こんにちは！質屋かんてい局名取店です！

 

さて、本日は今月の買取り強化商品でもある工具のお話です。

日本にも様々な工具メーカーがあることは皆さんご存知ですか？

各メーカーにも得意な工具、不得意な工具があるんです。

 

今日は実は奥が深くて歴史のある【工具メーカー】について解説していきます！ぜひ最後までご覧ください！

 

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種類いろいろ！工具メーカー

 

工具メーカーはマキタ・HiKOKI・RYOBI・Panasonicなど日本のメーカーをはじめ、Black & Decker ・BOSCH・HILTI・Milwaukeeなど欧米を中心に有名な電動工具ブランドが存在しています。

 

これらの工具メーカーは歴史的に欧米で設立された企業が多く、これらの企業は過去に何度も買収や再編が繰り返され、現在の形に落ち着いてきています。

 

一方、日本の電動工具メーカーは、マキタと工機ホールディングスの2大メーカーを中心に展開されており、個人販売中心の金物屋による販売形態が根強く残っています。

これは海外メーカーの参入を阻んでいるのと同時に、海外市場とは少し違った工具市場を形成する要因になっています。

 

今回は日本の工具メーカーにスポットを当てて紹介していきますよ。

 

Makita【マキタ】

 

日本が誇る世界的な電動工具メーカーこそ「マキタ」です。

 

他メーカーのように、工具に関連する他の事業やブランドは持たずにMakitaブランドひとつで世界と戦うトップメーカーです。

 

マキタの電動工具展開は良く言えば堅実的、悪く言うなら消極的です。

新製品に対しては過度な新技術や新構造の導入をあまり行わない傾向があり、実用範囲内での製品を展開するのが特徴です。

 

しかしそれを余りある営業力やブランド構築力、アフターサポートによって世界的な電動工具メーカーとして名を連ねることに成功したメーカーです。

 

国内市場においては「兼松日産農林株式会社」から事業買収による空気工具分野の強化によって苦手分野をカバーすることができ、更に飛躍することになりました。

 

また近年のマキタは園芸工具にも注力しており、話題となった草刈正雄さんの地上波CMに始まり2021年には仙台明成高校の出身でもあるレイカーズ所属の八村塁選手が広告塔に抜擢されました。

 

プロ向け電動工具ブランドから一般認知度も高いブランドとなりました。

 

 

現在では一般家庭用の「掃除機」なども人気で、なんと最近はテレビも販売しているんです！

工具の枠を超えて一般にも広く知られているメーカーとなりました。

 

この八村塁選手がテレビを持ちながらダンクシュートを決めるCMは見たことがある方も多いはず。

 

電動工具だけではなく、エア工具、清掃工具、照明機器や現場ラジオなど様々なジャンルの工具があり、

バッテリーが様々なジャンルの工具の枠を超えて使用できるため、いろいろな道具を使うユーザーから支持されています。

 

　

 

中でもインパクトドライバーはカラーバリエーションも豊富で、国内市場では断トツ人気と言えるかもしれません。

職人さんでも、「現場道具はマキタで揃えている」という方は多いのではないでしょうか。

 

また、マキタは「脱炭素社会」へ向けての取り組みも積極的に行っているんですよ。

日本でも2050年までに地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量「実質ゼロ」にするという目標を掲げています。

 

エンジン式の工具はパワーがあり長時間の稼働も可能ですが、使用する際に排出ガスが出てしまうことが近年問題視されるようになりました。

そこでマキタは充電式工具でありながらエンジンに匹敵するパワーを有し、「排出ガスを出さない」「燃料を使用しない」「始動の手間がない」の3つのゼロを掲げて環境との調和を目指しています。

 

 

マキタの充電式工具の技術を活かして、環境問題の改善にも取り組んでいるのは私も驚きました。

こうした幅広い取り組みの姿勢も、マキタが多くの人から愛される理由かもしれないですね。

 

HITACHI【日立】→HiKOKI(ハイコーキ)

 

日立グループからの売却によって「日立工機」及び「HITACHI」のブランド名を使用できなくなった為、日立工機のブランドを継承する新ブランドとして立ち上げたのが「HiKOKI(ハイコーキ)」です。

