地歩を固めてきました。
そして、住まいづくりに携わるあらゆるユーザーの役に立てる製品とサービスを探求し続けています。
マキタの歴史は、すなわち電動工具の進化の過程であり、その製品を愛用する人たちと共に歩んだ歴史でもあるんですね。
ちなみに国産初の携帯用電気カンナはこんな感じのものだったらしいです。
画期的ではあったものの、発売当時の価格は大工さんの月収分もしたそう。
なかなか手が出せない高級品だったんですね~。
そんなマキタが業界他社を圧倒的なまでに突き放すまでに成長したきっかけこそ、2005年のリチウムイオンバッテリーの登場です。
電動工具のリチウムイオンバッテリー採用は、現在はメジャーになっていますが当時の電動工具業界にとって商材、技術、販路など企業方針のあらゆる点を変えてしまう出来事でした。
いち早くスライド構造のリチウムイオンバッテリー電動工具を投入し、市場の成長と盤石な販売基盤を合わせて効率的に製品を投入したのがマキタだったんですね。
マキタは、リチウムイオンバッテリーの登場によって、今日まで続く国内シェア1位不動の地位を固めることになります。
ちなみにマキタのリチウムイオンバッテリー電動工具1号機は、2005年2月に発売したインパクトドライバTD130Dが初の製品でした。
この製品は現在の充電式電動工具と同じスライド装着構造を採用しており、充電時の強制冷却・デジタル通信などを搭載し、現在の充電式電動工具の基礎とも言える構造を搭載する製品でした。
それまで玩具同然の扱いだった充電式の電動工具が、リチウムイオンバッテリーの登場により瞬く間に現場の主力になる製品へと移り変わっていきました。
今日では締結・切断・研磨・穴あけなど、ほぼ全ての現場作業でリチウムイオンバッテリーを搭載する電動工具が使用されています。
マキタ以外の電動工具メーカーの商材も、定置型・電源コード式主体の製品展開からリチウムイオンバッテリー充電式の電動工具に変わり、各メーカーの製品ラインナップは大きく一新されることになりました。
マキタのカタログの型番の見方
ここまでマキタの歴史をお話してきましたが、ここからが今日の本題です!
冒頭でもお話しましたが、皆さんはマキタのカタログ掲載製品の型番、特に電動工具の型番のつけ方にある一定のルールがあることをご存知ですか?
このルールを知っているかどうかでマキタのカタログの見方が大きく変わります。
一度このルールを覚えると、製品の型番を見ただけで付属品やバッテリの数や容量が分かるようになるので商品選定のときにとても便利なんですよ。
「この商品って充電器はついてるの?」「バッテリは2個ついてるの?」など、こんな疑問は型番を見ただけで解決できるようになります。
マキタ型番の表記ルール(40V MAXのみ)①
「G」=40V MAX 充電式電動工具
例:TD001G???
マキタの従来の充電式電動工具は、英字+数字の機種固有の型番に共通型番の「D」が必ず付いていました。
しかし、40V MAXシリーズは「D」ではなく「G」が共通型番となっています。
「RDX」=2.5Ahバッテリー2個付き
例:TD001GRDX
40V2.5Ahバッテリーが2個付いていることを表します。
RDXが付いた製品は、充電器とケースも付属しています。
ただし数字の後の英字表記は5字までとされているようで、HR001GDXVBのように5字に収まらない場合にはRが省略されて「DX」となるようです。
この場合ももちろん充電器は付属しています。
「RMX」=4.0Ahバッテリー2個付き
例:GA017GRMX
40V4.0Ahバッテリーが2個付いていることを表します。
RMXが付いた製品は、充電器とケースも付属しています。
「001」=40V MAX 固有型番
例:TD001G???
マキタの40V MAXシリーズは、これまでの充電式電動工具シリーズから固有型番の表記ルールも変更しています。
製品群を表す最初の二文字(TD・HSなど)は従来通りですが、その直後の数字3文字がリセットされ、各製品群ごとに001から再スタートしています。
マキタ型番の表記ルール②
「D」=充電式工具
例:TD137D???
