かんてい局 松山久万ノ台店
店舗名 | 松山久万ノ台店 |
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パテック・フィリップ
1976年、パテック・フィリップ初のステンレス製スポーツラインとして登場した
ノーチラス極めて薄いケースに一体化したブレスレットは美しい仕上げが施され
貴金属とも遜色のない美しさを有します。
こういった魅力から、ノーチラスは世界最高峰のラグジュアリー・スポーツウォッチの
呼び声をほしいままにしてきました。
そんなノーチラスはいくつかの系譜を辿ってきましたが
2006年にRef.5711はその傑出した出来栄えとともに
「世界一高いステンレススティール製時計」としてもしばしば話題にのぼります。
定価自体も高い設定ではありますが、それ以上に実勢相場がステンレススティールとして堺最高峰。
ある程度相場が高くなると買い替えが起きるものですが圧倒的な需要は留まることを知らず
正規店はおろか並行市場でもなかなか姿を見かけないほどとなりました。
しかしながら、2020年にわかにRef.5711のバリエーションであったホワイト文字盤が生産終了します。
次いで、2021年一番人気のブラック文字盤Ref.5711/1A-010も生産終了との一報が入り
時計業界に波紋を呼んでいます。
これによってノーチラスの実勢相場はにわかに急変します。
また、パテックフィリップが後継機として2021年ノーチラス新作モデルを用意していると噂もあります。
1976年当時は非常にユニークすぎる存在でした。
なぜなら、高級時計といえば貴金属を用いたラウンドフォルムのドレスウォッチが主流の時代。
確かに、レトロ・フューチャーがトレンドになり様々なデザインが生み出されていた時代でもありましたが
パテックフィリップほどの雲上ブランドが、ステンレススティールでしかもあまり見かけない型の
デザインを採用するとは…。
さらには、ケース直径39mmという大きさ。
今でこそなんてこと無いサイズ感ですが、34mm~36mm前後が主流の当時としてはBIGサイズです。
そのため初代ノーチラスは現行よりも小さいですが「ジャンボ」の愛称で今なお愛されています。
個のユニークながらも人々の心に鮮烈なインパクトを与えています。
ノーチラスのデザインを手掛けたのは
故 チャールズ・ジェラルド・ジェンタ氏です。
「時計界のピカソ」とも異名を持つ氏は、後年の時計デザインに大きな影響を
与えることとなりました。
その4年ほど早く、同じく雲上ブランドであるオーデマ・ピゲのロイヤルオークを同氏が
デザインして話題になりました。
ちなみにロイヤルオークは戦艦をモチーフにしており
ノーチラスは潜水艦「ノーチラス号」からインスピレーションを受けています。
さらに「ウエットスーツにもタキシードにも完璧にマッチする時計を」
と言った理念のもとで製造されたと言われており、スポーツウォッチならではの
「防水性」を保ちつつ上品な「薄型」を実現していることもノーチラスを特徴づける点です。
発売当時からノーチラスは12気圧防水が堅持されており(モデルによります)
加工技術が発達した今ならいざ知らず当時としては非常に堅牢なスペックであったことでしょう。
この薄さ×堅牢性を実現しているのにもかかわらず初代ノーチラスは裏蓋を持たない
2ピースケース構造でした。ベゼルとケース両サイドに「耳」と呼ばれる
固定パーツを組み込むことでケースの気密性やリューズ保護の役割を果たしました。
長い歴史の中でいくつかの系譜を持つこととなりますが現在のノーチラス人気を
牽引したのは2006年(2006年から2010年)に登場したRef.5711/1A-001です。
5711は2010年にRef.5711/1A-001としてフルモデルチェンジを果たしますが主な旧型と新型の違いは
「ブレスレット」です。
どう違うかというと、コマの連結部分がピン式かネジ式になります。
2010年頃からブレスレットのコマ連結部分がネジ式からピン式に変更されており
リファレンスも変わっていくこととなりました。
2012年には白文字盤の5711/1A-011がリリースされます。
ノーチラスは現在世界的需要に供給は全く追いついておらず
驚くべき価格高騰を遂げていきます。
もともとステンレススティール製時計としては非常に高い価格設定がなされており
税込定価は3872000円(2020年から)。
しかし、相場は一時期1000万円を超えることも多くみられました。
一度上がりすぎた実勢相場の反動や新型コロナウイルスの影響下で相場が
下落した時もあったが、ここ1年半は新品・中古ともに700万円を
切ることはなかなかありませんでした。
正規店では予約を受け付けていきましたが、その順番が回ってくるのは
数年から10年後なんて話もあるそうです。
さらには、上がりすぎた相場が話題となって、ますます購入が促進されることとなり
品薄状態に拍車がかかっている状況です。
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