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閉店する松本井上百貨店発行の全国百貨店共通商品券はまだ使える?今すぐ売った方が良い理由を解説

松本井上百貨店の閉店が発表され、「発行された全国百貨店共通商品券はまだ使えるのか?」と心配している方も多いでしょう。本記事では、全国百貨店共通商品券の基本情報や、現在利用不可となっている商品券の具体例、井上発行の商品券が使えるかどうか、そして早めに現金化を検討すべき理由について詳しく解説します。

目次

  1. 全国百貨店共通商品券とは?
  2. 発行元が倒産するとどうなる?資金決済に関する法律とその保護
  3. 現在利用不可となっている全国百貨店共通商品券一覧
  4. 松本井上発行の商品券はまだ使えるのか?
  5. 早めに売った方が良い理由
  6. まとめ

全国百貨店共通商品券とは?

全国百貨店共通商品券は、日本百貨店協会に加盟する百貨店で利用可能なギフト券です。広い用途と利便性から、多くの人に愛用されています。

商品券の特徴

  • 利用可能店舗
    三越、伊勢丹、高島屋、大丸、松坂屋などの大手百貨店のほか、地域密着型の百貨店でも利用可能です。
  • 有効期限なし
    有効期限がないため、いつでも利用できます。
  • お釣りが出ない
    商品券の金額より購入額が少ない場合はお釣りが出ないため、残額は現金で補う必要があります。

換金性

未使用の商品券は、買取店で額面の80~95%程度の価格で現金化できます。かんてい局松本店では、当日の在庫状況やキャンペーンによって92%~96%でお買取りしています。


発行元が倒産するとどうなる?資金決済に関する法律とその保護

全国百貨店共通商品券は日本百貨店協会に加盟する店舗であればどこでも利用できます。そのため、よく勘違いをされるのですが、実は全国百貨店共通商品券の発行元は、日本百貨店協会ではなく各加盟百貨店です。そのため、発行元の加盟百貨店が倒産すると商品券が利用できなくなる可能性があります。

ただし、「資金決済に関する法律」によって利用できなくなった後でも一定期間内であれば一定の消費者保護が行われます。

資金決済に関する法律とは?

この法律は、前払式支払手段(商品券やプリペイドカードなど)の発行元が消費者の利益を守るために前受金の保全措置を講じることを義務づけています。

  • 供託金の保全
    発行元が1,000万円以上の未使用残高を持つ場合、その2分の1以上を法務局に供託する必要があります。
  • 還付制度
    倒産後、供託金を利用して消費者は商品券の還付を受けることができます。ただし、還付には期限があるため、注意が必要です。

この法律のおかげで、倒産しても商品券の全額還付が可能なケースがあります。

しかし、この還付の期間は2~3ヶ月程度と短い場合が多く消費者が期限内に手続きを行わなければ手元の商品券は紙切れと化してしまいます。


現在利用不可となっている全国百貨店共通商品券一覧

以下の全国百貨店共通商品券は、発行元が倒産しているため現在利用できません。また、買取店でもこれらの商品券は買取対象外となる場合がほとんどです。

  • 丸井今井
  • 井筒屋
  • ちまきや
  • 大沼百貨店
  • 中三(nakasan)百貨店
  • 諏訪丸三
  • 大浦
  • 福岡県松屋
  • 松菱(津松菱は買取可)
  • 大黒屋
  • 丸正
  • 上野百貨店
  • 三交百貨店
  • まるみつ百貨店
  • 諏訪丸光
  • 松本屋
  • 大牟田
  • 都城大丸
  • 玉屋
  • 新岐阜百貨店
  • 県民百貨店
  • 十字屋
  • ヤマトヤシキ
  • さいか屋
  • マルカン百貨店
  • さくら野百貨店
  • 山形十字屋
  • 丸栄(豊橋丸栄含む)
  • プランタン
  • 山交百貨店
  • 穂の国百貨店
  • ヤナゲン百貨店
  • 中合
  • リウボウインダストリー
  • 丸由(OYOU)百貨店
  • 藤丸
  • 横浜松坂屋

なお、一部のケースでは発行元が倒産しても、他の百貨店が債権を引き継ぐことで商品券が使用可能になる場合があります。例として、松木屋(青森県青森市)の商品券を西武百貨店が回収したケースがあります。


松本井上発行の商品券はまだ使えるのか?

結論として、松本井上百貨店発行の全国百貨店共通商品券は引き続き使用可能です。今回の井上百貨店閉店は建物の老朽化によるものであり、今年4月には井上アイシティ21の新装開店も控えています。そのため経営破綻ではありません。発行元が存続するため、商品券が使えなくなる心配はありません。


早めに売った方が良い理由

それでは、何故早く売る事をおすすめするのか。理由は以下の通りです。

存在を忘れてしまうリスク

商品券は「いつか使おう」と思っているうちに存在を忘れてしまうことがあります。発行元が破産し使用できなくなる前に、現金化しておくのが安心です。

 

買取相場が大幅に上がる可能性は低い

全国百貨店共通商品券の買取率は安定しており、かんてい局松本店でも額面の92%~96%と高い換金率で買取しています。そのため長期的に保有していても換金率が大幅に上がる可能性は低いため、早めの現金化をおすすめします。


まとめ

松本井上百貨店発行の全国百貨店共通商品券は現在も利用可能で、今後も使用停止になる予定はありません。しかし、発行元の破産リスクを考慮し、また利用予定がない場合は、早めに現金化することを検討してはいかがでしょうか?特に「資金決済に関する法律」の還付期限を逃さないためにも、計画的に使用や換金を進めることが重要です。

買取のご相談は、かんてい局松本店へお気軽にお問合せ下さい。