 

日立時代からの馴染みである緑色のコーポレートカラーが特徴で、電動工具も緑色を中心としたラインナップが多いブランドです。

 

 

2017年に日立製作所からのグループ離脱を行い、外資系ファンドKKR傘下の持ち株会社として発足したのが工機ホールディングスです。

 

旧日立工機の事業を継承する「HiKOKI」ブランド、2015年に買収した欧州「metabo」、ダイヤモンドカッターを製造する「三京ダイヤモンド」など複数の関連企業とブランドを持ちます。

 

かつては「タナカ工業」を買収しTANAKAブランドでのエンジン工具の積極的な展開も行っていましたが、売上の不調や排ガス規制による市場の萎縮、2013年の世界規模のリコールの影響を受けてエンジン工具事業の廃止も発表され、エンジン関連事業は事実上撤退しています。

 

独自技術以外の製品展開では他社の後追いの傾向が目立ち、マキタや海外メーカーでよく売れた製品やコンセプトを改良して1～2年のうちに市場に投入する傾向が多く見られます。

 

ブランド変更については約3年経った現在でもブランド変更を認知していないユーザーが多いのも事実。

まだまだ「日立の工具を持ってきた」とおっしゃるお客様も多いです。ハイコーキとは読まずに「ヒコーキ」と呼んでしまう人もいるんだとか。

 

この「初めて見た人はヒコーキと読んでしまう問題」は2021年にハイコーキのCCOに就任したタレントのヒロミさんも触れています。

 

 

このムービーでも「なんて読むんだっけ？」とズバッと言われていますが、確かに…と思う反面ちょっと辛辣な気もしちゃいますね。

「有吉ゼミ」の人気コーナー「八王子リホーム」でプロ顔負けのリフォーム技術を披露しているヒロミさんですが、愛用しているのがハイコーキの電動工具と言うことでオファーがあったんだそうですよ。

 

テレビを通して目にする機会が増えると、ハイコーキと言うブランド自体に興味を持つ人も増えてくるのではないかと思います。

よりユーザー目線での意見をタレントさんが言ってくれると言うのも、一種のブランドイメージを高める効果があるのかもしれませんね。

Panasonic【パナソニック】

 

Panasonicの電動工具は金物屋やホームセンタープロショップ等での販売が少なく、Panasonic関係の電材を取り扱う販売店による独自の販売ルートを持ちます。

 

製品ラインナップも電材や管財など電気関係の設備向け工具が多く、インフラ関係を中心に電気工事業などのプロユーザーに高いシェアを持つ電動工具メーカーです。

 

全体的に優れた製品を輩出するPanasonicですが、電動工具開発には競合他社ほど力を入れておらず、製品展開も他メーカーと比べて遅い傾向があります。

 

ラインナップもコードレスが中心で電材中心のニッチ戦略を取っているメーカーです。

Panasonicが販売する電動工具は電材の規格に合わせて設計されていることも多く、全ネジカッタなどはそれに合わせて設計されているため、電工業にとっては必須の製品となっています。

 

 

そんなPanasonicですが、実は電動工具業界では定番となっているある技術を開発しているんです。

それが「キーレスチャック」です。

 

 

それまでの充電工具はビット(先端に装着するドライバー等)をチャックと呼ばれる金具で3か所固定するのが一般的で、着脱には専用のチャック・キーが必要でした。

その為ビットの交換に手間がかかり、キーをよく紛失することも多かったそうです。

 

そこでパナソニックは、ダイヤルを回すことでビットの固定金具が締まったりゆるんだりする「キーレスチャック機構」を1986年に開発。これにより、ユーザーの作業スピードを格段に向上させました。

 

RYOBI【リョービ】

 

RYOBIブランドは広島県のリョービ株式会社によって創設された電動工具ブランドです。

売り上げの9割が国内と、海外よりは日本での需要が高いようですね。

 

2018年に京セラにRYOBIの電動工具事業を売却したことにより「京セラインダストリアルツールズ」という新会社を発足し、現在のRYOBIブランドは京セラ傘下の京セラインダストリアルツールズが継承しました。

