キリンの本気
昨今のウイスキー業界では、サントリー、ニッカ（アサヒ）、イチローズモルト等のメジャーな蒸溜所に加えて日本のあちこちに出来て来たクラフトディスティラリーが注目される事が多かったような気がします。

むしろ、キリンというとホワイトホースやフォアローゼスといった海外のお酒のインポーターといった印象が強いです。

ロバートブラウンや富士山麓といった自社製品もありましたが、知名度という点においては他社に比べるとそこまで高くはないのかなと思いました。

そして満を持してリリースしたのが「富士」ブランドです。

富士山と言えば、日本人にとっては霊峰、日本一高い山。2013年には世界遺産にも登録され世界的にも有名になりましたから、その名を使えるのは凄いアドバンテージですね！

 

 

 

キリンディスティラリー　シングルグレーンジャパニーズウイスキー　富士　50th Anniversary Editionの店頭価格は39,800円/本（税込）で販売中です。

 

富士ブランド

富士ブランドというか富士シリーズというか、3本立てでリリースして来ました。

・シングルモルト

・ブレンデッドウイスキー

・シングルグレーン

各々別のネーミングをされるのかと思いきや、全て統一して富士軍団(笑)

キリンのウイスキービジネスの歴史も古く、品評会でも何度も受賞もしているのですが、キリン=ウイスキーというイメージより、どうしてもキリン=ビールという固定観念が付いてしまっているのかもしれません。

富士山の麓にある富士御殿場蒸溜所もウイスキーを作る環境としては最高ではないでしょうか。

富士山の雪解けが濾過されたきれいな水、寒暖差のある自然豊かな森、冷涼な気候と三拍子揃った最高のロケーションですね。

世界有数の蒸溜所

富士御殿場蒸溜所の歴史は古く、50年以上も前にさかのぼります。キリンビール（当時）とカナダのシーグラム社が合弁して作った世界的にも珍しい蒸溜所です。

なぜか？それは同じ敷地内でモルトウイスキーとグレーンウイスキーの両方を作る事が出来るからです！世界広しといえども、数ヵ所しかないと言われています。

その後合弁を解消し、現在はキリン独資で保有しているようです。

昨今はウイスキーブームという事も相まって、蒸溜所にも見学ツアーや試飲コーナー、お土産売り場の他、その蒸溜所でしか購入出来ないボトルを置いている蒸溜所も多いですね。

こうした取り組みも近隣の観光名所と併せてディスティラリーツーリズムにつながると良いですね。

座学で勉強した知識で基本的な蒸溜のしくみや、製造プロセスは頭では理解しても、実際に見るのとは全く違うという事はよくある事ですが、日々是勉強だと痛感します。

ちなみに富士御殿場の製造設備は新旧混ざり合って複雑多岐にわたるそうです。工場長が雑誌のインタビューか何かで言っていたのを思い出して笑ってしまいました！

富士御殿場蒸溜所はまだ訪れた事がないので、近々是非行ってみたい蒸溜所の一つですね。標高が高いので、夏は日差しは強いですが、空気は涼しいと思いますので、避暑がてら行ってみるのも良いかもしれませんね！

 

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