スプリングバンク 21年 46%/700ml 店頭にて販売しております!
モルトの香水
ウイスキーブームの中でも、一際ファンの多いスプリングバンク蒸溜所。オフィシャルボトルは10年、12年、15年、18年、21年とありますが、いずれも定価での入手は困難です。
他にも多くのボトラーからもリリースされている所からも、その人気の高さが伺えますね。
なんと言ってもその魅力はその香り。「モルトの香水」と形容されるその芳醇な香りは世界のウイスキーファンの期待を裏切りません。キンタイヤ半島の先端に位置するキャンベルタウンという港町に建てられたスプリングバンク蒸溜所は海に近いため、その香りに潮、磯のニュアンスも混じり合い、独特の香りを紡いでいます。
スプリングバンク21年の店頭価格は144,000円/本(税込)で販売中です。
地場産業としてのウイスキー作り
20世紀のスコットランドにおいて、ウイスキー業界の中心はキャンベルタウンだったそうです。スプリングバンクが建てられたのは1828年ですから、明治維新よりも40年も前なんですね。まだ日本人はちょんまげを結っていた時代ですね。
そんなウイスキーが地場産業だった最盛期にはキャンベルタウンには30以上の蒸溜所があったそうです。
現在でも30以上の蒸溜所がひしめくスペイサイドに負けずとも劣らない一大産地だったようです。主な輸出先はアメリカで、作れば売れるという感じで、ちゃんとした品質ポリシーを持った蒸溜所とそうでない所でも、バブル期のような景気に沸いていたんではないでしょうか。
その終わりの始まりは、アメリカで施行された禁酒法です。これが引き金となり、多くの蒸溜所が閉鎖、廃業になったそうです。
21世紀に入るとキャンベルタウンで残った蒸溜所は2軒のみでした。その一つがスプリングバンクです。(もう1つはグレンスコシア)
自社ブランドのスプリングバンクの他、ノンピートのヘーゼルバーン、ヘビリーピテッドのロングロウの3ブランドを展開しています。
昨今のウイスキーブームにより、グレンガイル蒸溜所に続きダルリアタ、ウイッチバーン、マクリハニッシュと続々と新規参入しています。
かつての繁栄を取り戻す時が来るのか、そのパフォーマンスを見届けていきたいですね。
伝統の製造方法へのこだわり
スプリングバンクのその人気の裏付けには徹底した品質管理にあるようです。
伝統的なフロアモルティング、2回半蒸溜、直火焚き等、現在は多くの蒸溜所が行わない手間暇かかる手法にこだわっている所ではないでしょうか。例えば
・フロアモルティングよりモルトスター(精麦業者)から買った方が楽で、品質も安定。
・直火より蒸気の方が、温度管理も楽で、焦がすリスクも無い。
・冷却工程も主流のシェル&チューブ方式に比べて、よりスペースや使用水量が必要な伝統的なワームタブを使用。
同じ原料、同じ蒸溜器、同じ樽、同じ年、同じ倉庫で熟成させてもその味、風味が変わると言われる、厳密に言うと工業製品とは言えない飲み物だからこそ、事細かに手をかけてやる事で、その努力、気遣いが美味しいウイスキーになるというのは、愛情込めて作ってくれた料理が美味しいというのと同じなような気がします!
シングルモルトにこだわり、また瓶詰も自社内でやっているという稀有さもスプリングバンクの特長です。
こうしたこだわりから創業以来一族経営でやってきたというのも納得できますね。
同じキャンベルタウンに新たに出来たグレンガイル蒸溜所も、同じ資本で「キルケラン」というシングルモルトをリリースしています。
未来に向かって
スコットランドの勢力図としては、生産量、蒸溜所数においては相変わらずスペイサイドに分があると思われますが、各地に新しい蒸溜所が出来て少しずつ変わってきているように思います。
上述したようにキャンベルタウンには新たに3つ、アイラ島にも新たに3つ蒸溜所が作られています。
スコットランド以外にも全世界的に蒸溜所が増えています。イスラエル、インド、台湾等、以前の常識ではウイスキー蒸溜には向かないと言われていた国で高品質のウイスキーが生まれています。
スプリングバンクはそんな競争世界においても、倦まずたゆまず自社のポリシーでウイスキーを愛飲家向けに実直に作っていくのではないでしょうか?
世の中、流行り廃りは常にありますが、そういったものとは無縁と思えるくらいな禅僧のようなウイスキー職人気質を感じますね。
これからも温故知新で、より美味しいウイスキーを作ってくれる事を願って、乾杯!
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