近年の京セラは機械工具事業での多角化を進めており、電動工具のRYOBIブランドの買収の他、2017年には米国の工具メーカーSENCOも買収しています。

 

丸のこなども重心のバランスやフィーリングの良さが評価されており、愛用者も多いブランドになってきました。

 

 

リョービはひとつの電動工具についてプロ用、DIY用、ものによっては入門用まで揃えていることも特長です。

インパクトドライバなどの電動工具は工具本体の色によって何用なのかひと目で分かるようになっています。

 

・プロ用→緑色

・DIY用→赤色

・入門用→青色

 

その為、お仕事で使う人は「リョービの工具と言えば緑」、家庭でのちょっとした作業に使う人は「リョービと言えば赤」とイメージが分かれることも多いそうです。

 

また、近年はプロ向け充電工具の最上位となる「XRシリーズ」の展開によるプロ向けの新規ユーザー獲得戦略を進めています。

このXRシリーズは世界的な工業デザイナーの奥山清行氏がデザインを担当するなど、内面から外面までこだわり抜いた商品です。

 

 

隠れた名機を展開するRYOBIですが、国内電動工具市場においては同業他社と比較して販路が弱く、金物屋やECルートでもRYOBI製品をあまり見かけることありません。

主なRYOBI製品は大型ホームセンターなどで販売されており、どちらかというとDIY工具の方が流通しているかもしれません。

 

各工具メーカーでの人気商品は？

家電にも音響機器が得意なメーカー、空気清浄機が得意なメーカー、暖房器具が得意なメーカーなどがありますよね。

 

工具メーカーも様々なメーカーが吸収や買収、合併等を繰り返しながら現在に至っています。

 

そういったメーカーの歴史や戦略などによって工具のジャンル毎に得意なメーカーや人気のメーカー、ユーザーに支持されているものなどがあり、それらが「需要」となって中古相場にも反映されています。

 

上記にご紹介させていただいた主要メーカーを中心に、どんな工具が人気が高く需要があるのかをご紹介していきます！

Makita【マキタ】

電動工具全般が人気。

以前は弱かったエア工具もカネマツを吸収したことにより、シェアも増えました。

強いて言うなら人気が高いのはインパクトドライバーでしょうか？最近は掃除系も人気が高いです。

 

電動工具◎

エア工具〇

掃除系工具◎

 

 

HITACHI【日立】→HiKOKI(ハイコーキ)

卓上丸のこが特に人気。

エア工具、電動工具ともに人気があります。

 

電動工具〇

エア工具〇

 

 

Panasonic【パナソニック】

パナソニックは電動工具の人気が根強いです。

公式ホームページを見ると、電動工具の項目のみになっているので現在はエア工具は製造していないのかもしれませんね。

 

電動工具では、2021年に新たなシリーズとして「EXENA(エグゼナ)」シリーズを発表したことでも話題となりました。

このエグゼナシリーズの注目と言えば「Pシリーズ」。業界最短のヘッドサイズ・業界初のアタッチメントシステムを搭載。狭所作業に対応した、インパクトドライバーなどのフラッグシップモデルです。

 

電動工具◎

エア工具✕

 

 

RYOBI【リョービ】

リョービは実は電動ウインチが人気なんですよ。

よく電動ウインチのオススメを紹介しているサイトなんかでもよく名前が挙がることが多いです。

 

ウインチとは歯車装置を用いて回転するドラムにワイヤーロープを巻き付ける道具のこと。

別名「巻上機」「巻き上げ装置」とも呼ばれています。主に重量物の引っ張り・吊り上げ下げ・移動の際に利用します。

 

電動工具△

電動ウィンチ〇

 

（出典：Amazon）

 

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最後に

いかがでしたか？本日は工具のメーカーについてご紹介させていただきました。

 

工具には様々な種類がありますね！とても奥が深い分野だと実感します。

 

かんてい局名取店では工具の買取りに力を入れています！

 

買ったけど使いにくかった工具、新しく買い替えたから古いのがいらなくなった、昔DIYのために買ったけど最近使っていないなど、どんどんお持ちください！

 

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