マキタの充電式工具は英字+数字の機種固有の型番に、共通型番の「D」が必ず付きます。
これだけではバッテリの付属有無や色などは分かりませんが、この後の型番で判別ができます。
「Z」=本体のみ(バッテリ・充電器別売)
例:TD137DZ
充電式工具を表わす型番Dの後ろにZが付いた場合は、この製品は「本体のみ」でバッテリ・充電器・ケースが付属しないことを意味します。
既にマキタのバッテリ・充電器を持っている人向けの製品ですね。
「RF」=充電器・バッテリ付
例:HS470DRF
バッテリが1個付いていることを表します。
DRFが付いた製品はほとんどケースも付属しています。
「RFX」=充電器・バッテリ2個付
例:TD137DRFX
Xが付くと、バッテリーが2個付いていることを表します。
インパクトドライバやインパクトレンチ、ハンマードリルなど電力を使う工具は2個付属仕様になっています。
「T」=5.0Ahバッテリ付
例:TD137DRTX
DRFのF部分がTの場合は、バッテリが高容量5.0Ahであることを表します。
TD137DRTXの場合は、Xも付いているので5.0Ahバッテリが2個付いているということが分かります。
「G」=6.0Ahバッテリ付
例:TD170DRGX
DRFのF部分がGの場合は、バッテリが高容量6.0Ahであることを表します。
TD170DRGXは、Xも付いているので6.0Ahバッテリが2個付いています。
「M」=4.0Ahバッテリ付
例:TD137DRMX
DRFのF部分がMの場合は、バッテリが4.0Ahであることを表します。
ただ5.0Ah・6.0Ahバッテリの発売により、4.0Ah仕様は徐々に廃番となっています。
「K」=ケース付(バッテリ無し)
例:HR165DZK
小型ハンマドリルなどのDZ仕様(本体のみ・バッテリ充電器別売)のごく一部のみの規格となります。
Kは「ケース付」ということを表します。
HR165DZKは、ハンマドリル本体のみ+ケースということになります。
HR165DRFXに「K」はついていませんが、こちらはケースは標準で付属しています。
あくまでDZ仕様に「K」がついたときだけの型番仕様だと思ってください。
「V」=集じんシステム付き
例:HR182DRGXV
ハンマドリルなどについているもので、Vは「集じんシステム付き」ということを表しています。
「SH」=軽量型バッテリ仕様
例:DF471DSHX
軽量タイプの1.5Ahバッテリが付属していることを表します。
容量が少ないのでDIYなどのちょっとした作業や、工具の軽さを優先したい現場向きです。
色を表わす型番
実は色も型番から分かるようになっているんです。
「L(ライム)」「B(黒)」「W(白)」「P(ピンク)」など、実は色んなカラーがあるんです。
例:TD137DRFXL
DZ、DRF、DRFXなどの後に続く型番は、色を表します。
何もつかない場合は所謂「マキタブルー」と呼ばれる、マキタ通常色(プロ用モデル)の少し緑がかった青色のモデルです。
現在の最新モデルの型番は?
それでは上記の法則をふまえて、現在のインパクトドライバの最新モデルを見てみましょう。
(出典:マキタ公式HP)
このモデルの型番はTD173Dです。
数字の後ろにDがついていることから「充電式工具」だということが分かります。
加えてこの18Vの充電式インパクトドライバはTD170から始まったので、このシリーズの中では4代目と言うことになりますね。
さらにこのTD173Dの中での型番のバリエーションを見てみると、
◇TD173DRGX・・・充電器と6.0Ahのバッテリー2個付き
◇TD173DX・・・バッテリー2個付き
◇TD173DRGXB・・・充電器と6.0Ahのバッテリー2個付きでカラーが黒
こんな感じで型番を読み解くことができます。
中古で電動工具を探す際にも、型番と内容物を照らし合わせれば欠品しているものがあるかどうかを確認するのにも役立ちそうですね。
最後に
いかがでしたか?本日はマキタの歴史と型番についてお話してみました。
マキタの工具を見た時には、ぜひ型番にも注目してみてくださいね。
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使っていない電動工具がお家にある方はぜひこの機会にお持ちください!
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