フィルムカメラのフィルムです。フィルムって知ってますか?
若い子の中にはこれが何かわからない子がいて
時間の流れは残酷だなと思いました。
丸いカセットの中にフィルムが巻いてあって
一コマづつ引き出して露光させるという技術です。
同じように見えるフィルムですが実は3種類あります。
一つ目は白黒フィルム
色がないやつです。
暗室さえあれば簡単に現像とプリントができます。
次がカラーネガフィルム。
写るんですとかこのフィルムですね。お店で現像プリントしてもらうのが一般的でした。
そして3つ目が
写真左側のリバーサルフィルムです。
リバーサル、つまり逆転したフィルムの事で
何が逆転しているかというと暗いところと明るいところが逆転しています。
ネガフィルムは暗いところは白く明るいところは黒く写ります。
風景を逆に写し取り、もう一度印画紙がさらに逆転して写し取るからです。
ところがリバーサルフィルムは見たまんまがフィルム上に写ります。
そしてスライド映写機にかけて鑑賞します。
映画のフィルムのような感じですね。
主にプロフェッショナルの人が使っていました。
一回露光してしまうとプリント時に調整するごまかしが効かないので
扱いがシビアです。しかしその分とにかく綺麗に写ります。
まだ写真小僧だった時に
恐いもの見たさで何度か使ったことがありますが
フィルムがいいからって実力以上に撮れるもんではないなと
落胆しました。
しかしこのフィルムのおかげでカメラ屋のおっさんの受けはすこぶるよく
頼んでもないのにアドバイスをくれたりしました。
懐かしいです。
そのカメラ屋もこないだ実家に行ったときに通ったらコンビニエンスストアになっていました。
昭和は遠くになりにけりですね。